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LVMでは、例えば物理ボリュームは「/dev/dsk/c0t0d0」、ボリュームグループは「/dev/vg01」、論理ボリュームは「/dev/vg01/lvol1」といった具合に、それぞれを固有の名前で識別します。ここでは、この命名規則について説明しましょう。
物理ボリュームは、HP-UXのデバイスファイル名によって識別します。周知のとおり、UNIXでは一般に、ディスクやDVD-ROMドライブ、テープドライブといったデバイスを識別する手段として、デバイスファイルと呼ばれる特殊なファイルを用います。HP-UXでは、ioscanコマンドに「-e」オプションを付けて実行することで、マシンに接続されたディスクのデバイスファイル名が表示されます。
ここでは例として、ディスクを表す以下のデバイスファイルを例に取り、その命名規則を紹介します。
デバイスファイル名はすべて「/dev」で始まります。つづく「/dsk」は、このディスクを「ブロックデバイス」として扱うことを示します。つまり、HP-UXに備わるバッファリング機能を介して、ブロック単位でデータの読み書きを行うという意味です。一方、この部分に「/rdsk」と指定すると、同じディスクを「rawデバイス」として扱うことを表します。HP-UXのバッファリング機能をスキップし、ディスクを直接操作する場合に用います。
その次の「/c0t0d0」は、個々のディスク・ドライブを識別する文字列で、以下のような規則に従います。
| c# |
インタフェースカードのインスタンス番号(スロット番号ではありません) |
| t# |
ターゲットアドレス(SCSIアドレス) |
| d# |
デバイスユニット(SCSI LUN) |
よって「/c0t0d0」は、「カードインスタンス0に接続された、SCSIアドレス0、LUN 0のディスク・ドライブ」を表します。
LVMにおいて物理ボリュームを指定する場合は、作業の種類に応じて以下のいずれかのデバイスファイル名を指定します。
作業内容 |
デバイスファイル名 |
物理ボリュームの作成時
ボリュームグループ構成の復元時
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rawデバイスのデバイスファイル名
(例:/dev/rdsk/c0t0d0) |
| それ以外の作業 |
ブロックデバイスのデバイスファイル名
(例:/dev/dsk/c0t0d0) |
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物理ボリュームについては、上述のようにHP-UX側で作成されるデバイスファイル名をそのまま使用して識別します。一方、複数の物理ボリュームの集まりであるボリュームグループは、その作成時に管理者が任意のデバイスファイル名を指定できます。任意とはいっても、HP-UXでは「/dev/vg##」という名称を付けるのが一般的です。##部分には、00、01、02……といった連番を付けていきます。
ボリュームグループから切り出される論理ボリュームについては、自動的にデバイスファイル名が設定されます。もしくは、管理者が明示的にデバイスファイル名を指定することも可能です。前者の場合、デバイスファイル名は以下のような形式になります。
/dev/vg01/lvol# (ブロックデバイス)
/dev/vg01/rlvol# (rawデバイス) |
ここで#部分には、論理ボリュームが作成された順に連番が割り当てられます。またこの例のように、1つの論理ボリュームに対し、ブロックデバイスlvol1とrawデバイスrlvol1という2つのデバイスファイル名が用意されます。例えば、論理ボリュームを通常のファイル・システムとして使用する場合は前者を指定し、データベースのrawデバイスとして用いる場合は後者を指定します。
以上、今回はLVMの基本的な概念を紹介し、物理ボリュームやボリュームグループ、論理ボリュームのデバイスファイル名の命名規則を解説しました。次回は、LVMを実際に利用するための各種コマンドについて説明します。 |
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