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| 今回は、LVM(Logical Volume Manager)の物理ボリュームやボリュームグループ、論理ボリュームなどの管理方法について説明します。LVMの論理ボリュームを作成する簡単な例を紹介しながら、各管理コマンドの使い方を解説します。またLVMでは、特別なハードウェアを用意しなくてもディスクのストライピング(RAID0)を構成可能で、ストライピングの利用によりとくに大規模ファイルのシーケンシャル・アクセス性能が向上します。ここでは、LVMによるディスクのストライピングの構成方法も合わせて説明します。 |
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| 2006年2月 |
| テクニカルライター
小林聡史 |
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前回は、LVM(Logical Volume Manager)の基本的な概念について説明しました。今回は、LVMの物理ボリュームやボリュームグループ、論理ボリュームなどの管理方法について説明します。なお、LVMの管理はSAMでも実施可能ですが、今回はコマンドによる方法を紹介します。
まずは、LVMの論理ボリュームを作成する簡単な例を紹介しましょう。ここでは、以下の手順を実行します。 |
- 物理ボリュームの作成
- ボリュームグループの作成
- 論理ボリュームの作成
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最初に対象となるディスクを1つ用意し、pvcreateコマンドを実行して同ディスクをLVMディスクとして初期化します。例えば以下のように入力します。
| pvcreate /dev/rdsk/c0t0d0 |
この初期化により、物理ボリュームが作成されます。ただし、ここで注意すべき点が2つあります。ひとつは、指定したディスクに存在するすべてのデータが消去されることです。もうひとつは、上記例で「/dev/rdsk/...」と記述したことから分かるように、ディスクをrawデバイスとして指定する必要があることです。
表1は、物理ボリュームのおもな管理コマンドを一覧にした表です。
| 表1:物理ボリュームのおもな管理コマンド |
| コマンド |
機能 |
| pvcreate |
物理ボリュームを作成する |
| pvchange |
物理ボリュームの状態を変更する |
| pvdisplay |
物理ボリュームの情報を表示する |
| pvmove |
物理ボリューム間でデータを移動する |
| pvremove |
物理ボリュームを削除する |
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つづいては、物理ボリュームをボリュームグループに登録します。そのためには、ボリュームグループ用のディレクトリを以下のように作成します。
前回説明したとおりHP-UXでは、ボリュームグループ名として「vg00、vg01、vg02……」といった連番を割り振るのが一般的です。
次に、mknodコマンドを以下のように実行し、上記ディレクトリ内にgroupという名称のデバイスファイルを作成します。
| mknod /dev/vg01/group c 64 0x010000 |
ここで、デバイスファイル名につづく「c」という文字は、groupがrawデバイスであることを示します。また「64」は、groupデバイスファイルのメジャー番号を表します(つねに64です)。「0x010000」は、同じくマイナー番号を表します。なお、マイナー番号の上二けたの部分には、すべてのボリュームグループを通して一意の番号を指定する必要があります。通常は、ボリュームグループ名と同じ番号を指定します(上記例では「01」)。
ボリュームグループのデバイスファイルを作成したならば、vgcreateコマンドを実行してボリュームグループを作成します。
| vgcreate /dev/vg01 /dev/dsk/c0t0d0 |
このように、ボリュームグループに登録する物理ボリュームを指定します。ただし上記例のように、「/dev/dsk/...」と記述するブロック型デバイスファイルで指定することに注意してください。なお、すでに別のボリュームグループに属する物理ボリュームを登録することはできません。
表2は、ボリュームグループのおもな管理コマンドを一覧にした表です。
| 表2:ボリュームグループのおもな管理コマンド |
| コマンド |
機能 |
| vgcreate |
ボリュームグループを作成する |
| vgchange |
ボリュームグループの状態を変更する |
| vgdisplay |
ボリュームグループの情報を表示する |
| vgremove |
ボリュームグループを削除する |
| vgextend |
ボリュームグループに物理ボリュームを追加する |
| vgreduce |
ボリュームグループから物理ボリュームを削除する |
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ボリュームグループの準備が整ったならば、最後に論理ボリュームを作成します。例えば以下のように実行します。
これにより、論理ボリューム/dev/vg01/lvol1がボリュームグループ内に作成されます。前回説明したとおり、論理ボリューム名の連番は自動的に割り振られます。 各ボリュームグループ内には、最大255個の論理ボリュームを作成することができます。
表3は、論理ボリュームのおもな管理コマンドを一覧にした表です。
| 表3:論理ボリュームのおもな管理コマンド |
| コマンド |
機能 |
| lvcreate |
論理ボリュームを作成する |
| lvchange |
論理ボリュームの状態を変更する |
| lvdisplay |
論理ボリュームの情報を表示する |
| lvremove |
ボリュームグループから論理ボリュームを削除する |
| lvextend |
論理ボリュームのサイズを拡大する |
| lvreduce |
論理ボリュームのサイズを縮小する |
論理ボリュームを作成した時点では、そのサイズは0であり、すぐに利用することはできません。後半では、論理ボリュームに物理エクステントを割り当ててサイズを拡大する方法を説明します。 |
| 本ページの内容は執筆時の情報に基づいており、異なる場合があります。 |
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