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可用性・管理性・保守性に優れたBoot from SAN・後編

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可用性・管理性・保守性に優れたBoot from SAN・後編
さまざまな利点を持つBoot from SANを使用したいと考えても、現実に導入するとなると、内蔵ディスクからのブートとの差異が懸念となるだろう。しかし実は、2つのポイントを押さえる必要があるだけで、あとは通常の内蔵ディスクからのブートとほぼ同様なのである。そこで後編では、インストールと運用について、実際の手順を追ってレポートしていこう。
可用性・管理性・保守性に優れたBoot from SAN・後編
Boot from SANの構成方法
Boot from SANの運用
2007年11月
テクニカルライター 米田 聡

Boot from SANの構成方法

まず、SAN上にOSボリュームを用意しなければならない。この作業はSANの管理ツールを用いて行う。EVA Command Viewでの作業例を画面で示しておこう。

EVA上の設定例〜Diskの作成
図1:EVA上の設定例〜Diskの作成

EVA上の設定例〜Diskの割り当て
図2:EVA上の設定例〜Diskの割り当て

作成方法は通常と同様だが、ディスク名はOSボリュームであることがわかりやすいよう、さらにOSのバージョンなどを併記して管理者のミスを防ぐよう工夫したほうがいいだろう。

SAN上に作成したブートボリュームは、HP-UXのインストーラからは、ごく普通に(内蔵ディスクと同じように)参照される。

インストーラの表示例(HP-UX 11i v2の場合)
図3:インストーラの表示例(HP-UX 11i v2の場合)

図3はHP-UX 11i v2のインストーラの例だ。図のように、パスの見え方は内蔵ディスクと比べ、SAN環境ではマルチパス構成にすることが多いので、一つのデバイスに対してパスの数だけ余分にデバイスが見える。基本はルートディスクにSANのディスクを選択するだけである。

言うまでもないが、Boot from SANではSANにディスクを集約することが目的なので、DumpやSwap領域もSAN上に置くことになる。やや話は前後するが、スワップイン・アウトはSANの帯域を圧迫する大きな原因になる。したがって、Boot from SANではスワップの発生が起こらないよう、サーバには十分な容量のメモリを搭載する必要がある。実際には、Integrity Serverはパフォーマンスを要求される分野での用途が多く、必要十分な物理メモリを搭載している場合がほとんどである。また、近年、メモリは著しく低価格化しているので、スワップが発生しない程度のメモリを搭載することはコスト的にも大きな負担にはならないだろう。

また、HP-UX 11i v2とHP-UX 11i v3では、ディスクの見え方に違いがあることに注意が必要だ。11i v2では、HBAまでのアドレスと、ディスクへのアドレスを/で区切る表記が用いられている。具体的には図3に表示されているような

0/0/12/1/0.1.0.0.0.3

というような形式だ。

一方、HP-UX 11i v3ではLunpath hardware path――HBAまでのアドレスとディスクのWWWID、そしてLUN番号を用いたパスが使用される。

インストーラの表示例(HP-UX 11i v3の場合)
図4:インストーラの表示例(HP-UX 11i v3の場合)

具体例は図4に表示されているとおりだが、

0/0/1/1/0.0x50001fe1500ba788.0x40010000

という形式にになる。

HP-UX 11i v3は、OSが起動してしまえば、マルチパス構成であっても同じディスクは一意に扱えるマルチパス対応だ。しかし、インストーラは図4に示すようにマルチパスに対応しておらず、複数のパスが見えてしまう。この点には若干の注意が必要だろう。

いずれにしても、ディスクの選択さえ間違いなく行えば、インストールプロセス自体は内蔵ディスクの場合とまったく変わらない。インストール終了プロセスでsetbootコマンドが実行され、EFIのブートメニューにBoot from SANのブートボリュームが登録される。この点も内蔵ディスクと変わりがない。

Boot from SANを利用して複数のOSを1台のサーバで利用する場合は、EFIブートメニューに追加登録が必要になるだろう。この際、EFIでのディスクの見え方と、HP-UX上でのディスクの見え方は異なるため、OS起動後にioscanコマンドを用いてEFIでの見え方を調べておく必要がある。

ioscan -eコマンドを実行してEFIでのディスクの見え方を調べる
図5:ioscan -eコマンドを実行してEFIでのディスクの見え方を調べる

図5のAcpi…で始まる行がEFIでのディスク表示である。この表示を記録しておき、EFIブートメニューにブートディスクを登録する。

EFI上でディスクのリストをとる
図6:EFI上でディスクのリストをとる

図6はEFI shell上でディスクのリストを表示させた例だ。図5で表示されたブートディスクが確認できるので、これをブートメニューに登録する。

追加後のEFIブートメニューの例
図7:追加後のEFIブートメニューの例

マルチパスの設定

以上でSANからの起動が可能になったが、HP-UX 11i v2ではOS起動後に、マルチパスの設定が必要だ。HP-UX 11i v2はネイティブではマルチパスに対応しておらず、インストール直後はAlternate Linkが設定されていないためである。PV Linkを使用してマルチパスを運用しているシステムの例を示そう。

HP-UX 11i v2ではvgchangeコマンドでpvlinkの設定を行う
図8:HP-UX 11i v2ではvgchangeコマンドでpvlinkの設定を行う

vgchangeコマンドを使ってブートボリュームを確認し、そのボリュームにvgextendコマンドを使ってAlternate Linkを設定する。図8のようにAltanate Linkが表示されればマルチパスの設定は完了だ。

なお、HP-UX 11i v3の新I/Oスタックはマルチパスに対応しているため、起動直後からマルチパスの設定は行われている。

HP-UX 11i v3ではマルチパス設定ずみの確認をする
図9:HP-UX 11i v3ではマルチパス設定ずみの確認をする

図9に示すように、インストール後には、すでにマルチパスが動作していることが確認できる。

以上のように、インストールプロセス自体はBoot from SANだからといって特別な設定が必要になるわけではないことがわかるだろう。ポイントは、起動ディスクのパスの見え方が異なること、そしてHP-UX 11i v2では起動後に起動ディスクに対するマルチパスの設定が必要になることの2点だ。

また、SANを利用する以上、ここまで示したように複雑で長いパスが表示されるので、複数のOSをインストールするようなケースでは間違いや勘違いが発生しやすくなる。わかりやすいディスク名を付けること、またパスを確実に控えておくことなど間違いが起きないよう作業を進める必要があるわけだ。さらに、複数のOSをインストールする場合は、EFIブートメニューにわかりやすい名前を付け、区別できるようにしておくと運用しやすくなるはずだ。
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