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Extended Campus Clusterのサイト構成は、クラスタ・ロックの実現方法と密接に関わり合う(クラスタ・ロックについて詳しくは、特集「HAクラスタの疑問を解く・後編」を参照のこと)。例えば2つのサイトで構成されたクラスタでは、クラスタ・ロックとしてQuorum
Serverを用いることはできない。どちらか片方のサイトにQuorum Serverを設置すると、ディザスタ発生時にはクラスタ・ロック機能も同時に失われるからだ。
そこで2サイト構成では、両サイトのストレージを使った「デュアル・ロック・ディスク」を設定する。これにより、ディザスタ発生時にもクラスタ・ロック機能はいずれかのサイトに残るため、スプリット・ブレイン解決を実施できる仕組みである。ただしServiceguardの制限上、この方法では両サイト合わせて最大4台のノードまでのサポートとなる。
一方、もし第3のサイトを設けることができれば、ロック・ディスクとは別の方法でクラスタ・ロックを実装し、最大16ノードのクラスタを構成可能になる。それは、第3のサイトに「アービトレータ・ノード」もしくはQuorum
Serverを設置する方法だ。
アービトレータ・ノードとは、「クラスタ・ロックとして振る舞うServiceguardのノード」である。この場合、第1・第2のサイトのいずれかでディザスタが発生した際には、第3のサイトに設置されたノード上のServiceguardがクラスタ・ロックとして調停を行う。よって、デュアル・ロック・ディスクを設定する必要がなくなる。なお、第3のサイトのノードはストレージのミラーリングに参加できないため、おもにアプリケーション・サーバなど「データのフェイルオーバーが不要な用途」に振り向けることになる。
もっとも、ダークファイバで結ばれたデータセンターを3か所も設置するのはかなりのコストがかかる。そこで第3のサイトにQuorum
Serverを配置しクラスタ・ロックとする方法もある。Quorum Serverはごく軽量のプロセスで通信量もごくわずかなので、例えば遠隔地の支店や営業所にあるWAN接続されたLinuxサーバなどでも運用できる。この方法ならば、2か所のデータセンターだけでも最大16ノードのDTクラスタを構成可能だ。
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