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| 2007年4月11日、国内UNIXサーバ市場で6年連続No.1のシェアを誇るHP-UXの最新バージョン、HP-UX 11i v3がついに登場した。このHP-UX 11i v3はメジャーバージョンとしてリリースされた。「v2」から「v3」へと一見マイナー・チェンジのように見えるが、それはバージョン間の互換性を意識したため、あえてこのバージョン名で市場へ投入した。その中身を見ると、パフォーマンスからシステムの信頼性を高める機能と革新的な仮想化や管理をはじめとする機能まで、いたるところに新しい技術が取り込まれ更に完成度を高めている。まさに、次世代のインフラを支えるエンタープライズOSと言っても過言ではない。そこでHP-UX Developer Edgeでは、特別企画「HP-UX11i v3 新世代ミッションクリティカルOSへ」と称して、これから6回に渡り、その全貌と詳細について、技術的にご紹介したいと思う。 |
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| 柔軟性、信頼性、管理性を強化したHP-UX11i v3の全貌 |
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| 2007年4月 |
| テクニカルライター 秋葉けんた |
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最新バージョンのHP-UX 11i v3を語る前に、まず、HP-UXについて触れておきたい。HP-UXは、国内UNIXサーバ市場で6年連続No.1のシェアを誇るエンタープライズOSで、この実績は「信頼」の代名詞と言っても過言ではない。長年企業の中核を支えるシステムとして導入されてきた歴史的な背景と、そこで培われたHPの経験が、HP-UXの「信頼」の高さを物語っている。 |
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HP-UXは1983年に産声を上げ、今年で24年目を迎える。当時、基幹システムと言えば、メインフレームやベンダー独自OSが主流だったが、日本HPはそれらの自由度および将来性の低さをいち早く察知し、オープン化という潮流の草分け的な存在として「HP-UX」を開発した。それ以降、14万ライセンスを越える販売実績を持つクラスタウェア「HP Serviceguard」の開発、OLTP処理性能のへ注力など、初期段階から今日に至るまで、信頼性重視という指針はぶれることがない。
2000年、インテル®Itanium®プロセッサ(以下、Itanium)搭載のHP Integrityサーバが登場するが、これによってさらに「信頼」の技術に拍車がかかることになる。HP-UXを利用することにより、Itaniumの性能を最大限に引き出してシステムとしての可用性をトータルで実現できる。業界標準のテクノロジーItaniumを採用しながらも中長期の視点でポートフォリオが整備されているため、企業のITプロジェクトでの必須条件を満たしているプラットフォームといえる。HP-UXの止まらない仕組み(DPRやDMRなど)と、プロセッサが提供するマシン・チェック・アーキテクチャ(MCA)、そしてサーバで導入されているチップセット技術(ダブルチップスペアリングなど)は、いずれも別個に開発されたものではないからだ。それぞれ、システム障害に対する一連のアーキテクチャとして協調して設計されている(詳細はこちら)。HPがハードウェア/ソフトウェア双方のプラットフォームを有するベンダーだからこそ、別個に開発されたために発生する「オープンシステムの課題」を克服できるのだといえよう。
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ハードウェアとOSが別々に提供されることが多くなった今日でこそ注目を浴びているが、HPは当初からオープンシステムのサポータビリティに力を注いできた。HP-UXは、商用だからこそできるサポータビリティを提供している。身近なクライアントPCで考えてみてほしい。例えば、OSのバージョンをアップした後、突然アプリケーションが動かなくなったことはないだろうか。パッチを当てた後で、プログラムがエラーを出すようになったことはないだろうか。不具合が出た時、パッチが出るまで待たされたことはないだろうか。パッチを当てた後で再起動しなければならなくなることは、おそらく誰しも経験しているだろう。しかし、これが基幹システムで起こった場合、クレームだけで済む問題ではない。そこでHP-UXでは、現在販売中のメジャーバージョンでリリースから10年のサポートを提供している。つまり、一度導入したシステムについては頻繁にアップデートの心配をしなくていい、ということになる。開発からサポートまでワンストップで提供される体制を取っており、ユーザーの視点で対応することを重視して、パッチもそれぞれユーザーの環境に合わせて適用することができる(HP-UXのサポートの詳細はこちら)。

図1:HP-UXの障害解決プロセス |
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UNIXの最新バージョンと聞いて、あらためて自分の担当するサービスのOSが何なのかを確認する人も少なからずいることだろう。しかし、サービスを止めることなく運用するのは当然のこと、その上にビジネスのスピードにITが追従していくには、インフラの構成要素として、完成度の高いオープンなOSと統合性が考えられたミドルウェアを選ぶことは不可欠。今回のHP-UX 11i v3の登場は、次世代の基幹システムのオープンシステムのあり方を示すものだ。HPでは、ビジネスの変化に迅速・柔軟に適応し、必要な場所に必要なリソースをリアルタイムに配分できる次世代のインフラを「アダプティブ・インフラストラクチャ」として提唱している。「アダプティブ・インフラストラクチャ」を具象化した技術こそ、HP-UX 11i v3ベースのシステムであると言っても過言ではない。「24時間365日安心して使え」、「スピード経営に追従」をするインフラがオープンの技術で構築可能となっている。 |
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まず、約30%という大幅なパフォーマンス向上があるということに触れておかなくてならないだろう。これは、つまりHP-UX 11i v2を使っていた環境をそのままで、OSとHP-UX 11i v3に変えるだけでも、約30%のパフォーマンス向上が見込めるということを意味している。性能を極限まで引き出すため、チューンアップを繰り返し、安定性、高速性を実現したのだ。また、HP-UX 11i v3の場合、互換性を完全に維持したまま、パフォーマンスを引き出している点が特徴的だ。一例を挙げると、HP Integrity SuperdomeとHP-UX 11i v3との組み合わせによって「TPC-C」ベンチマークや「SPECjAppServer2004」、「SAP SD標準アプリケーション 2階層」など、世界最速を記録している。つまりHP-UX 11i v3とHP Integrity Superdomeは、自他共に認める最速の組み合わせということになる。例えるならば、F1やTGV(フランス国鉄の高速鉄道)といったところか。 |
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ZB(ゼタバイト)という単位をご存知だろうか。1ZBは、数字で書くと「1,000, 000, 000, 000, 000, 000, 000」バイトと、0が21個も続く。まさに天文学的数字である。HP-UX 11i v3では、総ストレージ容量が1億ZB以上に対応する設計となっている。増え続けるストレージにも余裕を持って対応できる稀有なOSが、HP-UX 11i v3なのである。 |
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次世代インフラ技術の宝庫、HP-UX 11i v3 |
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「24時間365日安心して使え」、「スピード経営に追従」をするインフラの構築が可能である所以は、HP-UX 11i v3に導入された新技術にある。それはまさに、「次世代インフラ技術の宝庫」である。その内容を、以下に箇条書きしてみよう。
| 表:HP-UX 11i v3に導入された新技術 |
| 「柔軟性」を高める機能 |
「信頼性」を高める機能 |
「管理性」を高める機能 |
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デュアルコア インテル®Itanium®プロセッサのハイパースレッティング対応 |
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次世代マス・ストレージ・スタック |
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オンラインでのプロセッサおよびメモリの交換 |
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ネットワーク・ファイル・システム |
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LVMのマルチパスとロードバランス機能 |
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HP Serviceguardの強化 |
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IOカードのエラーリカバリー |
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IOカードのオンライン削除 |
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動的カーネルパラメータの拡大 |
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並列化によるメモリダンプの強化 |
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暗号化ボリュームとファイルシステム |
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セキュリティモジュールによるTrusted Computing Services のサポート |
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Select Access Identity Management Integration (SA-IdMI) |
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HP-UXの要塞化ツール、Bastille の機能強化 |
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統合管理ツール、HP Systems Insight Manager 5.1 (HP SIM) |
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HP System Management Homepage (HP SMH)の拡張 |
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オンラインでパッチを当てる、Dynamic Root Disk (DRD) |
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新しいソフトウェア・パッチ統合管理ツール、Software Assistant (SWA) |
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イベントの統合管理、Event Manager |
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Modular Software Selection |
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では、ここからは「柔軟性」「信頼性」「管理性」と3つのキーポイントに分けて、それぞれの詳細を説明していこう。 |
| 本ページの内容は執筆時の情報に基づいており、異なる場合があります。 |
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