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| 特別企画 第2回目となる今回は、HP-UX 11i v3のリリースに合わせてバージョンアップされたHP-UX Virtual Partitions(vPars)に注目してみよう。「オンラインでのメモリの追加」「ハイパースレッディング(HT)のサポート」といった機能強化に加え、HP-UX 11i v2とHP-UX 11i v3の混在環境までサポートした最新版vParsを紹介する。 |
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| 仮想パーティションとユーティリティの強化ポイント・前編 |
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| 2007年5月 |
| テクニカルライター 秋葉けんた |
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HPは、1997年オープンシステム上で仮想化を実現して以来、10年間にわたってその市場をリードしてきた「仮想化」の先駆者らしく、仮想化製品ラインアップは群を抜いて充実している(詳しくは、過去の記事「商用UNIXのパーティション技術最新事情」や「サーバ仮想化の"先駆者"HPが世に問う 新技術『HP Integrity VM』」で確認してほしい)。そのラインアップがあるが故、様々な用途が可能だ。例えば、ソフトパーティションのHP-UX Virtual Partitions(vPars)であれば「一時的に開発用のサーバが必要」といった急を要するユーザの要望にも瞬時に応えることもできる(過去の記事[サーバを増やす『打ち出の小づち』」)。
vParsは、1つのハードパーティション(nPars)を複数の仮想パーティションに分割する技術。VMwareなどの「仮想マシン方式による仮想化」と異なり、パフォーマンスのオーバーヘッドがほとんど発生しないという特長がある。また、仮想パーティションに専用のCPU、メモリ、I/Oが割り振られるため、仮想パーティション間でのリソースの競合も発生しない。さらに、あるパーティションでカーネルパニックやパッチ適用など、そのパーティションでリブートが必要な作業が発生した場合も、ほかの仮想パーティションへの影響はない。

図1:vParsの概念図 |
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HP-UX 11i v3のリリースに合わせ、vParsも「A.04.xx」から「A.05.01」にバージョンアップされた。HP-UX 11i v3への対応は当然として、ほかにもいくつかの機能強化が図られている。その詳細を見ていこう。
まず、メモリをオンラインで割り当てることができるようになったという点に注目したい。vParsでは元から、リブートせずに、仮想パーティション間でCPUを動的に割り当てられたが、最新のvParsからはCPUだけではなくメモリもオンラインでの割り当てが可能になったのである。元々vParsは、リブートすることでメモリの割り当てを変更できた。しかし最新のvParsは、リブートの必要がない。これはつまり、柔軟性を向上させつつ、システムのメインテナンスのためのリブート削減・計画停止の最小化にも寄与する機能強化である。
今回の機能強化により、CPUとメモリを負荷状況に応じて動的に割り当てることができるようになった。たとえば、vPar1に一般業務、vPars2にバッチ処理のパーティションを作成しておけば、昼は一般業務、夜はバッチ処理をメインに行いたい場合、昼はvPar1に夜はvPar2にCPUとメモリを多く割り当てればよいのだ。このように、vParsを使いこなせば、柔軟でリソースを有効利用できるサーバ環境が実現でき、企業システムが大幅に改善されるだろう。
また、オンラインでのメモリ割り当て機能の追加にともなって、メモリには、「Base(ベース)」メモリ、「Floating(フローティング)」メモリという種別が追加されている。「Base」メモリは固定のメモリで、オンラインで追加できるが、削除するには従来のvPars同様に、該当のvParsを停止・リブートさせなければならない。一方「Floating」メモリは、オンラインで追加・削除可能なメモリだ。最新vParsでは、「Floating」メモリを活用するケースが増えることになるだろう。追加するメモリの単位は、あらかじめ設定している「Granularity」の倍数となる。「Granularity」の値はデフォルトでは128MBとなっているので、特にこの設定を変えない限り、動的に追加・削除するメモリは128MBの倍数に切り上げられ、丸められた値となる。もし、「Floating」メモリの追加・削除中にその操作をキャンセルしたい場合は、ステータスが“Pending”中であれば、操作のキャンセルを行える。

図2:vParsのメモリ割り当ての種類 |
次に、HP-UX11i v3でサポートされたハイパースレッディング(HT)の機能については、vPars環境においても利用が可能だ。このHTを利用することで、アプリケーションによってはパフォーマンスの向上を期待することが出来るだろう。
さらに、最新のvParsでは、同一nPars上にHP-UX 11i v2とHP-UX 11i v3の混在環境を構築することもできるようになった。既存のHP-UX 11i v2環境を活用しつつ、最新のHP-UX 11i v3を並列で稼働できるのである。ただし、混在環境で利用するにはいくつかの注意が必要となる。まず、HP-UX11i v2を利用する場合、vPars A.04.02以降のバージョンのみ対応となり、これ以前のバージョンのvParsでは利用できない。また混在環境で利用する場合、かならずvPars A.05.01のvParsモニタを起動し、その上でHP-UX11i v2やHP-UX11i v3を起動する必要があるのだ。また、HP-UX 11i v3でサポートされたHTがHP-UX11i v2ではサポートされていないため、HP-UX 11i v3との混在環境下においての利用はできない。HP-UX 11i v2とHP-UX 11i v3との混在環境で利用する場合、HTは忘れずにOFFの設定にする必要がある。
| 表:vParsのバージョンによる機能の違い |
| 機能 |
vPars A.05.xx |
vPars A.04.xx |
vPars A.03.xx |
対応するOSのバージョン |
HP-UX11i v3 |
HP-UX11i v2 |
HP-UX11i v1 |
HP-UX11iv2とv3の混在環境のサポート
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○ |
× |
× |
HP-UXの混在環境で必要とされるvParsのバージョン |
A.05.01 |
A.04.02 |
× |
CPUの動的な移行 |
○ |
○ |
○ |
メモリの動的な移行 |
○ |
× |
× |
HT のサポート |
○ |
× |
× |
セル・ローカルメモリ (CLM) |
○ |
○ |
× |
CPUのI/O割り込み処理 |
○ |
○ |
Bound CPU のみ |
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| 本ページの内容は執筆時の情報に基づいており、異なる場合があります。 |
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