| ホストOSとゲストOSの双方のドライバが協調してオーバーヘッドが少ないI/Oを実現するAVIOについては過去の記事で紹介しているが、Integrity VM 4.0ではAVIOも強化されている。
まず、従来のバージョンではサポートされていなかった、ファイルを用いた仮想ディスクに対してもAVIOが利用できるようになった。仮想ディスクとしてファイルを用いる場合、ホストOSのファイルシステムレイヤを介する必要があり、パフォーマンス面では不利だが、扱いやすさや手軽さから利用する機会は少なくない。利用が終わったら簡単に消去できるので、特に仮想マシンでのテストには便利なものだ。ファイルを用いた仮想ディスクがAVIOとしてサポートされることで、先に述べたパフォーマンス面の弱点を補えるという利点は大きい。
またAVIOは、ストレージへのアクセスだけでなくネットワークへのアクセスに関しても改善されている。OS標準のドライバを使用するVIO (Virtual I/O)ドライバとの比較は、次のグラフを見てほしい。
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| 図4:仮想環境のネットワークパフォーマンス比較 |
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このグラフでは、ネットワークパフォーマンスをOS標準のドライバ (VIO)と仮想化に特化したドライバ (AVIO)のスループットの違いをnetperfというツールを使用して測定している。AVIOを利用することでネットワークについてもHPVMを使用しない物理筐体間の通信と遜色の無いパフォーマンスを実現していることがわかるだろう。
また、従来AVIOドライバ(ゲストOS用)はHP-UXのゲストのみのサポートであったが、Integrity VM 4.0ではWindows 2003 Serverのゲスト向けAVIOドライバの提供が開始される(2008年第4四半期予定)。なお、Windows 2003 Server向けのAVIOドライバは当面、ネットワークのみが提供される予定だ。
なお、従来と変わらずAVIOドライバはホスト、ゲスト共に最新のバージョンをインストールすることが推奨されている。とくに、ホストOS(HP-UX 11i v3)のドライバは頻繁に更新されているので、最新のドライバに更新するよう心がけてほしい。Integrity VM 4.0のリリースに合わせて、従来は4つのファイルのダウンロードが必要だったものを、1つのファイルとして行えるようAVIOドライバの配布方法が改善される予定なので、更新はより楽になるはずだ。
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