HPは、1997年に最初の仮想化製品をリリースして以来、すでに8年にわたりミッションクリティカル分野向けに仮想化技術を展開してきた、いわば仮想化技術の“先駆者”である。そのHPが今年12月に出荷開始した仮想化技術の新製品が、「HP
Integrity Virtual Machines(Integrity VM)」だ。Integrity VMは、HP
Integrityサーバをソフトウェアで再現したフル・バーチャルマシンである。CPU 1個あたり最大20の仮想サーバを作成でき、それぞれでHP-UXやWindows、Linuxの各OSが手を加えることなくそのまま動作する。ここでは、HPが仮想化技術の“切り札”として世に送り出したIntegrity
VMの特徴やメカニズムについて紹介する。
サーバ仮想化の“先駆者”HPが世に問う新技術「HP Integrity VM」・前編
2005年12月
テクニカルライター 吉川和巳
サーバ・コンソリデーションを実現する手段として、最先端技術であるサーバ仮想化は市場の中でもっとも注目を集めており、ベンダー各社が製品を市場に投入し始めている。しかし、どのベンダーもオープンシステム環境への参入では日が浅く、ミッションクリティカル環境に仮想化技術を導入できるだけの確固とした設計理念や実績は皆無である。これに対しHPは、1997年に最初の仮想化製品をリリースして以来、すでに8年にわたりミッションクリティカル分野向けに仮想化技術を展開してきており、仮想化技術の"先駆者"と言っても過言ではない。
1台のサーバのリソースをソフトウェアレベルで複数に分割し、それぞれに独立したOSインスタンスやアプリケーションを動作させる仮想パーティション技術。その技術に関しては、「HP
Integrityサーバ対応版で更に強化されたvPars 」や「商用UNIXのパーティション技術最新事情 」とこの特集の中で、これまで何度か取り上げてきた。今回出荷が開始されたHP
Integrity Virtual Machines (以下、Integrity VM)ではより粒度の細かなリソース分割やI/O共有が可能になり、エントリレベルのHP
Integrityサーバによる小規模のコンソリデーションも可能になる。2006年3月には、こうした仮想化環境を管理するGUIツール「HP
Integrity Essentials Virtualization Manager」に「HP Integrity Essentials
Capacity Advisor」が登場し、様々な形で分割されたサーバリソースを一元的に表示、可視化し、構成変更をGUIベースで実施出来る他、ツール上で構成変更による影響をシュミレーションできるようになる。
Integrity VMは、HP Integrityサーバをソフトウェアで再現したフル・バーチャルマシンである。プロセッサー1個あたり最大20の仮想サーバを作成でき、それぞれでHP-UXやWindows、Linuxの各OSが手を加えることなくそのまま動作する(WindowsおよびLinux対応は2006年後半を予定)。また、物理サーバのI/O(ディスクやネットワーク)を複数の仮想マシン間で共有できるのもポイントである。
今回は、HPが仮想化技術の“切り札”として世に送り出したIntegrity VMの特徴やメカニズムについて紹介したい。
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