これらのうち、もっともパフォーマンスが高いのは、物理ディスクやSANの論理ユニットをそのまま仮想ディスクとして用いる方法だ。ただしこの場合、割り当ての粒度が数10〜数100GBと大きくなってしまううえ、VMのコピーや移動がやりにくくなるというデメリットがある。一方、HP-UXの論理ボリュームやファイルを仮想ディスクとして用いることもできる。この場合、パフォーマンスのオーバーヘッドが上昇するものの、割り当ての粒度を細かくでき、VMのポータビリティも向上する。例えば仮想ディスクをファイルに割り当てた場合は、仮想的なIntegrityサーバが1台まるごと1つの巨大ファイルに収まるかたちとなる。つまり、このファイルをコピーするだけで「サーバの移設」が可能となる。
Integrity VMでは、ディスクの他にもDVDドライブの仮想化にも対応している。「仮想DVD」に対して物理DVDを対応付けられるほか、ISOディスク・イメージを記録したファイルに対応付けることもできる。よって、例えばアプリケーション・インストール用DVDをISOイメージファイルとして保管しておけば、同ファイルを仮想DVDとしてマウントし、アプリケーションのインストール作業を行える。何枚ものDVDメディアを手作業で交換するような手間もかからない。
ちなみに、2006年にはIntegrity VMにおいて「Direct I/O」と呼ばれるモードがサポートされる予定だ。Direct
I/Oでは、ストレージ・デバイスを特定のVMに直結することで、ネーティブのI/Oパフォーマンスに近い性能が実現するという。 |