Jump to content 日本-日本語
日本HPホーム 製品 & サービス サポート & ドライバー ソリューション ご購入方法
≫  お問い合わせ

製品とサービス  >  ソフトウェアとOS  >  HP-UX   >  Knowledge-on-Demand

Integrityサーバーの省電力機能
〜TCOの削減を実現する消費電力管理〜

HP-UX/Integrityサーバー お問い合せ
コンテンツに進む
Integrityサーバーの省電力機能〜TCOの削減を実現する消費電力管理〜
地球環境の保全という観点から、温暖化対策が重要課題として叫ばれるようになって久しい。ご存じのようにITも例外ではなく、消費電力量の削減=省電力化がキーワードとなっているのが現状だ。2008年には国内でも「グリーンIT推進協議会」が発足し、官民挙げてITシステムの省電力化に取り組む体制が取られつつある。そこで今回は、TCOの削減にもつながるHP Integrityサーバーの省電力機能を概観してみたい。
Integrityサーバーの省電力機能〜TCOの削減を実現する消費電力管理〜
Systems Insight Managerに統合された消費電力管理をサポートするIntegrityサーバー
OSがサポートする省電力機能と消費電力削減効果
2009年2月
テクニカルライター 米田 聡

Systems Insight Managerに統合された消費電力管理をサポートするIntegrityサーバー

サーバーの省電力化が叫ばれるようになって数年が経過した。後述するように、ハードウェアやソフトウェアの対応は着実に進んでいる。プロセッサーや電源の効率アップなど省電力化につながる技術は進歩しているものの、これらの技術を生かすためには運用が重要になってくる。

プロセッサーなどの省電力技術は、負荷に応じて電力を制御するという方向に向かっている。ワークロードの負荷が低いときにはプロセッサーを省電力モードに移行させて消費電力を抑えるという形だ。したがって、管理者が各サーバーの稼働状況を把握した上で、適切な省電力の設定を行うことが最大限の省電力化を実現する鍵になる。

HPのIntegrityサーバーは後述する効果的な省電力機能を備えており、さらに省電力機能の設定や管理がSystems Insight Manager(SIM)に統合されていることが大きな特徴だ。サーバーの稼働状況をSIMで把握し、より高いレベルの省電力を行うことができるわけだ。続いて、Integrityサーバーの省電力機能をよりくわしく見てみることにしよう。

インテル® Itanium® プロセッサーの省電力機能

まず、Integrityサーバーが採用するインテル® Itanium® プロセッサーの省電力機能を紹介していく。プロセッサーの消費電力はサーバーの中で大きな割合を占めており、プロセッサーの省電力の仕組みを理解することでサーバーの効率的な運用が可能になるはずだ。

インテル® Itanium® プロセッサーの省電力機能は世代によっても異なるが、2つの階層がある。

ひとつは、Processor Power States(C-State)で、現在のインテル® Itanium® プロセッサーではアクティブな状態(C0ステート)と休止状態(C1ステート)という2つの状態がサポートされている。C1ステートは命令の実行を休止して消費電力を抑えるステートで、アクティブなプロセスがなくなったときにOSがPAL_HALT_LIGHTという命令を実行することで、インテル® Itanium® プロセッサーはC1ステートに移行する。C1ステートは命令の実行を休止しているだけで、キャッシュやページテーブルは保持されており、割り込みなどのイベントでC0ステートに即座に戻る。

もうひとつは最新のインテル® Itanium® プロセッサー(9100番台、開発コードネームMontvale)からサポートされたProcessor Performance States(P-State)である。P-Stateは負荷に応じて動作クロックを落とし、省電力化を計るステートだ。Montvaleでは、フルパフォーマンス状態のP0から、もっともクロックを落とし消費電力の少ないP2まで、3つのステートがサポートされている。

具体的な例を挙げると、インテル® Itanium® プロセッサー 9150M(1.66GHz)ではP0ステート時1.66GHzだが、P1では1.56GHz、P2では1.46GHzまでクロックを落として消費電力を低減させる。負荷に応じてP-Stateを変えることで、プロセッサーの電力効率を向上させることができるわけだ。

負荷に応じてパフォーマンスを変え、電力消費を調整するP-States
図1:負荷に応じてパフォーマンスを変え、電力消費を調整するP-States

Integrity iLO2による電力管理

Integrityサーバーでは、ファームウェア(Integrity iLO2)と、SIMに統合されたInsight Power Manager(IPM)という2つのレベルで電力管理をサポートしている。前者はサーバーごとに単独の設定が可能、後者は複数のサーバーを一括して管理できる特徴があり、管理者は通常は後者を使うことになるだろう。だが、いざというときのためにiLO2による電力管理がどのように実装されているかを知っておくことも重要なので、まずはこちらから見ていくことにしよう。

iLO2では、サーバー単独の消費電力の監視と設定が可能だ。双方ともWebブラウザー、リモートコンソールを使って行うことができる。ブラウザーを用いた監視では、図2に示すように過去24時間の消費電力のログを5分刻みでサンプリングしたグラフが確認できる。

一方、省電力設定には4つのモードが用意されている(図3)が、現在のところ図に示しているうちStatic Low Power ModeとStatic High Power Modeしかサポートされていない。前者はプロセッサーのP-StateをP2に固定、後者はP-StateをP0に固定する設定だ。

OS Control Modeは、今年3月にリリースされるHP-UX 11i v3からサポートされる予定だ。このモードに設定しておくとHP-UXが動的にP-Stateを制御するようになり、プロセッサーの電力効率の向上が期待できる。現行のHP-UXのバージョンではOS Control Modeに設定してもStatic High Performance Modeと同等の状態になるが、将来のバージョンアップに備えてOS Control Modeに設定しておくほうがよさそうだ。

iLO2では過去24時間の消費電力を5分間隔でサンプリングしグラフ化可能
図2:iLO2では過去24時間の消費電力を5分間隔でサンプリングしグラフ化可能

iLO2に備えられている4種類の省電力モード
図3:iLO2に備えられている4種類の省電力モード

Insight Power Managerで効果的な電力管理を実現

SIMに統合されているIPMでは、複数のサーバーの消費電力状態を一括して管理できるほか、サーバーの温度や負荷と合わせて監視でき、データセンター全体の消費電力を効果的に削減するツールとして利用可能だ。

IPMは1日に1回、各サーバーのiLO2からログをダウンロードし、長期間(最大3年)にわたる消費電力のログを保持することができるのが特徴だ。このログは温度、CPU稼働状況と合わせてグラフ化できるので、季節や時間など、さまざまなタイムスケールでサーバーの運用を計画することが可能になる。

またIPMを用いると、単一のサーバーだけでなく複数のサーバーの省電力設定を一括して変更することができる。たとえばSIMのタスク機能を使えば、負荷の高い時間(あるいは週など)にはStatic High Performance Modeに設定するが、負荷が低い時間帯にはStatic Low Performance Modeに落とすといった設定ができる。

さらに、蓄積したログから、データセンター(あるいはサーバー単独)の年間ランニングコストを予測、算出することもできる(表1)。言うまでもないが消費電力の削減=発熱の低減であるから、効果的な省電力設定の運用が可能になれば冷却にかかる費用も低減でき、運用コストの大幅な削減にもつながってくる。IPMを用いた消費電力管理は、地球環境といったより高いレベルで意義があることはもちろんだが、さらに身近なTCOの削減にもつながるはずである。

IPMは1日1回自動的にデータを収集し、最大3年保持可能
図4:IPMは1日1回自動的にデータを収集し、最大3年保持可能

<表1>蓄積したログから年間の予測ランニングコストを算出

分析 -2008/08/18,(月),15:08 JST - 2008/08/19,(火),18:08 JST:  
平均電力消費量 (1)
360.18 ワット
最大電力消費量 (2)
388.00 ワット
平均アンペア(200V) (1)÷設定値A(200)
1.80 アンペア
キロワット時(kWh) (3)
8.04 kWh
年間キロワット時(kWh)推定値 (1)×24×365
3155.16 kWh
推定額(JPY 11.3820/kWh) (3)×設定値B(11.382)
91.56 JPY
年間推定額 (1)×24×365×設定値B(11.382)
35912.07 JPY
冷却キロワット時(kWh) (3)×設定値C(1.5)
12.07 kWh
推定冷却コスト(JPY 11.3820/kWh) 推定額×設定値C(1.5)
137.34 JPY
年間冷却キロワット時(kWh)推定値 年間キロワット時推定値×設定値C(1.5)
4732.75 kWh
年間冷却コスト 年間推定額×設定値C(1.5)
53868.11 JPY
  • (1)〜(3)の値は表示されているグラフから算出
  • 設定値A…IPMオプション「電源電圧」
  • 設定値B…IPMオプション「電力/kWhのコスト」
  • 設定値C…IPMオプション「冷却マルチプライア」

トップへ     次のページへ

本ページの内容は執筆時の情報に基づいており、異なる場合があります。

お問い合わせ

ご購入前のお問い合わせ


ご購入後のお問い合わせ

オンラインサポート
製品の標準保証でご利用いただける無償のサービスです。

ショールーム

ショールーム 導入をご検討のお客様へ
業務アプリケーションの継続・標準化・開発性とシステム担当者様、システム開発者様が抱える悩み・疑問に対する解決策実体験して頂けます。
印刷用画面へ
プライバシー ご利用条件・免責事項 ウェブマスターに連絡