先ほど見たように、Itaniumマシンをラインナップに持つベンダは、Sunを除いて主要なベンダのほぼすべてに渡っている。ユーザーとしては、選択肢が多いに越したことはないが、どれを選択すればいいか迷いやすくなるのも事実だ。たくさんの選択肢の中から最適なものを見つけるには何かしらの基準が必要だが、ではItaniumマシンを選ぶ場合の基準とはいったい何だろうか?
Itaniumプロセッサーについて語るときには、やはりHP を外すことはできない。そもそも、ItaniumプロセッサーはインテルとHP
の共同開発によるものだからだ。このような経緯から、HP はどのベンダよりもItaniumプロセッサーの特性についてよく知っていると言える。実際、Itanium搭載サーバーを最初に市場に送り出したのは、他ならぬHP
自身である。Itaniumプロセッサーを成功させるため、長い間研究を重ねてきた成果は、図4に示したTPC-Cベンチマークの結果からも明らかだ。
昨年の11月には、Itanium搭載サーバー(HP Integrity サーバーシリーズ)がTPC-Cベンチマークで世界初の100万トランザクション/
分を達成し、本稿の執筆時点( 2004年7月3 日現在)もIBMのUNIXサーバーとともに、ランクの上位をItanium搭載システムが占めている。また、Itaniumプロセッサーでは、IA-32
サーバーに比較してパフォーマンスが2.2倍向上するとインテルから発表されているが、これが実現すれば、その競争力は他のCPU を圧倒すると思われる。
さらに、Oracle ユーザーがIAサーバーにリプレースする場合には、HP社とOracle社の20年来の提携関係にも注目したい。つい先日(
2004年6月30 日)には、日本HP 、日本オラクル、シスコの共同検証事業が発表されたばかりだ。この共同検証では、日本オラクル内にHPのItanium搭載サーバーを50台と、HP
StorageWorks EVA 5000などを使った35TBのストレージを設置し、メインフレームの置き換えや、Oracle
10gを使ったグリッドコンピューティングの検証/ノウハウの蓄積を、1年近くに及んで実施する。Oracleを使用した実運用システムにおいては、そのプラットフォームの37%がHP-UXを利用しているという報告もある。TPC-Cベンチマークにおいて世界で初めて100万トランザクション/分の記録を樹立したのも、Oracle
と組み合わされたHPのItanium搭載システムである。このような両社の密接な協力体制は、今後のOracle+HP Itanium搭載サーバーの成長を支える大きなアドバンテージとなるだろう。 |