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DBシステム開発者のための
サーバプラットフォーム移行ガイド

第4回:実践!<Solaris→HP-UX/Linux>アプリケーション移行ガイド Part.3

HP-UX 11i v3 Update 3
ミッションクリティカル環境での仮想化機能を強化
UNIXの教科書 応用編
2日目:ファイルの検索
HAクラスタの教科書
第2日目:ネットワークを設定する
特集:第4世代の仮想化ソフトウェアIntegrity VM4.0の魅力を徹底解剖
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実践!<Solaris→HP-UX/Linux>アプリケーション移行ガイド Part.3

第4段階:「会員管理・メール配信システム」のミドルウェアのインストール


次に、2つ目のWebアプリケーション「会員管理・メール配信システム」に必要なミドルウェアをインストールします。

Apache はすでにインストール済みですので、そのまま利用します。

実践!<Solaris→HP-UX/ Linux>アプリケーション移行ガイド Part.3
第3段階:「Webセミナー受付システム」のインストール
第4段階:「会員管理・メール配信システム」のミドルウェアのインストール
第5段階:「会員管理・メール配信システム」のインストール
2004年12月
テクニカルライター 大戸 英樹

8〜11日目: ミドルウェアの設定(1)


今回の実験で最も時間がかかったのが、Postgre SQLのインストールでした。PostgreSQLのサイト日本語サイトはこちら)にあるソースアーカイブpostgresql-7.4.2.tar.gz をダウンロードしconfigure しました。その際のエラーをひとつずつ解消していきましょう。

  • readlineライブラリが見つからない
    HP-UXではreadlineライブラリが用意されていません。この場合、HP-UX用にビルドされたオープンソースのソースコードやバイナリが用意されているhttp://hpux.connect.org.uk/ からHP-UX 11.23 対応バイナリを入手することも一つの手です。なお、readlineライブラリがないとPostgre SQL の一部のツールで編集機能が制限されますが、特に動作に支障があるわけではないため、今回はreadlineライブラリを使用しないことにしました。--without-readlineオプションを付けて再度configureを行います。

  • zlibライブラリが見つからない
    readlineライブラリと同様に、HP-UXではzlibライブラリが標準では用意されていません。こちらも特に動作に支障はないため、今回は使用しないことにしました。--without-zlibオプションを付けて再度configureを行います。

  • flexとbisonのインストール
    flex とbisonが必要だという警告が出ました。この2つがインストールされていませんでした。そこでまずbison-1.875のソースアーカイブをGNUサイト(http://www.gnu.org/)からダウンロードし、展開後、configureを実行しました。すると「GNU m4が必要です」というエラーが出ました。GNU m4は「Webセミナー受付システム」のポーティング時にインストールしてあるので、インストールされているディレクトリをPATHに追加し、もう一度bison-1.875をインストールしました。続いて、GNUサイトにあるflex-2.5.4をダウンロードしてインストールしました。

  • make 時のエラー
    PostgreSQLに付属しているconfigureを実行したところ、問題なくMakefileができたので、「Webセミナー受付システム」のポーティング時にインストールしてあるGNU Makeを使って構築を行おうとしたところ、途中でエラーが出てしまいました。
    make checkによると「float8のエラーのメッセージが違う」ということでしたが、PostgreSQLのドキュメントを参照し、特に問題はないと判断し、インストールを続行しました。続いてSAM でユーザpostgresを追加し、データベースの初期化とユーザpostgresのデータベースを作成しました。psqlにより対話シェルを起動し、テーブルが正しく作られているかを確認したあと、createuser <ユーザ名>で、データベースオブジェクトの管理者アカウントを追加しました。

12〜14日目:ミドルウェアの設定(2)


次はPHPをインストールします。PHPのサイト日本語サイトはこちら)からソースアーカイブ(php-4.3.5.tar.gz)をダウンロードし、gunzipとtarでアーカイブを展開しました。PHPを構築する際には、PostgreSQL用のDBモジュールの作成を行う必要があるため、あらかじめPostgreSQL用のライブラリパスを設定しました。

  • PHP4のconfigure時の注意点
    今回の実験では、PHP4のモジュールを使ってPHP3 とPHP4のページを共存させるため、config-ureにオプションを付けて実行する必要があります。
   
  PHPはらくらくだな。  
   
   
  ちょっと待ってくれ。今回、PHP4のモジュール1つで、PHP3とPHP4のページを共存させるんだろ。  
   
   
  うん、PHP4は両方に利用できるからね。どうしたんだい。  
   
   
  調べてみると、そのままのconfigureでは問題があるんだ。  
   

<参考> Tips6 PHP3とPHP4のページの共存方法

PHP4のモジュールを使ってPHP3のページとPHP4のページを共存させる場合は、configureに--enable-versioningを付ける必要があります。

これでMakefileは無事にできましたが、ここから多少変則的なことをしなければなりませんでした。その要点を次にまとめます。

  • PHPのインストール
    GNU makeを実行すると、途中で「リンカがPostgreSQLのライブラリを見つけることができず、そのためPostgreSQLのシェアドライブラリを作ることができない」という警告が出ました。担当者Sはとりあえず、この警告を無視して、PHPのインストールを進め、シェアドライブラリは本体のインストール後に構築することにしました。

  • シェアドライブラリの構築
    PHPのインストール終了後、シェアドライブラリを構築するためにaclocal を実行しましたが、「コマンドが見つかりません」というエラーが出ました。aclocalのインストールがまだでした。GNU automakeにaclocalが含まれているので、GNU サイトからダウンロードしてインストールしました。その後、再度aclocalを実行してシェアドライブラリを構築しました。

  • PHP設定ファイルの編集
    PHPの設定ファイルの雛形ファイル(php.ini-dist) の名前を、/usr/local/lib/php.iniに変更して内容を編集し直しました。

  • phpinfo.php ファイルの作成
    下記の内容のphpinfo.phpファイルを/opt/ apache2/htdocs/ディレクトリに作成します。
    <?
    phpinfo();
    ?>

ここまでの作業を終えたら、http://<サーバのIPアドレス>/phpinfo.phpを開いて、PHPの設定情報が表示されることを確認します。これでPHPのインストールは完了です。

<参考> Linuxへのポーティング - ミドルウェアインストール編
「会員管理・メール配信システム」

  • PostgreSQLについて
    PostgreSQLのインストールをするためのconfigureの処理ログの中で「インストールされているBisonが古すぎます。PostgreSQLはVer1.875以上のbisonを必要とします」という警告が出た。GNUサイトからbison-1.875のソースアーカイブをダウンロードし、インストールした。
  • PHPについて
    PHPのインストールでは、HP-UX時と同様、--enableversioningをつけてconfigureした。
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