数あるディレクトリ・サーバのなかでも、Red Hat Directory Serverはいわば「元祖」といえるLDAPサーバである。シングルシステムで数100万ユーザをサポートできるスケーラビリティ、そして毎秒数1000件の検索を実行できる優れたパフォーマンスがその特徴である。またOpenLDAPなどのオープンソース・ソフトウェアとは異なり、HP-UX版のRHDSは、HPが「オペレーティング環境(OE)の一部分」として提供し、OS本体と同レベルのベンダーサポートを提供する商用製品である。企業の根幹を支えるディレクトリ・サービスにはうってつけの選択肢と言えるだろう。
数あるディレクトリ・サーバのなかでも、Red Hat Directory Server(以下、RHDS)はいわば“元祖”といえるLDAPサーバである。
図1:Red Hat Directory Serverの管理画面
そもそもLDAPプロトコルは、OSIネットワーク向けの複雑なディレクトリ・サービス・プロトコルであったX.500をTCP/IPネットワーク向けに改良し、シンプルで軽量なプロトコルとして生み出されたという経緯がある。このLDAPプロトコルの標準化を主導した旧ネットスケープ社のエンジニアが、1996年に最初のLDAP対応ディレクトリ・サーバとなるNetscape Directory Server(以下、NDS)を開発。以降NDSは、LDAPサーバの代名詞として非常に広く普及した。ちなみにHPでは、HP-UX版のNDS(Netscape Directory Server for HP-UX 11i)を2003年から提供している。
その後、AOLによるネットスケープの買収、そしてレッドハットによるNDSの買収を経て、現在NDSはレッドハットの製品Red Hat Directory Server 7.1(オープンソース版はFedora Directory Server)として提供されている。RHDSは、業界標準のLDAPサーバであるという点に加えて、以下のような特徴を備える。