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| HP Serviceguard Cluster File System(以下SG CFS)は、その名が示すとおり、HP Serviceguardに対応したクラスタ・ファイルシステムである。すなわちクラスタのノード間でファイルシステムの共有が可能なファイルシステムだ。SG CFSの導入により、例えばWebサーバではコンテンツの同期作業が不要になるほか、Oracle RACとの組み合わせではクラスタ環境の構築や運用管理の敷居をぐっと低くすることができる。ここでは、SG CFSの概要を紹介し、クラスタ環境においてどのようなメリットが得られるのか検証したい |
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| HP Serviceguard+クラスタ・ファイルシステムでラクをする・前編 |
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| 2007年1月 |
| テクニカルライター 吉川和巳 |
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HP Serviceguard Cluster File Systemは、その名が示すとおり、HP Serviceguardに対応したクラスタ・ファイルシステムである。クラスタ・ファイルシステムとは、クラスタのノード間でファイルシステムの共有が可能なファイルシステムだ。まずは以下の図を見ていただきたい。
| 図:Serviceguard Cluster File System によるファイルシステムの共有 |
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ご存じのとおり、HP ServiceguardによるHAクラスタを構成する場合、クラスタ・ノード間にSANなどによる共有ディスクを配置し、その上でVxFSなどの通常のファイルシステムを構成する。上記の図では、/mnt1および/mnt2がそうした構成の例である。この場合、「共有ディスク」とはいっても、ノードAとノードBが両方同時にファイルシステムにアクセスできるわけではない。HAクラスタのフェイルオーバー時には、以下のような手順で「ファイルシステムの引き継ぎ」が実施される。
- フェイルオーバー先ノードの決定
- IPアドレスの引き継ぎ
- ファイルシステムの引き継ぎ
- アプリケーションの起動
例えばノードAがダウンした場合、それを検知したHP ServiceguardがノードBをフェイルオーバー先として選択し、IPアドレスやファイルシステムの引き継ぎを実施する。このとき、共有ストレージ上のファイルシステムをノードBにて改めてマウントし直し、アプリケーションからアクセス可能にする。なぜなら、HP-UX標準のファイルシステムVxFS(JFS)をはじめ、一般的なファイルシステムは、複数ノードからの同時マウントが可能な設計になっていないからだ。 |
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これに対してCFSは、共有ストレージに接続する複数のノードから同時にマウントできるよう設計されたファイルシステムである。各ノードのユーザやアプリケーションが並列にアクセスしても、ファイルやファイルシステムの整合性を維持できる。よって、上述のフェイルオーバー時の再マウントが不要になり、フェイルオーバー時間を短縮することが可能だ。
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SG CFSのもうひとつのメリットは、ノード間でのファイル共有やファイルシステム共有が可能になることで、これまでNFSなどを用いて実現してきた面倒なファイル共有が簡素化されることだ。このメリットの恩恵をまっさきに受けるのは、Webサーバである。従来、Webサーバをクラスタ化する場合は、NFSやFTPを用いて同コンテンツを各ノードに配布する必要があった。SG CFSであれば、ひとつのコンテンツ・ファイルを複数のノードから参照できるため、そうした配布作業は不要になる。
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WebサーバへのSG CFS導入は、じつはHPのWebサイト「www.hp.com」にてすでに実施されている。同サイトは190万ファイルから構成された巨大Webポータルであり、毎月30億ヒットのアクセスが集中する。世界4か所のデータセンターに配置された20台のサーバによって負荷分散クラスタを構成するという大規模事例だ。
しかしこれまで、同サイトのすべてのサーバはローカル・ディスクで運用されてきたため、データセンターごとに4〜5台のサーバに対してWebコンテンツの同期(コピー)を実施する必要があった。そこで今回HPでは、個々のデータセンターについてSG CFSによるコンテンツ共有を導入。またHP Serviceguardを利用して、Webコンテンツの更新処理を行うマスターノードを障害時にフェイルオーバーする仕組みを実現した。 |

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これにより、データセンター内部でのWebコンテンツ同期作業を大幅に削減できた。またストレージ・デバイスの規模も、サイトごとに6〜8TBも縮小できたという。
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つづく後半では、SG CFSとOracle RACのコンビネーションがもたらすアドバンテージについて紹介したい。 |
| 本ページの内容は執筆時の情報に基づいており、異なる場合があります。 |
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