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| SAM (System Administration Manager)は、HP-UXの運用で必要とされる大半の管理機能を網羅しており、HP-UX管理者にとってなくてはならないツールのひとつだ。実際、HPの調査によると、HP-UX利用者の8割がSAMを用いているという結果が得られている。いわばHP-UXの“定番ツール”であるSAMだが、実は新世代のシステム管理ツールにその座を譲ろうとしている。その新ツールとは、2005年5月よりHP-UXに搭載され始めた、HP
SMH(System Management Homepage)である。HP SMHは、ひとことでいえば「Web版のSAM」だ。ここでは、HP
SMHを中核とするHP-UXシステム管理の今後のロードマップについて概観する。 |
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| 2006年6月 |
| テクニカルライター 吉川和巳 |
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SAM(System Administration Manager、以下SAM)は、HP-UXの運用で必要とされる大半の管理機能を網羅しており、HP-UX管理者にとってなくてはならないツールのひとつだ。実際、HPの調査によると、HP-UX利用者の8割がSAMを用いているという結果が得られている。
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| 図1:SAMの画面例 |
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いわばHP-UXの“定番ツール”であるSAMだが、実は新世代のシステム管理ツールにその座を譲ろうとしている。その新ツールとは、2005年5月よりHP-UXに搭載され始めた、HP
SMH(System Management Homepage、以下SMH)である。
SMHは、ひとことでいえば「Web版のSAM」だ。SMHでは、ハードウェア障害管理をはじめ、パフォーマンス情報の表示、システムの各種しきい値の管理、各種診断、そしてソフトウェアのバージョン管理などをSMHのWebインターフェースから実施できる。
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| 図2:SMHの画面例 |
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またHP-UX専用のツールであるSAMとは違い、SMHはマルチプラットフォーム対応のシステム管理ツールである。HP-UXをはじめ、WindowsおよびLinuxなど、HP
IntegrityサーバとHP ProLiantサーバ上で動作する3種類のOSをサポートする。
さらにSMHでは、SMHプラグインと呼ばれる拡張メカニズムをサポートしており、kcwebやパーティション・マネージャといった既存のWebベースのツールもSMHに統合されている。
表:SMHに統合されたWebベースの管理ツール群 |
ツール名 |
内容 |
| HP-UX Accounts for Users and Groups (ugweb) |
ユーザおよびグループの管理 |
| HP-UX Disks and File Systems (fsweb) |
ディスク、ファイルシステム、LVMの管理 |
| HP-UX System Fault Management (evweb) |
イベント管理およびイベント表示 |
| HP-UX Kernel Configuration (kcweb) |
カーネル構成管理 |
| HP-UX Peripheral Device (pdweb) |
周辺デバイス管理 |
| HP-UX Security Attributes Configuration (secweb) |
セキュリティ管理 |
| Partition Manager (parmgr) |
nPartitions管理 |
| VM Manager |
Integrity VM管理 |
これらの他にも、プリンタ管理やネットワーク管理、監査機能、PAM設定、リソース管理、ソフトウェア管理、時刻設定など、これまでSAMから起動して利用していたX-Windowsベースの管理ツールも、SMHから起動可能である。ちなみに、これらXベースのツールはWebベースへの移行が随時進められており、将来的にはその大半がWebベースとなる予定だ。
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| 図3:SMHによるネットワーク設定の表示例 |
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このように、「XベースもしくはTUI(Terminal User Interface)ベースで利用するSAM」から、「Webベースで利用するSMH」へと、HP-UXのシステム管理は大きく変貌しようとしている。こうしたWeb化の流れの背景には、Linuxの「Webmin」に代表されるWebベースのシステム管理ツールが新しい世代のエンジニアに浸透しつつある現状がある。これから新たにHP-UXに触れる若手エンジニアにとって、PCのWebブラウザから簡単に操作できるSMHは、より親しみやすいシステム管理ツールとなるはずだ。
また、もともとSMHはHP ProLiantサーバ向けのWindows/Linux対応システム管理ツールとして提供されていた製品だ。そのSMHが、HP
Integrityサーバ上のHP-UXにも対応し、これまでSAMが担ってきた役目を引き継ぐ格好である。HP-UX・Windows・Linuxのシステム管理ツールを統一化することで、OSごとに別々のツール操作を習得する必要もなくなる。サーバ・コンソリデーションの普及とともに、ひとりの管理者がこれらのOSを扱うケースも今後は珍しくなくなるだろう。SMHへの統合は、そうした管理者にとって大いに歓迎されるはずだ。
では、今後のHP-UXのシステム管理はすべてSMHに集約されるのだろうか? SAMやSIMの位置づけは? つづいては、こうした疑問に答えるHP-UXシステム管理のロードマップを紹介する。
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