また小林氏は、64ビット環境の必要性について「この半年がちょうど境目の時期にさしかかっている」という現状を明らかにした。「1年前なら32ビットで十分だったが、最近は64ビットのニーズがかなり増えている」(同氏)。その最大の要因は「メモリ」だ。
「我々が手がけるインターネット上のコンシューマー向けサービスなどでは、ある時間帯だけアクセスが集中するケースが多く、ピークに合わせて設計する必要がある。そうしたときもっとも即効性があるのはメモリのチューニングだ。しかし32ビット環境では、OSの制限上、現実的には2GB程度しか使えない。この2GBという大きさではそろそろ危なくなりつつある」(同氏)。
では、64ビット環境によってもたらされる広大なメモリ空間をどう活用すればよいのか。小林氏は次のように解説してくれた。「データベースとJavaアプリケーション・サーバのキャッシュ領域として使う。最近では1つのアプリケーション・サーバの中にいくつものパッケージを置き、たくさんのアプリケーションを運用するケースもある。そうすると大変な勢いでメモリを消費する」という。
このように、テックファームではすでに64ビットを実戦で使える「武器」として活用しているようだ。とはいえ小林氏によれば、実際に64ビットを有効に活用できるプラットフォームは限られている。「現時点の64ビット・プロセッサーとして選択できるものを考えてみても、SPARCには性能的な問題があり、Opteronはそれをきちんと使えるOSがない」(同氏)。
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