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UNIXの教科書 運用編
〜はじめよう! WindowsとLinuxからのステップアップ〜

第5日目:ネットワーク関連のコマンド

HP-UX/Integrityサーバー お問い合せ
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UNIXの教科書 運用編 第5日目:ネットワーク関連のコマンド
ネットワークの基本は理解できたでしょうか? 今回は、実際にネットワークを利用してみましょう。1時間目はネットワークをテストするためのコマンドについて学びます。2時間目はtelnet、ssh、ftpといったリモートログインやファイル転送のためのネットワーク・クライアントの基本的な使い方です。WindowsではGUIベースのクライアントを使っていた方も多いでしょうが、HP-UXでのコマンドラインからの使い方もしっかり押さえておきましょう。
UNIXの教科書 運用編〜はじめよう! WindowsとLinuxからのステップアップ〜
ネットワークのテストコマンド
リモートログインとファイル転送
2010年1月
大津 真
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UNIXの教科書:登場人物紹介 このリンクをクリックすると、新しいウィンドウが開きます

マリー先生
マリー先生:
前回に引き続き、今日のお題はネットワーク。ネットワークのテスト用のコマンドや、クライアント・コマンドを紹介していきましょう。その前に、前回のネットワークの基本設定について何か質問ありますか?
タックス君:
TCP/IPは、TCPとUDPの2種類に大別されるって聞いたのですが、どのように違うのでしょう?
タックス君
マリー先生
マリー先生:
簡単に言えば、TCPはデータが正しく送られたことをチェックできるプロトコルで、UDPはデータを送りつけるだけでそれがきちんと送られたかどうかは気にしないプロトコルということかな。Webやメールなどたいていのインターネット通信にはTCPが使用されるわ。ただし、TCPの場合には、エラーチェックとかが必要になるから速度的には不利になるわね。
四色君:
データが正しいことが保証できないUDPにも使い道はあるのですか?
四色君
マリー先生
マリー先生:
もちろん。UDPは信頼性よりも速度が優先されるマルチメディア系の通信、たとえば音声やビデオのリアルタイム配信などで活躍するの。あとTCP/IPは、実際にはさまざまなプロトコルの集合体で、次のような5つのレイヤーに分割されるの。TCPとUDPは、トランスポート層のプロトコルね。

5層     アプリケーション層
4層     トランスポート層
3層     ネットワーク層
2層     データリンク層
1層     物理層
図1:TCP/IP階層モデル

今日の時間割 ネットワークのテストコマンド リモートログインとファイル転送 練習問題

1時間目:ネットワークのテストコマンド

コマンドの説明の前に、イーサネットによるLANのデータリンク層でコンピュータを識別するMACアドレス(物理アドレス、ハードウェア ステーションアドレス)について説明しましょう。
MACアドレスは、6バイト(48ビット)の長さの、LANカードなどのハードウェアに固有のアドレスです。最初の3バイトは「ベンダーコード」と呼ばれ、IEEE(米国電気電子技術者協会)によって機器メーカーごとに割り当てられています。つまりベンダーコードを見ればメーカーがわかるわけです。残りの3バイトはメーカーごとのシリアルナンバーのようなもので、同じ製品であっても重複しないようになっています。たとえば、HPのベンダーコードは「000E7F」です。

MACアドレス
図2:MACアドレス

四色君:
それぞれのコンピュータはIPアドレスで区別されますから、それだけで十分ではないのでしょうか?
四色君
マリー先生
マリー先生:
IPアドレスは、TCP/IPのプロトコル階層でいうところのネットワーク層のIPで管理されるアドレスです。そのため、IPアドレスではその下のデータリンク層での相手の特定ができないの。
MACアドレスは、わかりやすくするために1バイトずつコロン「:」でつないで表記することも多いわ。

00:0E:7F:7E:10:8C

lanscanコマンド

各LANカードのMACアドレスはlanscanコマンドを実行すると確認できます。lanscanコマンドはLANデバイスに関する情報を表示する、HP-UXのオリジナルコマンドです。一般ユーザーが実行するには、次のように絶対パスで指定します。2番目のフィールドにMACアドレスが表示されます。

$ /usr/sbin/lanscan  【Enter】
Hardware Station        Crd Hdw   Net-Interface  NM  MAC       HP-DLPI DLPI
Path     Address        In# State NamePPA        ID  Type      Support Mjr#
Hardware Station        Crd Hdw   Net-Interface  NM  MAC       HP-DLPI DLPI
Path     Address        In# State NamePPA        ID  Type      Support Mjr#
0/1/2/0  0x000E7F7E108C 0   UP    lan0 snap0     1   ETHER     Yes     119
0/1/2/1  0x000E7F7E108D 1   UP    lan1 snap1     2   ETHER     Yes     119
〜略〜

四色君:
MACアドレスの先頭に「0x」が付いていますが……。
四色君
マリー先生
マリー先生:
「0x」は続く数値が16進数であることを表しているの。
タックス君:
lanscanは、なんでコマンド名だけで実行できないんですか?
タックス君
マリー先生
マリー先生:
lanscanコマンドが保存されている/usr/sbinディレクトリは、初期状態で一般ユーザーのコマンド検索パスに含まれていないのね。スーパーユーザーのコマンド検索パスには含まれているので、「su -」コマンドでスーパーユーザーに移行すればコマンド名だけで実行できるわよ。

linkloopコマンド

linkloopコマンドは、IEEE 802.2で規定されたリンク層のテストフレームを使用して、LANの接続をテストするHP-UXオリジナルのコマンドです。引数にはMACアドレスを指定して、次のように実行します。

$ /usr/sbin/linkloop 0x000E7F7E108D  【Enter】
Link connectivity to LAN station: 0x000E7F7E108D
 -- OK

pingコマンド

linkloopはデータリンク層での接続をテストするコマンドですが、次に紹介するping(ピング)コマンドはネットワーク層での接続をテストするコマンドです。ネットワークの診断コマンドとしてはもっとも一般的です。引数にはホスト名もしくはIPアドレスを指定します。デフォルトで1秒ごとにテスト用のパケットを送り、その応答時間を表示します(間隔は「-I 秒数」オプションで指定可能)。終了はCtrl + Cキーです。次に実行例を示します。

$ /usr/sbin/ping www.example.com  【Enter】
PING www.example.com: 64 byte packets
64 bytes from 192.0.32.10: icmp_seq=0. time=121. ms
64 bytes from 192.0.32.10: icmp_seq=1. time=120. ms
64 bytes from 192.0.32.10: icmp_seq=2. time=114. ms
64 bytes from 192.0.32.10: icmp_seq=3. time=117. ms
64 bytes from 192.0.32.10: icmp_seq=4. time=117. ms
64 bytes from 192.0.32.10: icmp_seq=5. time=114. ms
64 bytes from 192.0.32.10: icmp_seq=6. time=122. ms	←Ctrl + Cキーで終了
----www.example.com PING Statistics----
7 packets transmitted, 7 packets received, 0% packet loss
round-trip (ms)  min/avg/max = 114/118/122

タックス君:
たまにpingに応答しないサイトがありますよね。
タックス君
マリー先生
マリー先生:
残念なことに、pingは悪意のある人間が攻撃対象のサイトを調べる目的にも使用されるの。pingは「ICMP」というパケットを送るんだけど、セキュリティ上の配慮から最近ではそのICMPに応答しないように設定されているホストもあるのね。
四色君:
pingで表示される時間はなにを表しているのですか?
四色君
マリー先生
マリー先生:
パケットの往復時間ね。ラウンドトリップタイムと呼ぶの。これを見ると途中の経路の混み具合がわかるわけ。Ctrl + Cキーを押すと、ラウンドトリップ時間の最小値(min)、平均(avg)、最大値(max)を表示して終わるわ。

サービスとポート番号

  1時間目の最後に、それぞれのネットワークサービスに割り当てられたポート番号について説明しておきましょう。TCPとUDPは、「ポート番号」と呼ばれる番号を使用して接続先のサービスを指定します。IPアドレスを住所とするなら、ポート番号はマンションの部屋番号のようなものと考えるとわかりやすいでしょう。どのサービスが基本的にどのポートを使うかを決めておくと、接続時にポート番号を気にしなくてすむため、あらかじめ特定のサービスのために予約されている番号があります。それらのポート番号をウェルノンポート(Well Known Port)と呼びます。

プロトコル ポート番号
FTP(データ用) 20
FTP(制御用) 21
SSH 22
Telnet 23
SMTP 25
HTTP 80
表1:ウェルノンポートの例

たとえば、Webに使用されるHTTPのウェルノンポートは80番です。そのためWebブラウザでURLを入力するときに、最後の「:80」を省略できるわけです。

http://www.example.com:80
  ↓ポート番号を省略
http://www.example.com

タックス君:
ウェルノンポートの一覧はどこかに保存されているのですか?
タックス君
マリー先生
マリー先生:
基本的なサービスとポート番号の対応は/etc/servicesというファイルに記述されているの。

/etc/servicesの例(一部)
tcpmux      1/tcp                 # TCP port multiplexer (RFC 1078)
echo        7/tcp                 # Echo
echo        7/udp                 #
discard     9/tcp  sink null      # Discard
discard     9/udp  sink null      #
systat     11/tcp  users          # Active Users
daytime    13/tcp                 # Daytime
daytime    13/udp                 #
qotd       17/tcp  quote          # Quote of the Day
chargen    19/tcp  ttytst source  # Character Generator
chargen    19/udp  ttytst source  #
ftp-data   20/tcp                 # File Transfer Protocol (Data)
ftp        21/tcp                 # File Transfer Protocol (Control)
telnet     23/tcp                 # Virtual Terminal Protocol

休憩時間:より便利なシェル bash

HP-UXでは、POSIXシェルが標準シェルですが、POSIXシェルには必要最小限の機能しか用意されていません。最近では、さまざまな便利な機能を加えたオープンソースの高機能シェルが普及していますので、POSIXシェルの操作性に不満を感じたら別のシェルを試してみるとよいでしょう。

現在、もっとも広く使用されているシェルのひとつが、Linuxでも標準シェルとして採用されているbashです。bashは「Bourne-Again Shell」の略で、POSIXシェルのもとになったsh(Bourne Shell)を基本に拡張されていますので、乗り換えにも違和感はないでしょう。

bashには、タブキーによるパスの補完機能や、過去に実行したコマンドのインクリメンタルサーチ機能など多数の機能が用意されています。

HP-UX用にコンパイルされたbashのバイナリパッケージは、以下のサイトからダウンロードできます。

Porting And Archive Centre for HP-UX

なお、bash本体の他に以下のパッケージが必要になります。
  • gettext
  • libiconv
  • termcap

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