Bastilleは、UNIXシステムに対してロックダウン(不要なサービスの停止やシステム設定の変更)を実施し、セキュリティを強化するツールである。もともとはオープンソース・ソフトウェアとして開発されたもので、HPではこのBastilleをHP-UX向けに移植し、機能拡張を施したものをWebサイト上で無償提供している。Bastilleは、おもに以下のような特徴を備える。
システムのロックダウン
- 各種デーモン設定やシステム設定のセキュリティ強化
- 不要なサービスの停止
- JailによるWebサーバやDNSなどのインターネット・サービスのセキュリティ強化
- Software AssistantやSecurity Patch Checkの自動実行設定
- IPFilterベースのファイアウォール設定
アセスメントレポート作成
- HTMLやテキスト形式、設定ファイル形式でアセスメントレポートを生成
- システムのベースライン設定を記録し、その後の変化をチェックする
HP SIMとの連携
- HP SIMメニュー上からのロックダウン設定やレポート表示が可能
- SIMサーバのロックダウンをサポート
その他
- セキュリティ設定方法を解説したヘルプテキストを豊富に提供
- Bastille実行前の設定を簡単に復元可能
Bastilleの最大の特徴は、図1のようなGUIやTUI上でのインタラクティブな操作を通じて、システムのロックダウンを簡単に実施できる点だ。この画面の左側には「モジュール」と呼ばれる項目が並んでおり、それぞれの項目についてウィザード形式の質問事項が表示される。個々の質問事項では、その設定を実施することで得られるセキュリティ強化のメリットと、それにともなうデメリットが詳細に解説されている。管理者は、それぞれの項目についてYesかNoかを選択したり設定値を入力したりすることで、用途に応じて適切なロックダウンを実施できる。すべての質問に答えると、Bastilleが自動的にロックダウンを開始する。もっとも、すべての設定が自動化されているわけではなく、管理者による手動設定が必要な部分については「To Do」リストを作成してくれる。
では、Bastilleによるロックダウンの内容をもう少し詳しく見ていこう。
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