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| サーバ仮想化は、たとえて言えば「タクシーの快適さをバス料金で提供する」という技術革新を実現したテクノロジーです。そのサーバ仮想化技術が、いま企業の基幹システムにも導入され始めています。過去8年にわたり「ミッションクリティカル環境のためのサーバ仮想化技術」を追求してきたHPは、その最新のサーバ仮想化の新機能として「Integrity VM」を昨年12月にリリースしました。本連載では、このIntegrity VMを実際に使いながら、サーバ仮想化のメリットをわかりやすく紹介します。今回は、Integrity VMの特徴を解説し、どのような局面でそのアドバンテージを生かせるかについて説明します。 |
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| Integrity VMでやさしく学ぶサーバ仮想化 第1回 |
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| 2006年4月 |
| テクニカルライター
小林聡史 |
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いま「VPS(Virtual Private Server)」と呼ばれる新しいサービスが、サーバホスティング分野で急速に普及しつつあります。VPSとは、「仮想専用サーバ」つまりあたかも1台の専用サーバのように使える仮想的なサーバを意味します。
従来のサーバホスティングでは、アプリケーションごとにマシンを1台ずつ占有させる「専用サーバ」か、同じサーバに複数のアプリケーションを収容する「共用サーバ」が一般的でした。VPSは、これら両者のいいところを兼ね備えたサービスです。つまり、共用サーバ並みの低コストでありながら、専用サーバと同じく1つのOSをまるごと占有できる使いやすさを実現します。たとえて言えば「タクシーの快適さをバス料金で提供できる」のがVPSです。
そんなにわかには信じがたい技術革新を可能にしたのが、「サーバ仮想化」のテクノロジーです。例えばブイエムウェア社のVMware、マイクロソフト社のVirtual Server、そしてオープンソースソフトウェアのXenといったサーバ仮想化ツールを利用することで、1台のサーバ上でいくつもの仮想サーバを動作させることが可能になりました。つまりサーバ仮想化は、「1台のサーバから何台ものサーバを生み出せる術」なのです。 |
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ミッションクリティカル環境+サーバ仮想化=HP VSE |
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とはいえ、こうしたサーバ仮想化製品の大半はいずれも登場して日が浅く、安定性が求められる環境に導入できるだけのハードウェアと一体となった設計思想や豊富な実績がありません。そのため、企業のITシステム構築では、サーバ仮想化の導入事例はまだまだ少数にとどまっています。そうしたなか、1997年に最初の仮想化製品をリリースして以来、過去8年にわたり「ミッションクリティカル環境のためのサーバ仮想化」を追求し、着実に実績を重ねているのがHPです。
HPでは、VSE(Virtual Server Environment)と呼ばれる、ミッションクリティカル環境向けのサーバ仮想化技術ポートフォリオを提供しています。 |
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VSEでは、大まかに以下の3種類のサーバ仮想化技術を提供しています。
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- ハードパーティション(nPars)
- ソフトパーティション(vPars、Integrity VM)
- リソース・パーティション(PRM、SRP)
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まず、ハードパーティションである「nPartitions(nPars) 」は、サーバのハードウェア(CPU、メモリ、I/Oなど)を物理的にパーティション分割し、1台のサーバ内部に複数のサーバを作り出す技術です。それぞれのパーティションは完全に独立しており、OSレベルやハードウェアレベルの障害が発生しても、互いに影響を及ぼすことはありません。
つづいて、ソフトパーティションである Virtual
Partitions(vPars) および Integrity
VM は、サーバをソフトウェア・レベルによってパーティション分割する技術です。1台のサーバ内部で複数のOSを同時に動作させることができ、OS内部でのトラブルを封じ込めることができます。また個々のパーティションに割り当てるCPUパワーやI/Oリソースをリアルタイムに調節できるのが特徴です。
リソース・パーティションである PRM(Process
Resource Manager) および SRP(Secure
Resource Partition)
は、1つのOSのリソースを分割し、個々のアプリケーションに配分する技術です。PRMではCPUやメモリ、I/Oなど一定のリソースを各アプリケーションに%単位で正確に配分でき、他のアプリケーションの過負荷による影響を防ぐことができます。さらにSRPでは、それぞれのアプリケーションをセキュリティ的に完全に隔離できます。
このVSEが提供するサーバ仮想化技術の豊富さ、そしてミッションクリティカル環境での実績の多さで、HPは他のベンダーの追随を許していません。サーバ仮想化の優れた能力を活用したい、しかし同時に、企業の根幹を担うITシステムを新技術導入のリスクにさらしたくない――と悩むエンジニアにとって、VSEはうってつけのソリューションと言えるでしょう。
そしてVSEのなかでも、もっとも新しい製品として昨年12月にリリースされたのが、「Integrity VM」です。 後半では、このIntegrity VMの特徴を掘り下げていきます。
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