より正確なシステム時刻を維持するため,あるいはシステム・クロックの同期を維持するために, TCP/IP Services NTP,DECnet-Plus DTSS (DECdtss とも呼ばれます),DCE DTS,およびその他の手法が一般に使用されています。インターネット上のいずれかの基準時刻サーバへの IP アクセスができない場合は,ダイヤルアップ回線を使用して,NIST やその他の信頼できるサイトにアクセスできます。あるいはローカルの信頼できるクロックへ直接アクセスする方法もあります。
モデム経由で NIST クロックにアクセスして入手できるデジタル (つまりバイナリ) 形式の時刻を処理するコード (ACTS (Automated Computer Telephone Service)), GPS レシーバ・デジタル・リンクから時刻を取得するコード, WWV や WWVH,WWVB などのラジオ局が発行している時報シグナルを処理するレシーバ (実際にはラジオやコーデック) などがあります。
多くの場合,これらの時刻プロトコルの処理では,レシーバから EIA232 (RS232) シリアル・ラインを読み取ることの他に必要な処理はほとんどなく,ほとんどの言語で可能です。 OpenVMS システム・クロックを基準時刻に合わせるために正しくずらす方法についての情報は, 少なくとも 1 つのOpenVMS Freeware パッケージのロジック内に提供されています (いくつかの可能性のあるハードウェア・オプションについての詳細は, 第 3.3 節 を参照)。
ローカルに組み込んだハードウェアを通して基準時刻を取得する 1 つの例として, IRIG 時刻形式 (IRIG-A,-B,-G) があります。
IRIG 時刻形式は,現在の時刻を現在の年の始めからの時,分,秒,日で表したバイナリ・シグナルです。 IRIG には,時刻を午前 0 時からの秒数で表した形式も含むことができます。 HP Custom Systems やサードパーティ・ベンダーは, OpenVMS システム向けにさまざまな IRIG ベースのリーダー/ジェネレータ・モジュールを提供しています。
最も簡単なアプローチとしては,ネットワーク・ベースの GPS あるいはその他の同じようなレシーバを使う方法があります。基本的にこの方法は,NTP サーバに外部との同期に必要なハードウェアを提供するネットワーク・サーバ・ボックスを使用する方法です。アンテナ,レシーバ,および処理のためのコンポーネントに加え,これらのデバイスはネットワーク・インタフェース (NIC)および NTP タイム・サーバのサポートを提供し, TCP/IP Services 内および他社製 IP スタック内の NTP サポートなどのアプリケーションを使用して基準時刻レシーバで提供される NTP 情報と同期させることができます。その他のホスト・ソフトウェアは必要なく,ホスト構成作業なども必要ありません (いくつかの可能性のあるハードウェア・オプションについての詳細は, 第 3.3 節 を参照)。
種類の異なるタイム・サーバ (DECnet-Plus DTSS,DCE DTS, NTP など) の共存には問題があります。特に,これらのすべてのタイム・サーバを同じノードで使用しようとすると,問題が起こります。どれか 1 種類だけを選んで使用するようにしてください。どうしても共存が必要な場合は,他のプロトコルから基準時間を取得するための 1 つのパッケージを構成することができますが,1 つのタイム・サーバ・パッケージだけがローカル OpenVMS のシステム時刻の管理およびずれを直接制御するようにしなければなりません。 DECnet-Plus DTSS の場合,以前の製品バージョンおよび V7.3 以降の製品のプロバイダ・モジュールが提供され,このモジュールを使用すると,DTSS は NTP から時刻を取得できます。詳細は,モジュール DTSS$NTP_PROVIDER.C のコメントを参照してください。
DECnet-Plus とは異なり,TCP/IP Services NTP は,ネットワーク基準時間あるいはローカル・システム・クロック以外の基準時間に接続する機能はありません。 OpenVMS用の他社製あるいはオープンソースのNTP実装も提供されています。
以下のサイトも参照してください。
- http://www.boulder.nist.gov/timefreq/service/nts.htm
- http://www.boulder.nist.gov/timefreq/service/acts.htm
- http://www.boulder.nist.gov/timefreq/
- http://www.time.gov/