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HP OpenVMSFAQこのドキュメントは,OpenVMS オペレーティング・システムについての FAQ です。この FAQ では,Itanium,Alpha,および VAX の各ハードウェア上で稼動する OpenVMS についての内容がカバーされています。この FAQ は 2005年9月版の FAQ から内容を抜粋して翻訳したものです。 ソフトウェア・バージョン:OpenVMS V8.2-1 改訂/更新情報: 2007年5月
OpenVMS はもともと VMS (Virtual Memory System: 仮想メモリ・システム) という名前で呼ばれていました。1976 年に,その当時最新鋭だった 32 ビット仮想メモリ・コンピュータ VAX (Virtual Address eXtension) 向けの新しいオペレーティング・システムとして開発が始まっています。 最初のモデルである VAX 11/780 は,"Star" というコード・ネームで呼ばれていたため, VMS オペレーティング・システムのコード・ネームは "Starlet" になりました。この名前は,現在もシステム・ライブラリ・ファイル (STARLET.OLB など) の名前として残っています。 最初にお客様にリリースされた VMS は Version X0.5 で, 1977 年に VAX-11/780 のハードウェア・ベータ・テストのサポートのために提供されました。その後,1978 年に VAX-11/780 の最初の製品版が出荷されたときに, VAX/VMS Version V1.0 も出荷されました。 OpenVMS の設計は HP,正確には合併前の旧 Digital Equipment Corporation (DEC) で行なわれました。 OpenVMS の設計にはさまざまな人が携わってきましたが,その中でも特に Dave Cutler と Dick Hustvedt の 2 人の設計者が中心的な役割を果たしました。 OpenVMS は,PDP-11 用のオペレーティング・システム RSX-11M の後継となる 32 ビット仮想メモリ・システムとして構想されました。 OpenVMS の開発に携わった当時の設計者やプログラマの多くが,それまでは RSX-11M の開発に従事していたため, RSX-11M の多くの概念が OpenVMS に継承されました。 OpenVMS VAX は 32 ビットのマルチタスキング,マルチプロセシング,仮想メモリ・オペレーティング・システムです。現在のインプリメンテーションは,HP や他のベンダーから提供されている VAX システムで稼動します。 OpenVMS Alpha は 64 ビットのマルチタスキング,マルチプロセシング,仮想メモリ・オペレーティング・システムです。現在のインプリメンテーションは,HP や他のベンダーから提供されている Alpha システムで稼動します。 OpenVMS は Intel IA-64 アーキテクチャへもポーティングされており, Intel Itanium プロセッサ・ファミリを搭載した HP Integrity サーバでも稼動します。 OpenVMS のこの実装の正式な名称は "HP OpenVMS for Integrity Servers" で,通常は "OenVMS I64" とも呼ばれます。この実装は,ネイティブの IA-64 アーキテクチャの 64 ビット環境で動作します。 OpenVMS I64 は,ネイティブの 64 ビット Itanium 実行環境内で 32 ビットあるいは 64 ビットの仮想アドレッシング機能を必要とするアプリケーションをサポートします。 OpenVMS とその機能の詳細については,以下のサイトで提供されている『OpenVMS Software Product Description』を参照してください。
日本語 OpenVMS の SPD (25.C4.xx) は,各バージョンの日本語ドキュメント・ライブラリに含まれています。 各リリースにおける OpenVMS の機能,リリースの日付,開発プロジェクトのコード・ネームなどの追加情報は,以下のサイトをご覧ください。
詳細な歴史をはじめ,システムの写真やその他の追加情報については,以下のサイトを参照してください。
FreeVMS プロジェクト,Hobbyist バージョンおよび Educational バージョンの OpenVMS の詳細については,以下のサイトをご覧ください。
第 1.9.4 項 , 第 1.9.1 項 , 第 1.16 節 ,および 第 1.9.3 項 (OpenVMS 用の商用アプリケーションを開発している開発者向け) のソフトウェア・ライセンスに関する情報も参照してください。
VMS と OpenVMS は,どちらも同じオペレーティング・システムに付けられた名前です。このオペレーティング・システムは,当初は VAX-11/VMS という名前で,その後,VAX/VMS に変更されました (VAX/VMS V2.0 の頃)。 VMS オペレーティング・システムを Alpha プラットフォームにポーティングしたときに,OpenVMS という名前に変更され, VAX と Alpha の両方 (さらには Itanium プロセッサ・ファミリ) で稼動するようになりました。名前がこのように変更されたのは,POSIX などの業界標準をサポートし,UNIX システムの多くの機能も提供するオペレーティング・システムであることをアピールするためです。 POSIX がサポートされるバージョンでは,OpenVMS のライセンスで,POSIX for OpenVMS を無料でインストールし,実行することができます。インストールに必要なメディアとドキュメントは「Consolidated Distribution CD-ROM」および「Online Documentation CD-ROM」に収録されています。さらに最近のリリースの OpenVMS では, POSIX パッケージはサポートされておらず,API からの呼び出しなど,POSIX のさまざまな要素は OpenVMS に直接統合されるようになっています。 POSIX for VMS の詳細については,英語版FAQの「Finding and using Software」を参照してください。 名前について混乱を招いている点として,OpenVMS という名前が最初に OpenVMS AXP V1.0 で使用されたため, OpenVMS は Alpha AXP 専用であり,「単なる VMS」は VAX 専用であると誤解されている場合があります。事実,VAX オペレーティング・システムの公式名は V5.5 で変更されましたが,新しい名前は V6.0 まで実際に使用されませんでした。
各プラットフォーム上の OpenVMS の正しい名前は "OpenVMS VAX","OpenVMS Alpha",および "OpenVMS I64" です。 "OpenVMS AXP" および "VAX/VMS" の名称は現在は使われていません。
VAX および Alpha という用語は,プラットフォームの名前であり,プロセッサあるいはマイクロプロセッサの実装の名前であり,それぞれのコンピューティング・アーキテクチャの名前でもあります。
昔からの OpenVMS ユーザにとっては多少分かり難いですが, Intel IA-32,IA-64,および EM64T,AMD AMD64 はコンピューティング・アーキテクチャの名前でありアーキテクチャ拡張の名前です。これらは実装の名前でもプラットフォームの名前でもありません。
Intel Pentium および Xeon が Intel IA-32 および EM64T 拡張のマイクロプロセッサ実装ファミリの名前であるのと同様に, Intel Itanium は,Intel IA-64 アーキテクチャのマイクロプロセッサ実装ファミリの名前です。
I64 は HP OpenVMS for Integrity Servers (あるいは "OpenVMS I64") がサポートする HP Integrity プラットフォームの一般名です。用語に関する説明は英語版FAQの「Hardware Information」の「On the Intel Itanium IA-64 platform?」も参照してください。
あなたはすでにポーティングを終了しています。簡単だったでしょう?名前が違うだけなので,ポーティングは必要ないのです。詳細については, 第 1.2 節 を参照してください。
この質問は,UNIX や Linux を長く利用しているユーザが新たにニュースグループに参加したときなどに投稿されることがあります。このような質問はまったく無視されることもあれば,役に立たないやり取りが延々と繰り返される場合もあります。この種の延々と続く実りのない論争が繰り返されないよう,ご協力ください。
OpenVMS と,UNIX の優れたインプリメンテーションは,いずれも優秀なオペレーティング・システムであり,それぞれに長所と短所があります。いずれかを選ばなければならないとしたら,たとえば,必要なレイヤード製品や特定の OS 機能が提供されるかどうかや,システムをインストールした後に必要となる所有コストなどを考慮した上で,要件に最も適したシステムを選択してください。
この質問をしているということは,あなたはおそらく OpenVMS と UNIX 比較しているのでしょう。確かに以前は OpenVMS と UNIX とは全く異なるものでした。最近では, UNIX プログラムおよびコマンドを直接提供したり簡単に移植するのをサポートするためのツールや C 言語 APIがOpenVMS 上に存在します。また,種々の OpenVMS 機能やメカニズムを UNIX プラットフォーム上で使用するための同等のパッケージも存在します。
OpenVMS 上で動作する UNIX ツールを探しているのであれば,英語版FAQの「Finding and using Software」の「GNV: Various GNU tools」を参照して GNV パッケージおよびその他の GNU を確認してください。また, 英語版FAQの「Finding and using Software」の「C system and library routines」で説明している C の呼び出し関数については HP C ランタイム・ライブラリのドキュメントを参照してください。
継続します。
サポートの継続とともに,OpenVMS の新規リリースの開発も積極的に行われています。
今後の開発とサポートの詳細,ロードマップ,および関連情報については,以下のサイトをご覧ください。
さまざまなディストリビューション・キットが提供されています。
提供されているパーツ番号と最新の製品 (OpenVMS ディストリビューション・キット・メディア,ドキュメントなど),および関連のライセンス情報の詳細については,以下のサイトで提供されている『OpenVMS Software Product Description (SPD)』を参照してください。
日本語 OpenVMS の SPD (25.C4.xx) は,各バージョンの日本語ドキュメント・ライブラリに含まれています。
表 1-1 に示した CD-ROM には, OpenVMS Alpha オペレーティング・システムだけが含まれておりレイヤード製品は含まれていません。これらのメディアはブート可能で,インストレーションあるいはアップグレードの他, CD-ROM から BACKUP を実行することもできます。
OpenVMS I64 はブート可能な DVD で配布されます。 OpenVMS I64 のライセンシングはプロセッサ・ソケット単位で実装されており,プロセッサ・ソケット数をベースにした典型的なライセンス・レベルが用意されています。 OpenVMS I64 ではさらに,Foundation OE (FOE),Enterprise OE (EOE), Mission Critical OE (MCOE)の 3 つの製品グループすなわちライセンス・グループが用意されています。 各 OE に含まれている個々の製品ごとのライセンスも用意されています。
表 1-2 の部品番号で使用される製品サフィックス (??? の部分) は, 表 1-3 のとおりです。
表 1-4 に示した OpenVMS VAX および OpenVMS Alpha ソース・リスト CD-ROM セットには, OpenVMS の大部分のソース・リストが収録されています。これらの CD-ROM セットは,OpenVMS の内部構造を直接取り扱うユーザにとっては非常に貴重なものであり,さまざまなプログラミング・インタフェースのサンプルに関心のある人にとっても役立ちます。
NetBeans,XML,SOAP,UDDI,JDK,Perl,Tomcat,SSL などの OpenVMS パッケージおよびテクノロジーについては, OpenVMS e-Business Infrastructure Package のソフトウェア仕様書 (SPD 80.58.xx) で説明しています。
Commercial ライセンスおよびサポート契約をお持ちの HP のお客様は下記の Web サイトからソフトウェア製品の配布キットをダウンロードすることができます。
上記の SQP サイトからは Software Rollout Report および OpenVMS SPD も参照できます。
ライセンスの取得および譲渡についての情報は
第 1.9 節 および 第 1.9.4 項 を参照してください。 OpenVMS Hobbyist ライセンシング・プログラムおよび Hobbyist 製品配布キットの入手方法については 第 1.9.1 項 を参照してください。
OpenVMS はさまざまな言語で書かれています。
OpenVMS のコンポーネントは,Bliss,Macro,Ada,PLI, VAX C および DEC C,Fortran,UIL,VAX SDL および Alpha SDL, Pascal,MDL,DEC C++,DCL,Message,Document などを使用してインプリメントされています (順不同)。使用されている言語はこれだけではありません。しかし,ランタイム・ライブラリだけを取り出せないように,サポートされるすべての言語で OpenVMS の部分部分を実装しようとしたという噂は間違いです。 (開発に使われていない言語は,APL,BASIC,COBOL,RPG くらいです。)
さまざまな種類のツールや DCL コマンド・プロシージャが OpenVMS のビルドで使用されており,また,ソース・コード制御システムにより,同時進行している複数の開発プロジェクトや並行して行なわれている複数のリリース作業で, 10 万個以上のソース・ファイルが維持管理されています。
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