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HP IceWall File Manager ファイル圧縮機能

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※HP IceWall SSO は株式会社SCCとの共同開発製品です。
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0.はじめに

社外からVPNを経由して、あるいは自社内であっても地方から中央のファイルサーバーを利用したい場合、ネットワーク回線の細さがネックとなって快適な仕事環境とは言えないケースがよくあります。HP IceWall File Managerは、リモート環境からのファイルサーバーアクセスに最適なソリューションとして位置付けており、このような回線影響を低減するための機能を実装しています。

本レポートでは、HP IceWall File Managerの新バージョン、3.0 SP2の追加機能であるファイル圧縮機能をご紹介します。

※3.0 SP2は、現在開発中の次期バージョンです。

HP IceWall File Managerの基本機能はこちらをご覧ください。

1.ワークスペース機能

HP IceWall File Managerは、現行のバージョン3.0 SP1でも、回線の影響を極力受けない仕組みを備えていました。ファイルを直接編集する際にクライアントのローカルディスクにそのファイルをコピーする、ワークスペース機能です。これにより、例えば編集中の一次保存や、Microsoft Officeアプリケーションの自動保存が働いた時も、ファイルサーバーへのアクセスが発生せず、ストレスを感じないまま編集作業を続けることができます。
図1.ワークスペース機能
図1.ワークスペース機能

2.ファイル圧縮機能

次期バージョン3.0 SP2では、ネットワーク回線負荷を軽減するために、さらなる進化を遂げます。ファイル圧縮機能の実装です。
ファイル圧縮といっても、実際に使用するユーザーは圧縮/解凍の処理を意識することはありません。ワークスペース機能と連動して、ローカルディスク上の自動解凍、ファイルサーバーへの最終保存時における自動圧縮を実現します。
これにより、圧縮したファイルがネットワーク回線上を通信することになり、ネットワーク回線がボトルネックとなっている状態において、ダウンロード/アップロードの長時間化を回避します。(ネットワークの帯域を保証するものではありません。)
本機能の利用は設定による選択となっており、従来どおり圧縮を行わない方式も可能です。
ファイルサーバー上には圧縮されたファイルが配置されますので、ファイルサーバーOS上で圧縮されたファイルに直接アクセスする場合、もしくはCIFSによりクライアントが直接ファイルサーバーにアクセスする場合は注意が必要です。
図2.ファイル圧縮機能
図2.ファイル圧縮機能
1.  ユーザーは、ブラウザ上の画面から特定のファイルを開きます。
2.  ファイルサーバー上に存在する圧縮ファイルを、HP IceWall File Managerがダウンロードします。このとき、ファイルサーバー上のファイルはロックにより排他制御の状態になります。
3.  ローカルのワークスペースにダウンロードが完了した段階で、解凍処理が自動的に行われます。
4.  ユーザーは、開かれたファイルの編集・保存を自由に行った後、編集が完了したファイルをユーザーはファイルサーバーに保存することを選択します。
5.  ワークスペース内で自動的に圧縮処理が行われます。(ユーザー自身が圧縮処理を行うことはありません。)
6.  HP IceWall File Managerが、圧縮されたファイルをファイルサーバーにアップロードします。このとき、ファイルロックも解除します。
ファイル圧縮機能による効果は、回線速度やファイルサイズ/圧縮率などに依存しますので、その効果の程度は一概に言えるものではありませんが、ベンチマークとして以下の数値が得られています。

以下の条件のもと、処理時間を計測しました。
項目
PCのスペック CPU:Intel Core 2 Duo 1.86 GHz(2コア)
メモリ:2.0GB
操作対象ファイルサイズ 4MB
圧縮された状態のサイズ 0.88MB(圧縮率22%)
算出条件 全3回試行の平均値
回線速度 256Kbps, 10Mbpsの2パターン
【結果】
ファイルダウンロード処理時間
回線速度 圧縮機能無効 圧縮機能有効
256Kbps 145秒 40秒
10Mbps 11秒 7秒
※解凍処理は1,2秒
ファイルアップロード処理時間
回線速度 圧縮機能無効 圧縮機能有効
256Kbps 131秒 31秒
10Mbps 5秒 3秒
※圧縮処理は1,2秒
回線速度が遅い程、その効果が大きいことが分かります。
これらの数値は開発中のモジュールに対して検証を行ったものです。正式リリース後の製品数値とは変わる可能性があります。

3.ファイルサーバーの容量削減効果

ファイル圧縮機能によって、ファイルサーバーの容量削減の効果も期待できます。

図2において、ファイルサーバー上のファイルは必ずしも圧縮した状態ではなくても構いません。従来使用していたファイルがそのまま配置されていてもファイル圧縮機能は有効です。
図3.ファイルサーバーの容量削減
図3.ファイルサーバーの容量削減
図3のように、HP IceWall File Managerの運用を開始すると、ファイルのダウンロード→アップロードの度に新たにファイルを圧縮していきます。従って、新たに追加するファイルを考慮しなければ、ファイルサーバーのディスク容量は徐々に減っていくことになります。

ブラウザ上の画面では、圧縮されたファイルはデフォルトで青字で表示されます。
図4.圧縮されたファイルの表示
図4.圧縮されたファイルの表示
画面は開発中のものです。正式リリース版では異なる可能性があります。

4.おわりに

本レポートでは、HP IceWall File Managerの新バージョン、3.0 SP2の追加機能であるファイル圧縮機能をご紹介しました。
HP IceWall File Managerには、実際の操作を体感いただけるデモ環境がございます。ファイル圧縮機能も正式リリース後にデモ環境上にご用意しますので、その際には是非お試しください。
2010.7.07 日本HP テクノロジーコンサルティング統括本部 コンサルタント 西谷 俊助
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