近年、企業のWebアプリケーション導入には目を見張るものがあります。
従来のクライアントサーバシステムとは異なり、クライアント側へのアプリケーション配布が不要であることやWeb製品の導入で簡単に情報発信ができることなどから、各部署が次々と個別にWebアプリを構築しました。少し先端的な大企業であればWebアプリケーションの数は数百にも及んでいます。
しかし、各部署が縦割りに開発を続けていると、システム全体から見た場合に非常に効率が悪い構造になってしまいます。たとえば、セキュリティの問題が発生すれば、各部署で個別に対応し、各部はそのための要員を抱えなければなりませんし、縦割りの開発では、コスト削減にも限界が出てきます。
そんな中、登場してきたのが、最近流行している「Enterprise Architecture」(エンタプライズ・アーキテクチャ)です。従来、各部署は縦割りで、システムを構築していましたが、Enterprise Architectureでは、認証、ポータル、ビジネスロジック、認証データベースと各機能を水平方向に開発し、システム全体の最適化を図ります。
このEnterprise Architectureこそが、効果的なシステム導入の2つ目の鍵なのです。(図-1)。
Enterprise Architectureによって何が変わるのでしょうか。
- 開発コストの大幅削減が可能に
アプリケーション毎の認証データベース構築、認証部分の開発等が不要になり、1Webアプリケーション毎に数百万円。さらに、データベースも考えれば数千万円分のコスト削減を実現します。
- 開発、変更が容易に
Webアプリケーションの開発期間が短縮、変更が容易になるため、企業全体のアジリティが確実に高まります。
SSOとポータルの効果的な導入の2つ目の鍵である、Enterprise Architectureも、Webアプリケーションが多量に構築されてしまってから導入するのでは、一度垂直方向に作ったものを水平方向に再開発しなければならないため、その分のコストがかかってしまいます。
よって、ここでもどの段階で導入するかの判断が重要になります。(図-2)
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