パナソニックインフォメーショ ンシステムズがIT基盤ソリューション「Nextructure」にHP 3PAR Utility Storageを採用

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メインフレーム並みのサービス品質を確保しつつ、限界に近づいていた運用負荷をいかに軽減させるか、というテーマの中でストレージやサーバーシステムを選定していったというのが事実です。そして、ストレージ統合の基盤として辿りついたのが『3PAR Utility Storage』でした。

−パナソニックインフォメーションシステムズ株式会社
執行役員 技術開発・新事業担当 田中啓介氏

 

業種

SI

目的

  • サイロ化したシステムのインフラレベルの統合と運用負荷の軽減
  • ビジネス要求に応えるスピーディなシステム立ち上げ
  • 重要業務を支える基幹システムに適用可能なストレージ基盤構築

アプローチ

  • クラウドストレージ「HP 3PAR Utility Storage」の採用
  • 運用統合を指向し統合ストレージ基盤を構築
  • 統合ストレージ基盤上に統合サーバー環境を接続

導入効果

  • 仮想ストレージプールによる導入や拡張の迅速化
  • サーバーへのストレージのボリューム割り当てを数分で実現
  • 圧倒的な導入のスピード化とともに運用負荷の軽減も可能に
  • ミッションクリティカルな基幹業務を支える高信頼性
  • 物理ボリュームの高利用率の実現

ビジネスの効果

  • ビジネス要求に応えるオンデマンドなストレージリソース提供
  • 自社運用によってノウハウを蓄積、外販ビジネスを開始
  • さらに新ソリューション「Nextructure」のクラウドサービスへビジネス展開
 

お客様背景

ユーザー視点で厳選したソリューションをクラウドサービスの基盤に

2010年11月、パナソニックインフォメーションシステムズ(以下、パナソニックIS)が、次世代情報システム基盤ソリューション「Nextructure(ネクストラクチャー)」の提供を開始した。ストレージ基盤に「HP 3PAR Utility Storage」を採用。クラウドとオンプレミス(自社構築システム)を最適に組み合わせるサービスモデルが、基幹システムの構造改革をめざす企業に現実的・実践的な解決をもたらしている。パナソニックISのCIOである常務取締役 黒野尚氏は、その背景を次のように紹介する。

「私たちはパナソニックのシステム部門として、基幹業務システムを中心に数々の開発・運用を手がけ、1999年に独立しました。独立と前後して、急速に進展するオープン化の荒波と対峙してきた経験があります。Nextructureは、私たちが50年にわたって培ってきたノウハウを注ぎ込み、体系化したITインフラソリューションです。実践経験を活かした構築・運用プロセス、現場で検証されたテクノロジー、ユーザー視点で厳選したプロダクトによって構成されています。クラウド系サービス基盤には、2004年に自社導入して構築・運用ノウハウを蓄積してきた仮想ストレージ/仮想サーバーシステムを全面採用しました」(黒野常務)

CPUやメモリ、ストレージボリュームといったリソースを仮想化するテクノロジーは、オープン系のシステムでも近年ようやく一般的になってきた。しかし、パナソニックISがパナソニックの基幹システムに仮想化を導入したのは2004年。導入検討を開始したのは、実に2002年のことである。

仮想化技術の全面採用に至るまでにはいくつかの段階を経るが、それを推し進めた背景には、急速に進むオープン化、それに伴うシステムの複雑化とサイロ化という問題があった。当時の状況を、執行役員 田中啓介氏は次のように語る。

「アプリケーション開発チームの主導で次々と個別のシステムが立ち上がり、システムの運用負荷を急速に増大させていました。私たちは、バラバラのシステムをそれぞれ個別の方法で運用しなければならなかったのです。運用コストの上昇が課題になる一方で、いくつかのシステムトラブルにも直面しました。そこで私たちは、オープンシステムの運用品質向上とコスト削減を目指し、抜本的な見直しに着手したのです」

パナソニックISが掲げた大方針は、アプリケーションとその実行基盤を切り分けること。そして、アプリケーション単位で行われていたシステム運用をインフラレベルで“統合化”することだった。

「メインフレーム並みのサービス品質を確保しつつ、限界に近づいていた運用負荷をいかに軽減させるか、というテーマの中でストレージやサーバーシステムを選定していったというのが事実です。そして、ストレージ統合の基盤として辿りついたのが『3PAR Utility Storage』でした」(田中執行役員)

パナソニックインフォメーションシステムズ株式会社 黒野尚氏

パナソニックインフォメーションシステムズ株式会社
常務取締役
運用・CIO・人事担当
サービスビジネス本部長
黒野尚氏

パナソニックインフォメーションシステムズ株式会社 田中啓介氏

パナソニックインフォメーションシステムズ株式会社
執行役員
技術開発・新事業担当
田中啓介氏

統合の第一歩はバックアップ、それを支えた3PAR Utility Storage

パナソニックISが取り組んだ統合化、その第一歩はデータバックアップの統合だった。サービスビジネス本部 IDCサービス事業部 グループマネージャ 坂口彰氏は、当時を次のように振り返る。

「大きな負担になっていたバックアップ業務を軽減するために、アプライアンス製品を活用したオンライン自動バックアップへの移行を決断しました。この仕組みを効率的に動かすには、バックアップの対象となるストレージの統合が不可欠。そこで『3PAR Utility Storage』を統合ストレージ基盤の中核システムとして採用しました」

複数の業務系システムのデータを統合的に管理するストレージ基盤――その構築、機器選定に際してパナソニックISが定めたポリシーはユニークだ。

「シンプルな仕組みであること、運用を可能な限り自動化できること、稼働状況を常に監視できること。まず、この3つを設定しました。3PARのストレージは、すべてのストレージリソースを“ひとつのプール”として扱うことができ、データの最適配置を含め自律的な運用が可能で、統合的な監視ツールを使えるなど、3つのポリシーにピッタリ適合していました」(坂口グループマネージャ)

驚くべきことに、3PAR Utility Storageは2002年当時すでに“仮想ストレージプール”を実運用に耐えるソリューションとして提供していた。ストレージボリュームを自由に切り出せることはもちろん、ボリュームの拡張もディスクやコントローラーの増設もオンラインで可能だ。接続するサーバーの台数やボリュームサイズなどを事前に定義する必要はなく、プロビジョニングは2〜3のパラメーター設定によりわずか数分で完了できる。こうした革新機能は、当時ほとんど例がなかった。

「しかも、3PAR は“ストレージ容量を拡張することが前提”という4つ目のポリシーにも合致していました。当時、システム導入のペースは加速し、アプリケーション単位でストレージを構築するやり方では追いつかない状況に陥りつつありました。3PARなら、複数のサーバーを仮想ストレージプールに接続でき、仮想ストレージプールそのものの容量もオンラインで拡張できます。3PARのコンセプトは、サイジングありきのストレージ製品とは全く異なることを実感しました」(坂口グループマネージャ)

この圧倒的なスピード感、スケーラビリティがパナソニックISのITインフラを変えた。事実、これ以降サーバーの台数は激増し、3PARに接続される物理サーバーは260台以上に達することになる。

パナソニックインフォメーションシステムズ株式会社 坂口彰氏

パナソニックインフォメーションシステムズ株式会社
サービスビジネス本部
IDCサービス事業部
グループマネージャ
坂口彰氏

パフォーマンスと信頼性にも妥協しないストレージ基盤

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パナソニックISが取り組んだITインフラレベルでの運用の統合化、それを実現するために不可欠だった3PARによる統合ストレージ基盤の構築――次に着手したのはサーバーシステムの統合である。田中執行役員は語る。

「2004年頃から、メインフレームで稼働させてきた基幹系の重要業務をオープン系サーバーに移行するケースが増えてきました。親会社であるパナソニックの受発注管理システムのオープン化が典型的なものです」

当時、オープン系のミッションクリティカルシステムは、アクティブ−スタンバイ型のHAクラスター構成を採るのが主流だった。しかし、この方法は高コストで構築・運用にも手間がかかるとパナソニックISは考えていた。

「そこで、スタンバイ機を最小にできるN+1のフェイルオーバー機能を備えたブレードサーバーを採用しました。3PARによる統合ストレージ基盤をそのまま活用し、重要業務を担うシステムを順次統合していきました」(田中執行役員)

このサーバーは、サーバーリソースの仮想化においても先進的な機能を備えていた。そして、3PAR Utility Storageとの組み合わせによって、パナソニックISのITインフラはさらに柔軟で高信頼なビジネス基盤へと進化を遂げた。

「3PARとブレードサーバーの統合運用が可能になったのは2004年のことです。以後、予測不可能な様々なニーズに対して、柔軟かつスピーディに対応できる統合インフラとして私たちのビジネスを支え続けています」と田中執行役員は語る。

さて、基幹系の重要業務を担うシステムには高い信頼性・可用性とパフォーマンスが求められる。中でも、複数のサーバーが接続する統合ストレージ基盤の担う役割は重大だ。

「可用性の面では、ディスクやコントローラー、ネットワークポートが冗長化され、すべてがアクティブで稼働する3PARのアーキテクチャを高く評価していました。しかも、システムの稼働に影響が出る前にきちんと手が打てますので、24時間365日の無停止運用を安心して続けることができます」(坂口グループマネージャ)

パフォーマンス面での評価はどうだろう。

「仮想ストレージプールを含め高度に自動化された機能は、果たしてオーバーヘッドにならないだろうか。導入当初は良くても、運用を続ける過程でパフォーマンスが落ちる時期が来るのではないか。不安もありましたが、それは杞憂でした。3PARは、データ量が増えてもサーバー台数が増えても、チャンクレット単位ですべてのディスクにデータを自動的に最適配置することで、パフォーマンスボトルネックとなるI/Oの負荷を上手に分散しています」(坂口グループマネージャ)

3PAR Utility Storageは、第三者機関によるパフォーマンスベンチマークで常にトップクラスのポジションを占めている。最新のストレージ製品でさえ様々な機能はソフトウェアによって実装されているケースがほとんどだが、3PAR Utility Storageでは独自開発の「ASIC」により高速なハードウェア処理を実現。高いパフォーマンスを可能にしている。

次世代情報システム基盤ソリューション「Nextructure」

2008年、パナソニックISは満を持して自社運用で培った統合システム基盤の外販を開始。そして、2010年2月にIaaS型のクラウドサービスを、11月には「Nextructure(ネクストラクチャー)」としてトータルなソリューション展開をスタートさせた。いずれのサービスにも、3PAR Utility Storageによる統合ストレージ基盤が採用されている。

「クラウドという言葉が一般的になる前から、私たちは3PARを使ってクラウドシステムを構築し、自ら基幹業務システムとして運用してきました。おかげさまで“そのノウハウが欲しい”とおっしゃっていただけるお客様が数多くいらっしゃいます。特にメインフレームやUNIXシステムから移行するようなケース、ハイエンドのニーズに対しては、私たちの経験が存分に活かされるはずです」(黒野常務)

パナソニックISは、クラウドサービス事業者としての立場から3PAR Utility Storageをどのように評価しているのか。サービスビジネス本部 IDCサービス事業部 安井達哉氏は次のように語る。

「私たちが提供するクラウド基盤上には、お客様の基幹業務系システムが構築されるケースがほとんどですから、安定稼動、稼働率の高さを最も重視しています。ミッションクリティカルサービスと呼ばれるカテゴリーでは、サービス開始以来100%の稼働率を達成しており、3PARによるストレージ基盤の高い信頼性が実証されています。自社システムでの運用実績が裏づけられた形です」

田中執行役員は、投資対効果の観点から重要なポイントを2つ指摘する。

「一般にストレージシステムの利用率は40〜50%程度と言われますが、自社運用する3PARの本番環境では91%という利用率を達成しています。クラウドシステムにおいても利用率を高めることでシステムへの投資は必要最小限で済み、省スペース、省電力にも直接的に貢献してくれるはずです」

3PAR Utility Storage独自のチャンクレット単位でのデータ最適配置機能が、この高い利用効率を実現している。

「また、サーバーを仮想化しただけではTCOは削減できません。ハードウェアコストの削減よりも運用そのものの改善を重視すること。障害対応時間や専任管理者を減らし運用コスト削減を目指すこと。これが重要です。だからこそ、ストレージとサーバーシステムの緊密な連携、自動化によるトータルな効率性の追求が不可欠なのです」

田中執行役員が語るこの考え方は、パナソニックISの実践哲学とも言えるものだ。

パナソニックインフォメーションシステムズ株式会社 安井達哉氏

パナソニックインフォメーションシステムズ株式会社
サービスビジネス本部
IDCサービス事業部
安井達哉氏

次世代情報システム基盤ソリューション「Nextructure」の全体像 イメージ
 

会社概要

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所在地:〒530-0013 大阪府大阪市北区茶屋町19番19号

URL:http://service.is-c.panasonic.co.jp/ 

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