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学生たちの創造性を拡大する道具としてコンピュータを活用できるよう、情報リテラシー教育に力を入れている。その基盤となる学内情報システムは、道具としてのPCの快適な利用環境を提供するため、今年4月に全面的なシステムの更新を行なった。新システムでの目玉は、移動プロファイルによるログイン。しかもログイン時間は、ローカルログイン並みの約1分を達成することが目標だった。その実現に大きな役割を果たしたのが、ストレージとして導入されたHP
StorageWorks EVA3000である。300台にものぼるクライアントPCのリモートログインをスピーディこなすという、前例のない挑戦は見事に成功した。
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事例キーワード
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HP StorageWorks Enterprise Virtual Array 3000(EVA3000) |
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教育機関 |
| ソリューション |
高性能ファイルサーバ |
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次のビジネスを創造できる人材を育成するため、情報リテラシーの
習得に力を入れる
「次の時代を担っていく"起業家(アントレプレナー)マインド"を持った人材の育成」を教育テーマに掲げる豊橋創造大学は、昭和58年に設立された豊橋短期大学を前身として、平成8年にスタートした新しい大学だ。現在では、企業経営や財務会計、情報システムなど起業家として必要な能力を幅広く学ぶ経営情報学科、そして今日の企業活動を支えている情報システムやネットワーク技術、デジタルコンテンツなどについて実践的な能力を身につけるメディア・ネットワーク学科の2学科を有する経営情報学部、さらに社会人にも門戸を開き企業経営についてより深く研究していく大学院を設置。短期大学部を含めおよそ1000人という、学生ひとりひとりにきめ細かな指導が可能な教育環境の中で、自ら考える力、ビジネスの実務で役に立つ能力を育てるための教育を実践している。
特に重視しているのが、これからの時代を生き抜いていくために不可欠な情報リテラシー教育だ。今や学生たちの就職活動も、Webページに掲載されている採用情報をチェックし、エントリー手続きを行うことからスタートし、採用担当者との連絡も電子メールが中心だ。「平成14年、情報分野に力点を置いたメディア・ネットワーク学科が開設したことを契機に、教育の基盤となる学内の情報環境の整備には力を入れてきました」と、豊橋創造大学の事務局長を務める伊藤晴康氏は、大学の魅力を説明している。
同大学では、大幅な学内情報システムの更新をこれまで2回行なってきた。第1回目はメディア・ネットワーク学科を開設した平成14年のこと。それ以前の、いわば"第一世代"となる情報システムは、必要最低限のものだった。全学的なネットワークはまだ存在せず、授業では講師用として用意されたPCを共用、データはフロッピーで持ち歩く、といった状況だった。しかし、より専門的な情報教育を行なうにあたり、学内システムの本格的な整備を実施。第二世代となったシステムは、Windows
NTで稼働するクラスタ構成の2台のファイルサーバを中心に、約300台のWindows 2000クライアントをネットワークで結んだ。サーバ上に一人ひとりのデータ領域を用意することで、教師も学生も必要なデータの読み出しや保存を、どのPCからでも行なえるようになったのである。また同時に、学生たちに休講や連絡事項を伝えるための情報提供システムも新たに用意。それまで情報紙で掲示していたが、大型プラズマディスプレイに表示する方法に変更するとともに、学外からもWebや携帯電話で情報を確認できる環境を整えた。
そして、今年の4月に第2回目の大幅更新が行われた。今回の更新は、従来のシステムを稼働させながら、ネットワークからファイルサーバ、クライアントまでを総入れ替えする大掛かりなもの。さらに、無線LANの導入や奇数台のファイルサーバによるクラスタリング、Windows
Server 2003の採用といった、最新技術へのチャレンジングな取り組みを積極的に行った。この"第三世代"の学内システムにHP
StorageWorks EVA3000が採用され、情報環境としての使い勝手向上に大きな役割を果たしたのである。 |
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豊橋創造大学
メディア・ネットワーク学科
助教授
鈴田伊知郎 氏 |
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特定のPCを占有できない環境で、学生ひとりひとりの使い方に合った、
快適な利用環境を提供したい
「第三世代の学内システムを検討するにあたり、最大のテーマとしたのは、いかに学生たちに快適にPCを使ってもらえる環境を用意するかということでした」新システムの技術的な取りまとめを行なった同大学メディア・ネットワーク学科の鈴田伊知郎助教授は、更新の試みをこう語る。
フルカラー化、アニメーションや動画の利用などにより、教師や生徒の扱うファイルの大きさは年々大きくなっている。以前であれば100KB程度に収まっていた教材データが、今では数MBというものも珍しくない。こうしたデータを、授業開始のときに生徒全員が同時にファイルサーバから読み出そうとすると、第二世代のシステムではパフォーマンスが足りないため、時間がかかってしまう。そこで、時間を少しずつずらしてアクセスしてもらう、といった運用上の工夫でパフォーマンス不足を乗り切っていた。
こうした点も、第三世代システムへの移行を促す要因になってはいたが、最大の理由は、大学ならではのPCが利用法にあった。大学では授業のたびに教室が変わるうえ、学生が教室のどの席に座るかも一定していない。「企業であれば、各自の席が決まっており、自分専用のPCがいつでも使用できます。しかし、大学ではこうした環境を用意できません。しかしながら、PCを使い込んでいくと、お気に入りの壁紙を使いたい、使い慣れたメールソフトを使いたい、といった好みが生まれます。大学でPCという道具を自然に快適に使いこなせるようにするには、こうした自分好みの環境を、どこにでも持ち歩けることが不可欠になります」
伊藤事務局長を長として、昨年春にスタートした新学内システム構築のための検討委員会では、鈴田助教授も参加して、ユーザの立場から欲しい機能を集約。その後、鈴田助教授が中心となって、必要な機能を技術的にどう実現するかという検討を進めていった。夏までにまとめられた結論で特に力を注いだのは、学生一人ひとりの環境設定をファイルサーバに置いておき、どのPCでも自分が馴染んだ環境をネットワーク経由で利用できる、移動プロファイルを実現することであった。しかも、快適性を追及するために、クライアントのログインからデスクトップ表示の処理が終わるまでの時間を、スタンドアロン機並みの1分程度にしたいという難しい要望も追加された。
「情報システムのプロを育成するメディア・ネットワーク学科を有する大学としては、システムに安全確実さだけを求めるのではなく、最先端の技術にもチャレンジすることにしたのです」と鈴田助教授はいう。このため、移動プロファイル以外にも、アクセスの負荷分散を図るため3台のファイルサーバでクラスタ構成を組む、当時リリースされたばかりのWindows
Server 2003をOSとして利用する、配線から電源供給できるPower over Ethernetを一部導入する。高度な認証機能を備えた無線LANを学内に設置する。といった最新技術を積極的に採用。挑戦に満ちた第三世代の学内ネットワーク構築プロジェクトが具体的に動き出した。 |
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シャープシステムプロダクト株式会社
中部支店
サーバーソリューショングループ
課長
栗田和実 氏 |
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HP StorageWorks EVA3000の採用により、
移動プロファイルでのログイン時間約1分を実現
9月に入ったところで、システム構築にあたるシステムベンダーの選定に着手。数社に仕様書を提示し、提案を依頼した。2回にわたるサプライヤ側からのプレゼンテーションを経て選ばれたのは、ストレージにHP
StorageWorks EVA3000を採用したシャープシステムプロダクト株式会社だった。
同社で営業窓口としてプレゼンテーションを担当した中部支店の栗田和実氏は、提案作成時の苦労をこう振り返る。「最大のネックとなったのは、移動プロファイルでログインからデスクトップ表示の処理が終わるまでの時間を、1分程度に収めるということでした。社内のエンジニアに相談しても、『不可能だ』という返事しか返ってこなかったのです」社内でも、移動プロファイルを使ったシステム構築の実績は持っていた。しかし、300台もの大量のクライアントをネットワーク経由の移動プロファイルでログインさせるといった事例は、国内でもなかったのである。しかし、「例がないからできません」とは口が裂けても言いたくない。
栗田氏をはじめ、同社のエンジニア、さらにHPのエンジニアも加わって、実現の可能性を探っていった。その結果、出た結論は、高いパフォーマンスを実現できるEVAをストレージに採用するなら、何とか1分程度という目標に近付けるかもしれないというもの。「さらに、世界的に多くの実績を持つHPが、我々とジョイントして積極的に構築に参加するという点も、プレゼンテーションのポイントとして打ち出しました」と栗田氏。第二世代の学内システムを構築・保守してきた実績や、価格面なども総合的に評価され、HP
StorageWorks EVA3000を組み込んだシャープシステムプロダクトが、11月に勝利を勝ち取った。
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シャープドキュメントシステム株式会社
中部支店 中部CSサービス部
名古屋技術センター
ソリューション担当
橋口 茂 氏 |
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しかしながら、難問はまだ続く。予算の制約があるため、いずれかの機器をスペックダウンする必要が生じたのだ。「ネットワークが専門の私としては、できればネットワーク機器の削減は避けたい気分でした」と鈴田助教授は本音を打ち明ける。「しかし、ファイルサービスは情報システムの本質ともいえるものです。利用する学生のことを考えると、費用の中で大きな位置を占めるからといって、低スペックのストレージに切り替えることなどできない、と何とか思いとどまりました」
その後、大学が春休みに入る今年2月を待って、システムの構築作業が始まった。システムサプライヤ側の技術窓口役を務めたシャープドキュメントシステム株式会社中部支店の橋口
茂氏は、懸案になっていた移動プロファイルでのログインテストに奔走する。「モデルシステムでのテストを繰り返すことで、ログイン時間1分程度という目標は、何とかクリアできそうな感触がありました。しかし、実際の環境で最終テストできたのは、新学期が始まるまさに前日。結果からいえば、ローカルログイン環境との差をあまり感じさせない、約1分を実現することができました」
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EVA3000の高いパフォーマンスが可能にした、
ネットワークを意識させないファイルサーバ環境
最終テストの翌日の新学期スタートから、HP StorageWorks EVA3000を核とした、移動プロファイルによるファイルサーバシステムが本格稼働に入った。実は、新学期スタート時期は、ファイルサーバに最も負荷がかかるタイミングとなる。新入生がPCのを使い方を一斉に学んだり、在校生が履修申告のため講義内容を一斉に確認したり、という状況が発生するため、ファイルサーバへの同時アクセス数がピークとなる。
「ファイルサーバシステムは、この間も特に大きな障害を起こさず稼働していました。何も問題がないこと。これは我々にとって、非常にうれしいことです」と鈴田助教授は新しいファイルサーバシステムを評価する。「厳密に比較すれば、ローカルログインの方がログイン時間が短いのは当然のこと。しかし、新システムに切り替わっても、特に苦情はありません。これは、切り替わったことさえ気付かないほど、リモートでもスピードが出ていることの証明と見ることもできるでしょう。移動プロファイルでのログインという複雑な処理を、当たり前に、エンドユーザも意識せずに利用できていること。新システムの構築に関わってきた関係者にとって、この点に一番の満足感を覚えています」。
これまでのところ、HP StorageWorks EVA3000の500GBあるディスク容量のうち、6割程度しか利用していないという。同大学では、今年から、Webを使ったeラーニングコンテンツのライブラリー化を全学をあげて推進しようとしている。コンテンツの分野では、ストレージのパフォーマンスをシビアに問われるケースは少ないが、映像を使ったeラーニング教材の保管などに、HP
StorageWorks EVA3000が活躍する機会も多いはずだ。「新しいファイルサーバやストレージは高い負荷にも耐えられらることがメリットなので、私は、次のような使い方で何か試してみようと考えています。たとえばWebDAV。また、メディア・ネットワーク学科としては、来年度からUNIX系の教室が増える予定です。この分野でも新しい研究テーマが生まれることでしょう。とにかく、HP
StorageWorks EVAをとことん使い倒せるのが楽しみです」。鈴田助教授は、今後の活用法をこう語ってくれた。 |
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豊橋創造大学 |
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| 所在地 |
愛知県豊橋市牛川町松下20-1 |
| 学長 |
佐藤勝尚 |
| 開校 |
1996年(平成8年) |
| 設置学部 |
経営情報学部 |
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