
| 日本-日本語 |
|
![]() |
製品&サービス
>
HP Storage
>
ディスク・ストレージ・システム
>
P4000 SANソリューション仮想ストレージプール & ネットワークRAID。 |

HPが2009年7月から提供を始めた「HP LeftHand P4000 SANソリューション」の勢いが止まらない。ストレージクラスタリングと呼ばれるアーキテクチャを採用し、”サーバー仮想化に最適なストレージ”と銘打って登場したHP LeftHand P4000 SANだが、仮想サーバー環境向けだけでなく、既存のDASやNAS製品のリプレース用途で選ばれるケースも増えている。人気の理由は、iSCSI-SAN製品ならではの扱いやすさに加え、“仮想ストレージプール”と”ネットワークRAID”がもたらす数々のメリットにあるという。最近の導入事例を交えて、HPのキーパーソンに聞いた。
![]() 日本ヒューレット・パッカード株式会社 エンタープライズストレージ・サーバー・ネットワーク事業統括 ストレージワークス事業本部 製品マーケティング本部 担当マネージャ 宮坂 美樹氏 |
仮想化によるサーバー統合で成果を上げるには、“共有ストレージの選択”がポイントになることがわかってきた。発売から半年、iSCSI-SANストレージ「HP LeftHand P4000 SAN」が急速に出荷台数を伸ばしている理由もここにあるようだ。日本HPの宮坂氏は、好評の理由を次のように分析する。 「仮想サーバー自体の運用がいくら簡単になっても、ストレージ環境が従来のままではシステム全体の運用効率は改善できません。HP LeftHand P4000 SANは、仮想サーバーの立ち上げ時はもちろん容量拡張や構成変更時にも、圧倒的な柔軟性と使いやすさを発揮します。これが、ストレージ環境の運用に劇的な改善をもたらします。HP LeftHand P4000 SANがお客様に支持される最大の理由は、仮想サーバー環境の要求にオンデマンドで応える“仮想ストレージプール”を実現できるところにあります」 HP LeftHand P4000 SANは『ストレージクラスタリング』と呼ばれるアーキテクチャを採用している。ひとつの筐体にHDD、コントローラー、iSCSI I/Oモジュールを内蔵。これを1ノード(筐体単位)とし、複数のノードをクラスター接続することでストレージリソースをプール化するユニークなものだ。この“仮想ストレージプール”から、必要な時に必要なだけボリュームを切り出すイメージで活用することができる。 「仮想サーバー環境のメリットであるスピーディな立ち上げや柔軟な構成変更に対して、HP LeftHand P4000 SANの“仮想ストレージプール”によって初めて同等のスピードでリソースを供給できるようになりました。従来型のストレージでは、どのディスクを束ねてRAIDを構成しどの仮想サーバーに参照させるか、といった物理設計を一つひとつ行う必要がありましたが、HP LeftHand P4000 SANはこうした作業は一切必要ありません」(宮坂氏) |
|
![]() |
||
HP LeftHand P4000 SANは、TCP/IPの知識があれば運用できるiSCSIベースのSAN製品だ。FC-SANのような高度な運用スキルは求められないので、専任のストレージ管理者を置けない中小規模のシステムにも適用しやすい。
「これまでのiSCSI-SAN製品はパフォーマンスに満足できない、と言うお客様もいらっしゃいました。また、ストレージ容量の拡張にも限界がありました。しかし、HP LeftHand P4000 SANはクラスタリングによるスケールアウトが可能です。ノードの数が増えるほど処理性能もI/O性能も向上し、FC-SAN製品に引けを取らないパフォーマンスを発揮します。これもストレージクラスタリングの大きなメリットです」(宮坂氏)
| |
関連情報:データシート
管理すべき情報量は増加しているのに、SANストレージの導入に二の足を踏んでいる企業は未だに多いようです。その理由は、セットアップ後の変更や再プロビジョニングに代表される“運用の難しさ”にあります。「HP LeftHand P4000 SAN」が、こうした課題をいかにシンプルに解決するか解説します。 |
|
一方、システム統合を目的にした仮想サーバー環境では、共有ストレージの障害が広範に影響を及ぼす可能性が高い。これに対して日本HPの苫名氏は「可用性の面でもHP LeftHand P4000 SANの先進性は群を抜いている」と強調する。 「主要コンポーネントの二重化によるハードウェア障害への対応、ネットワークRAIDによるノード障害への対応、スナップショット機能によるオペレーションミスへの対応、リモートコピーによる災害対策まで、HP LeftHand P4000 SANは単一障害点を排除した唯一のクラスターストレージ製品です」 中でも注目すべきは「ネットワークRAID」だ。これは、複数のストレージノード間でデータをストライプ化・ミラー化できる革新的な機能である。「複数のノードをつなぐストレージ製品は他にもありますが、ノード障害が発生してもボリュームが完全に継続される対障害性を備えるのはHP LeftHand P4000 SANだけです」と苫名氏は語る。 宮坂氏がさらに続ける。 「HP LeftHand P4000 SANは先進的な機能を数多く備えていますが、お客様は機能の数よりはるかに多くのメリットが得られるでしょう。冒頭にご紹介した、仮想サーバー環境における変更と拡張要求に対する柔軟性をはじめ、必要最低限の容量からスモールスタートして段階的に拡張していける運用。さらに、システムを停止させることなくオンラインでディスクやノードを拡張できる点も高く評価されています」 次章からは、HP LeftHand P4000 SANがもたらすユーザーベネフィットを、導入事例の中から紹介していこう。 |
![]() 日本ヒューレット・パッカード株式会社 ESSプリセールス統括本部 ストレージソリューション本部 ストレージソリューション推進第一部 ITスペシャリスト 苫名 亮氏 |
| |
関連情報:ホワイトペーパー
HP LeftHandの中核を成す「HP SAN/iQR Software」は、クラスタリング対応 iSCSI SAN ソリューションとして、VMware Infrastructure 3 を補完する機能を提供します。たとえば「SmartClone」機能を使うことで、新しい仮想ディスクを瞬時に作成可能です。HP LeftHandによる“ボリュームマイグレーション”をわかりやすく解説します。 |
|
事例1) 数十台規模のサーバー統合でストレージリソースの有効活用を実現宮坂氏が最初に紹介したのは、VMwareを採用した数十台規模のサーバー統合事例である。
「お客様は、仮想化テクノロジーによるサーバー統合の目的を、“ITインフラ全体のTCO削減とリソース最適化”と明確に位置づけていました。したがって、共有ストレージの選定にあたっては、ストレージリソースが有効活用できること、プロビジョニングを含む運用効率を高められることが必須でした」
サーバー仮想化によって物理サーバーの台数は大幅に削減される。物理スペースが減らせるので、データセンターの契約料や電力料を中心にコスト削減が期待できる。対して、ストレージ環境はいかにコスト削減に貢献するか――この要件に応えたのが、HP LeftHand P4000 SANのストレージクラスタリングが実現する“仮想ストレージプール”である。

「ストレージリソースを仮想ストレージプールとして集約し、必要なタイミングで必要なボリュームだけを切り出して、仮想サーバーに割り当てる仕組みを実現しました。ストレージのリソースは、サーバー単位ではなくシステム全体で最適化できるので、容量にムダがありません。その分、共有ストレージへの投資を削減できました。また、ストレージの物理設計が不要になったことで、非常に手間のかかっていたプロビジョニングや構成変更作業も大幅に効率化されました」(宮坂氏)
従来型のストレージでは、ボリュームを確保した時点でリソースが固定されてしまう。空き容量があっても他のボリュームに割り当てることができない、というジレンマもこれで解消された。
「しかもHP LeftHand P4000 SANは、標準で『シンプロビジョニング』が使えます。例えば、ある仮想サーバーに1TBのボリュームを割り当てたとしても、当初用意するディスクは500GBでもOKです。物理容量が足りなくなってきた時点で増設すればいいので、ハードウェアへの先行投資を抑えられます」(宮坂氏)
本プロジェクトは、統合の対象が稼働中の業務システムだったため、計画停止を最小限にする必要もあった。
「HP LeftHand P4000 SANのストレージクラスタリングは、オンラインでの容量拡張が可能です。これは、システムを段階的に移行・統合するにはとても有効でした。ディスクやノード増設に際してもシステムを停止させる必要がありませんので、稼働後の運用も劇的に効率化されます。サービスを止めなくていいので、エンドユーザーへのサービスレベル向上にもつながりました」と、宮坂氏はストレージクラスタリングの威力を強調する。
| |
関連情報:お客様導入事例
サーバー統合を進める上では「仮想化のメリットである自由度を飛躍的に高めるストレージ導入・選定が重要」と、ソフトバンクBBのキーパーソンは語っています。HP LeftHand P4000 SANが、仮想サーバー環境の共有ストレージとして最適な理由とは!?実例を通して詳しく紹介します。 |
|
事例2) 共有ストレージの可用性がシステム全体の可用性を決める次に紹介するのは、既存のDAS環境をHP LeftHand P4000 SANへリプレースした事例だ。
「お客様は、ストレージ環境の可用性に課題を抱えていました。障害が発生してから、ベンダーサポートを依頼して復旧に至るまでの手間と時間、コストは受け入れ難い状況だったといいます。ストレージシステムの見直しが起点になって、サーバー仮想化を含むITインフラ全体の再構築プロジェクトへと発展しました」(苫名氏)
可用性の高いストレージシステムを検討する過程で、候補に挙がったのがHP LeftHand P4000 SANだった。このユーザーの問題認識は、VMwareによる仮想サーバー環境においては“共有ストレージの可用性がシステム全体の可用性に影響する”という点にあった。仮想サーバーを集約すればするほど、影響の範囲とリスクはさらに拡大する。
「自社スタッフでも扱えるiSCSIベースのSAN製品でありながら、コントローラーがノード単位で分散され、かつ『ネットワークRAID』による高い可用性を実現していたこと。有償オプションを購入することなく、スナップショットやリモートコピーを標準で使えることなどが評価され、HP LeftHand P4000 SANの採用が決まりました」(苫名氏)
仮想サーバー側はVMotionによって確実に可用性が高められる。その一方で、ストレージ側が障害点になってはシステム全体の可用性は向上しない。
「クラスター内でノードを横断して複数のデータブロックを格納する『ネットワークRAID』は、ひとつのノードに障害が発生してもボリュームを完全に保護することができます。オンラインのまま、つまりサービスを提供し続けながら復旧作業を行えるのです。ノード単位のメンテナンス時にも、ストレージシステム全体を停止させる必要はありません。“止めなくていい”というメリットは、耐障害性だけでなく日常的な運用管理にも威力を発揮します」(苫名氏)

さらにHP LeftHand P4000
SANでは、「スナップショット」と「リモートコピー」機能が標準で活用できる。「スナップショットとリモートコピー機能を活用して、バックアップと遠隔地へのコピーを自動化しました。これにより、災害対策にも手を打つことができたのです」
HP LeftHand P4000 SANなら、SANストレージ環境に高い可用性をもたらすとともに、データバックアップまでを含む運用の効率化が可能だ。
事例3) 運用も拡張も容易なHP LeftHand P4000 SANで分散したファイルサーバーを統合3つ目の事例は、全社の各部門に分散配置されたファイルサーバーの統合だ。
「このお客様は、内部統制や文書管理の強化を目的に、複数のファイルサーバーを統合してIT部門の管理下に置くプロジェクトを進めていました。統合ファイルサーバーの要件としては、段階的な統合作業に伴うストレージ容量の拡張に応えること、管理対象となるファイルのバックアップを自動化することでした」(苫名氏)
本事例のポイントは、iSCSI-SANストレージであるHP LeftHand P4000 SANが、ファイルサーバーの統合用途に使え、かつ競合したNAS製品よりも明らかな優位性を備えているという事実だ。苫名氏は続ける。
「これまで見てきた通り、HP LeftHand P4000 SANは、最小構成から始めて必要に応じて容量を拡張できます。競合優位のポイントの一つは、統合作業の進捗に合わせてオンラインで順次拡張できることでした」
また、統合されたデータの容量は数テラバイトに及ぶ。データは日々更新され、誤って上書きされたデータを、更新前のバージョンまで戻すような作業を要求されるケースもある。
「IT部門の管理下に置くにあたって、データバックアップをはじめとする運用業務の効率化は必須でした。この要件に対しては、HP LeftHand P4000 SANが標準で備えるスナップショット機能を使ってデータ履歴の保全を図り、かつ自動スケジューリングによって最小の工数でアーカイブまでを行えるようにしました」(苫名氏)
NAS製品の中には、オンラインでの容量拡張には対応できず、スナップショット機能は有償オプションとして提供されるものもあるので注意が必要だ。iSCSI-SAN製品ならではのコストパフォーマンスの高さと運用のしやすさも、HP LeftHand P4000 SANの採用を後押ししたという。
宮坂氏は、最後にこう締めくくった。
「HP LeftHand P4000 SANは、仮想サーバーとバランス良く連携する仮想ストレージとして注目されてきましたが、既存のDAS製品やNAS製品を置き換える用途としても大きなメリットを提供します。ストレージクラスタリングのポテンシャルは、非常に高いと考えています。機能強化のスピードも驚くべきものがあります。これからもご注目いただきたい製品です」
| |
<まとめ・ワンポイント> HP LeftHand P4000 SANは、サーバー仮想化の進展という追い風を受けて急速に出荷台数を伸ばしてきた。発売から半年が経過して見えてきたのは、ストレージ運用にストレスを抱える様々な環境でメリットを提供できることだ。HPは、チューニングやトラブルシューティングなどの情報も充実させており、同時に販売パートナーの強化も急いでいる。 |
|
|