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ストレージ選択のポイント(ミッドレンジ編)第3回

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障害時に初めてわかること ストレージの仮想化
初期導入コストを抑えるために、安価なストレージを購入するケースも少なくありませんが、重要なのは「今かかるコスト」と「後からかかるコスト」をしっかりと把握することです。データ量の増加に伴ってストレージを増設する場合、使用効率や増設回数などを見誤ると、後で大きな差になって現われてきます。そこで、今回はストレージ運用中に発生するコストについて、例を挙げながら解説していきます。
連載テーマ
第1回 「仮想化」のメリットを知っていますか?
第2回 「カタログスペックじゃ見えない性能とは?」
第3回 「わかってますか? 今かかるコストと長期のコスト」
第4回 「安さだけで選んでいいの? 本当に必要な機能とは?」

使用効率の向上を意識していますか?

ストレージを導入する際、本体価格だけ見て購入し、あとで後悔した経験はありませんか。

例えば、使用効率の異なるストレージを導入した場合、長期的なコストにどれだけ差が出るかを見てみましょう。
ここでは、保有データが年率60%増加する会社のストレージの増設計画を例に説明します。まず使用効率が40%から60%と低いストレージを導入し、増設のしきい値を60%に設定したとします

使用効率の低いストレージ
使用効率の低いストレージ・グラフ

まず、データ容量とストレージ容量の変化を見てみましょう。
導入当初のデータ量が500GBだったものが4年後には3TBを超えています。
一方ストレージ容量は導入当初に1TB強だったものが、4年目には6.6TBまで増加しています。

■1回あたりの増設時の容量が大きく、投資コストが増大
ここでポイントになるのが、1回あたりの増設の容量が大きい点です。したがって、増設時の投資負担が大きくなってしまいます。

■未使用領域が大きく、余計なコストが発生
また、ストレージの使用効率が低く、1回あたりの増設の容量が大きいため、未使用領域も比例して大きくなってしまいます。例えば使用効率が60%の場合、6.6TBのうち未使用領域は実に3TBとなります。その分、余計なコストが発生してしまうことになります。

一方、使用効率が60%から80%と高いストレージの場合はどうでしょうか?

使用効率の高いストレージ
使用効率の高いストレージ・グラフ

■1回あたりの増設時の容量が小さく、投資負担が少ない
使用効率の高いストレージの場合、増設1回あたりの容量が低く抑えられ、投資負担が少なくて済みます。

■未使用領域が少なく、ムダが少ない
使用効率の高いストレージの場合、導入当初は1TB弱と使用効率の低いストレージと比べて若干少ないだけですが、4年後には4.6TBと、使用効率が低いストレージと比べて、実に合計で2TBも少なくなっています。データ量は同じなので未使用領域2TB分のコストが節約されています。

一般的には、継続的な運用やパフォーマンス維持の要求、LUNごとの利用効率のばらつきなどにより、実際に必要な容量よりかなり余裕をもったストレージの導入が必要で、それが利用効率の低下を招いていました。

投資効果を高めるためには、仮想化技術の採用などにより使用効率の高いストレージを導入するのがポイントです。使用効率が向上すると、3年後、4年後の長期的な運用コストに大きな差が出ます。(「仮想化」については、第一回目の“「仮想化」のメリットを知っていますか?”をご覧ください。)

増設のタイミングと投資の関係とは?

ストレージの利用効率を高いレベルで維持するには増設頻度を多くする必要があります。しかし、増設の頻度が多くなるとシステムの停止時間や管理者の手間が増えてしまいます。ストレージの利用率を犠牲にしても一度の増設容量を大きくして増設回数を減らす方法もありますが、その場合の問題点を考えてみましょう。

使用効率が低く、増設回数が少ないストレージ
増設回数が少ないストレージ・グラフ

使用効率が高く、増設回数が多いストレージ
増設回数が多いストレージ・グラフ

■頻度を減らすと、1回あたりの増設容量が大きく、投資が不利になる
ストレージの単価は時間が経つほど下がるため、できるだけ増設のタイミングを遅らせるのが投資的にも有利といえます。使用効率の低いストレージと高いストレージの増設頻度を見てみると、回数はそれぞれ4回、6回になっています。増設のタイミングを遅らせるためには、少ない容量の増設をこまめに(頻繁に)行い、ストレージ使用率を高いレベルで維持する必要があります。システムの停止、RAIDの再構築といった管理者の手間を減らすためとはいえ、1回の増設容量を増やすと、それだけ先行投資が増えて高い買い物をすることになります。上の例では、使用効率の低いストレージは、使用効率の高いストレージより2TB分も多くの容量を先行して購入したことになります。
逆に言うと、増設にかかる管理者の手間が少なければ、こまめに増設して投資効果を最大にすることができるのです。しかし、そんなことはできるのでしょうか。

仮想化技術を採用したストレージなら、システム停止やRAIDの再構築をすることなく、増設が容易に行なえます。したがって回数が増えても管理者の手を煩わせることはありません。また、仮想化によりストレージの使用効率が高まることで、結果的にストレージの増設のタイミングを遅らせることも可能です。これにより、ムダのないストレージの増設が可能になります。(詳しくは、第一回目の“「仮想化」のメリットを知っていますか?“をご覧下さい)


このように、仮想化技術を採用したストレージは使用効率が高く、増設が容易です。運用時に発生するコストを見据えてストレージを選ぶなら、仮想化されたストレージを検討するようにしましょう。

ストレージの増設時にかかるコスト、見えていますか?

ストレージの増設時に従来型のストレージと仮想化ストレージで大きく異なるのは以下の2点です。
  • システムの停止(バックアップ/リストア)
  • アプリケーションの変更(LUN変更)
この作業があるかないかで、コストにどれだけ差が出るかを見比べてみましょう。

ストレージの増設時にかかるコスト・図

従来型のストレージの増設では、システム停止からデータのバックアップ、RAIDの再構築、アプリケーションの変更など、それにかかる費用は大変なものです。増設のたびに管理者が休日出勤するなどの対応も必要になります。

仮想化されたストレージならシステムをダウンすることなく容易に増設ができるため、拡張時のコストにも大きな差が出ます。

使用頻度が低いデータに適した保存先とは?

一般に、一度作成されたデータは、経過日数によってアクセスする頻度が徐々に低下していきます。効率よくデータを管理するには、アクセス頻度に応じて最適な媒体にデータを保存する環境を用意することが大切です。

使用頻度が低く参照するだけのデータ(参照データ)は常時アクセスするデータに比べて増加傾向が高く、ストレージの大半の領域を占める傾向にあります。参照データの保存先となるハードディスク(HDD)は常時アクセスするデータのような高い可用性は必要ないので、容量単価の低いHDDを選ぶことができます。参照データを可用性の高いHDDに保存するのではなく、参照データに適した容量単価の低いHDDを効果的に利用すれば、大幅なコスト削減のメリットがあります。

使用頻度が低いデータに適した保存先・図

参照データの保存に適した大容量・低価格のHDDにはSATAディスクやFATAディスクなどがあります。
  • SATAディスク:
    デスクトップPC用に開発されたHDDです。SATA(シリアルATA)インターフェースの採用により転送速度の向上を果たし、企業向けの参照データ保存用のHDDとしても利用が進んでいます。
  • FATAディスク:
    FATAとはFibre Attached Technology Adaptedの略。高い性能と信頼性を求められるSAN環境で利用されているFC-ALディスクドライブをベースとし、FCインターフェースの参照データ向けHDDとして開発され、大容量・低価格を実現しました。SATAと比べて性能、耐障害性に優れています。また、HP EVAによる容易な管理が可能な参照データ向けのHDDであることも大きな特徴です。

 HP EVAでFATAを利用できるとどんな点が有利?

それでは、FATAディスクが利用できるとどういったメリットがあるのでしょうか。

EVAと従来型のストレージを比較してみましょう。

従来型ストレージの場合
EVAと従来型ストレージの比較・従来型の場合

EVAの場合
EVAと従来型ストレージの比較・EVAの場合


使い方としては、
  • スナップショットボリューム
  • 使用頻度の低い参照用データの保存
  • ディスク to ディスク バックアップ
などが効果的です。
このように、FATAが利用できるストレージを選ぶこともコスト削減につながります。
「ストレージ選びの落とし穴」をテーマに、4回連載でストレージにまつわる話題を解説していきます。最終回は「安さだけで選んでいいの?本当に必要な機能とは?」と題し、ストレージの選び方のポイントを総括します。
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