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上智大学 理工学部 電気電子工学科 音声・音響・聴覚情報処理 研究室 荒井隆行助教授
 Compaq Tablet PC TC1000 導入事例 Compaq Tablet PC TC1000
研究室プロフィール

信号処理研究に焦点を当てた音響工学や音声信号処理などの研究、またその先の最新技術を探求する。現在のテーマとして、雑音の多い環境でも音声を聞き取れるHuman Likeなシステム、自動音声認識システム、音声障害者に対する言語治療の研究・講義を電子的な信号処理の観点から実施している。
上智大学
 上智大学の荒井助教授がTabletPCを活用して新たな講義スタイルを確立!
 Tablet PCを使って視覚的でダイナミックな授業を展開。学生も分かりやすさに納得!
上智大学理工学部電気・電子工学科で教鞭をとる荒井隆行助教授は、現在、TabletPCを活用し、メリハリの利いた活気溢れる講義を行っています。同教授はアメリカ留学で体験したプレゼンスタイルや授業に共感し、6年前に教鞭をとるようになってから今まで、常に生徒参加型を念頭に講義作りを行ってきました。OHP、パワーポイント、市販のタブレットなどを使ってのプレゼンテーション手法をいろいろ試す中で、どれも納得のいく結果が得られませんでした。そして、その結果、「直接手書き入力のできるPC」の登場を密かに待ち望んでいました。そして遂に、Tablet PCの登場によって、念願の講義スタイルを確立することができました。今回、荒井助教授のその活用方法をご紹介します。 上智大学 理工学部 電気電子工学科
音声・音響・聴覚情報処理 研究室 
荒井隆行助教授
 Tablet PC TC1000導入の背景〜経緯
教師と生徒一体型、アメリカでの授業体験を日本の大学で活かしたい!
TabletPCの登場でついに実現、インパクトのある講義スタイル!


荒井隆行助教授は、教壇に立ち始めた当初から、一方的にならない生徒参加型の講義を目指してきました。現在、同助教授が、予め講義前に作成して学生達に配布する資料ノートには、彼らが講義に参加しやすくなるある工夫が施されています。荒井助教授は資料ノートについて次のように話しています。「講義の最中に説明したことをすべてノートに取らせるのは大変ですし、学生も書きとることだけに必死になってしまいます。そうするとこちらの説明も十分に伝わらず、効率もよくありません。そこで講義ノートをこちらで作成しておき、講義の約一週間ほど前には、学生達が各自入手可能なようにWEB上にアップロードしておきます。学生はこの電子化された講義ノートを予めダウンロードし、予習をしてから授業に望むことが可能となります。しかし、配布資料に授業で行う全てが書かれていると、学生達は逆に授業に集中しなくなるといった問題が生じてしまいます。ですから、あらかじめポイントとなる個所を抜 いておき、講義の中で説明を加えながら、文字・数式・図などの埋め込みが可能なようにしています」

講義中には、空欄を埋め込む作業が発生しますが、同助教授は、その作業をどう行うかで大変苦労をされてきたようです。同助教授が、TabletPC使用以前に試してきたのは次の方法です。

・OHPを使用
・PCとプロジェクタの組み合わせ、PowerPointのアニメーション機能を使う
・市販のタブレット(外付け)を利用

しかし、そのどれもで納得のいく結果は得られませんでした。例えば、OHPでは、その準備や、書き直し作業に手間がかかりました。PowerPointアニメーション機能では、文字の表示が単調になりがちで、機械的な感じを受けていたそうです。また、OHP時代にあった手書きのよさ、つまり学生と対話しながらゆっくりと字を書いたりといった利点が失われ、同時にテキスト文字ばかりが並ぶため、資料上、どこがポイントとなるのかメリハリがつきにくいという難点もありました。市販のタブレット(外付け)では、ペン入力を活用したプレゼンテーション効果を実感しましたが、、細かい数式などを記載する場合、パッド上で描く軌跡の縮尺が実際の画面と異なり、また持ち運びの点など、使い勝手はいまひとつでした。

こうした結果、荒井助教授は「直接ペン入力が可能なPC」の登場を長い間、密かに待ち望んでいました。2002年末にTablet PC TC1000の発売を知った同助教授は、さっそく購入を検討、2003年2月に実機を使って評価を行いました。その使い勝手のよさに「これならいける」と確信した同助教授は、2003年3月にTablet PC TC1000を購入し、以来半年の間、講義で活用しています。
Tablet PC
 TabletPC TC1000導入後のメリット
講義しながら、ポイント事項をスムーズに手書き挿入
準備段階の時間節約、何度でも書き直しできて便利


荒井助教授は、ジャーナル(Tablet PCに標準で添付される手書き入力ソフト)に教科書や参考資料等あらゆる文書や図を画像として取り込んで使用しています。授業中、Tablet PCの画面に直接ペンで記入することで、プロジェクタで映し出された画像上に重要事項の追記や、印付けやアンダーラインを自由に記入しています。また、口頭の説明に合わせながらの、数式の追記や図と数式の関連性のメモ書きなどが授業を大変判り易いものにしています。
荒井助教授は「話の展開に沿って自由な感覚で書き込んでいけること、手書き入力を使うことによる親しみやすさ、その場で何度も書き直しが可能なこと」などをTablet PCを使用したメリットとして挙げています。また、その操作性については「紙のノートに書くような滑らかさで書け、手元の動きも不自然にならないでよい」と高く評価しています。

また、学生たちからも大変好評です。「説明資料や図にメモを書き足す際、黒板に同じ内容を書いてから行っていたが、その手間が省けて便利、授業の進行がスムーズ」、「周波数の説明で前後のスペクトルが変わる際、消しゴムで消したり書いたりしながら順を追って説明してもらえるので、アニメーション機能で説明を受けるよりも判り易かった」、「紙を使わないので環境的にもよく、メモ用紙代りに自分でも使ってみたい」などの声があがっています。

〜授業でTablet PCを活用した効果とは〜
常に正面を向いて学生の様子を常に伺うことができるため教師と学生の距離感が狭まる
黒板やOHPと異なり、何度でも容易に書き直せる→時間の節約になる
パワーポイント資料への効果挿入を作成する負担が省ける。その場で柔軟に変更も可能。
Tablet PCをクラスルームに運ぶだけなので、準備に手間がかからない
授業に対する学生の集中力がアップする
ペーパーレス化が実現する


 学生全員にタブレットPCを使わせたい!
長年、思い描いていた授業のスタイルをTablet PCによって実現した荒井助教授に、今後のさらなる活用法についてお聞きしました。まず、ご自身では、PDFやWordや写真データ等様々なデータと手書き入力を組み合わせて、さらに判り易い講義の実現へと繋げていきたいそうです(※)。また、研究室での聴取実験では「聞こえてきた音声を書き取る際の入力」や、「刺激音が提示されてから答えをタップするまでの反応時間の測定」などへの活用を検討中だと言います。そして、学生の使用用途については「学生全員にTablet PCを持たせたい。資料を事前に共有ディスクからJournalにプリントアウトし、Tablet PCを紙のノートとして各自が使いこなしていくのが理想です。」と話しています。

実は、Tablet PCの開発は、もともと、米国のとある大学からの「学生にPCを紙のノートと同じように使用させたい」といったリクエストから始まったもので、荒井助教授の目指すTablet PCの授業への活用という考えは、本来のコンセプトに適したものなのです。同助教授のアイディアによる授業スタイルが先駆けとなり、TabletPCを使った様々な授業風景が国内の教育現場で見られるようになる日も近いのではないでしょうか。

(※)2003年9月現在、ソフトウェアに関わらず、デスクトップ上に直接手書きを入力・表示できる「PenPlus スタンダード」がプラスソフト社より発売中。
本ページに記載されている情報は取材時におけるものであり閲覧される時点で、変更されている可能性があります。予めご了承下さい。  

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