シンクライアントをプロモーションに積極的に活用していく考えもある。待機中のマシンのスクリーンセーバーや、ネットへのアクセス画面にカフェのコンセプトに合った商品情報をさりげなく入れておくというアイデアだ。待機画面は必ず来店客の目に入るので、使い方次第では地域ピンポイントの広告メディアのひとつとして使える。
現在ではこうした店舗内の活用に限られているが、本社まで導入を拡げればシンクライアントはもっと大きな威力を発揮する。ブレードPCと連動させて全社にクライアント統合(CCI)の仕組みを作っておけば、人事異動の際も、転勤先にデスクトップPCを移設する必要がなくなる。どこからでもシンクライアントで自分のデスクトップ環境を呼び出すことができるからだ。
将来構想について尋ねると、林氏は「オフィスをカフェみたいにしたいですね」といたずらっぽく笑った。窓際にテーブルをたくさん並べ、そこにシンクライアントを設置する。朝、出勤したらカフェのように誰もが好きな場所に腰をおろし、そこで仕事ができる、という業務環境。これは同社のようにプロジェクトベースで仕事を進める企業には最適だ。
そんな環境が実現するのはいつの日だろう。林氏にもまだその明確な答えはない。しかしカフェをコミュニティ創造のメディアとしてとらえ、ライフスタイルの視点から斬新な生活空間を生み出している同社の先進性を見れば、さほど遠い日のこととも思えない。その時、シンクライアントは集客力にプラスして、カフェ・カンパニーに新たな機動力をもたらすだろう。
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