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ベネトン社
UNIXとMicrosoft® Windows NTの混在環境への解決策
背景

Formula 1用の車の製造及びレースにおいて常にリーダーシップを誇るベネトンは、毎年新しい車を生み出しさらにシーズン中には継続的にその調整に余念がありません。こうした作業にはデザインエンジニアリング、製造、レースチームがすばやくしかも簡単に山のようなデータにアクセスできるような全社的な情報アーキテクチャが必要です。さらにチームのそれぞれのメンバーが出来る限り効率よく作業を行えるような、先進的なコンピューティングツールやコミュニケーションツールも欠かすことが出来ません。HPはベネトンと共に彼らのニーズにぴったりと合致するソリューションを生み出す為に、日々努力しています。

活用されるテクニカルコンピューティング:

新しく製造されたFormula 1用のレースカーを長い時間をかけてモナコのレーストラックでテストした結果、後方ウィングの先端に緩みがあることが判りました。この問題の原因を突き止め存在する最高のコンピューティングツールを使って解決する為に、トラックチームは何百マイルも離れた場所にあるテクニカルセンターと連絡しなければなりません。問題を解明してソリューションを提案し解析し、新しいパーツを製造してトラックに送る、これらの作業を全て次のテストに間に合うように数日間で完了しなければなりません。

現在の環境:分散エンジニアリング

イギリスに本拠を置くベネトンは様々な部門や遠隔地を含め、地理的に分散したコンピュータ環境で作業を行っています。その中にはレース場からレース場へと車と共に世界中を移動してデータを集めるデータ収集チーム、イギリスのオックスフォードシアにあり設計部隊の中核であるテクニカルセンター、そこから80マイルほど離れたハンプシアにあるウィンドトンネルの施設などが含まれます。

ベネトンの現在の環境はMicrosoft® Windows およびNTアプリケーションとHP-UXアプリケーションの混在型となっています。動き回るテストトラックチームはMicrosoft® Windows ベースのラップトップでベネトンが独自に開発したアプリケーションを使用し、車に取り付けたセンサから直接トラックデータを集めて記録します。チームはさらにビデオキャプチャーの機能を利用し、モデムやISDNの回線で(レーストラックによって異なる)テクニカルセンターと接続しています。

テクニカルセンターはコントロールポイントとして中核となる機能を果たしています。ここでは設計や解析、生産の全てが行われます。現在センターのデザインチームはHP c-class システムで標準化を行い、各エンジニアが必要な時にいつでも十分なコンピュータパワーを使用できるようにしている最中です。このC-Classのシステムはデザインと解析用に3D CADのアプリケーション、EDS Unigraphicsを搭載しています。

デザイングループが使用するコラボレーションツールには、ウィンドトンネルのグループとのコミュニケーションに使用されるShared X(リアルタイムの2Dモデルの共有やアノテーションの為のツール)の機能を備えたHP Mpower、トラックチームから伝送されるビデオを取り込んで問題を視覚的に見極める為のVideo Playbackなどが含まれます。

エアロダイナミックス チームでは複雑なコンピュータ上の流体力学の計算(CFD)をスピーディーに行う為に、HP C-Classのワークステーションをクラスターコンフィギュレーションで使用し、必要なコンピュータパワーを獲得しています。

データ転送を潤滑に行う為に、テクニカルセンターとウィンドトンネルのチームは高速のISDN回線で結ばれています。パーツとデザインデータを集約したデータベースはHP C-Classシステム上にあり、双方のチームからのアクセスが可能となっています。

テクニカルシステムのさらなる可能性を評価する

関係する様々なグループをさらに強力に統合し、レースやレースシーズンの間の限られた時間を最大限に生かしてデザインや解析業務をより充実したものにすることが、ベネトンとしてのゴールです。ベネトンのIS担当マネージャーデビー・エドワードによれば、ベネトンにとっての理想的環境とは「どこからでもどんなコンピュータOSを使用しても、ベネトンの膨大なデータベースから誰もが最新の情報にアクセスできるもの。そして最終的には購買、財務、経営幹部などベネトンのFormula 1組織に関わるすべての部門が、リモートアクセス、インターネットアクセス、ワークフローやデータ転送機能のインフラである中央の通信バックボーンにアクセス出来ること」です。

データアクセスや部門間のインターアクションが存在するとはいえ、それはまだシームレスではありません。そこでベネトンでは現在の能力をアップさせる方法を検討しています。ベネトンはこれまで既存環境で作業を継続しながら、設定したゴールを非常にうまく達成してきました。例えば5ヶ月間でゼロから優れたFormula 1用の車を製造することが出来ます。そして彼らは今様々なデザインオプションを製作出来るようにする、もっと微細にわたる解析を行うなど、開発期間中の生産性をさらに向上させさらに競争力のある車を生み出そうと考えています。

新たなテクニカルコンピューティングソリューションをベネトンの環境内に位置づける

ベネトンはヒューレットパッカードとともに現在のオペレーションの総合的な評価を行っています。現在二つの企業からなるチームは、ベネトン独特のニーズに対応しレーストラックでの競争力を高めるであろうと考えられる、先進的な情報技術について検討をしています。

UNIXとNT双方の評価

当初の検討で重要なプロセスの整理に役立つような問題が幾つか明らかになりました。この第一段階の評価から「クイックヒット」プログラムが生まれましたが、これはエンジニアたちに仕事に必要なアプリケーションとコンピュータ能力を提供することによって、「がんばるのではなく賢く働いてもらう」というベネトンのビジネス戦略の一つに目標を絞って考えられたものです。このプログラムが最初に命中--ヒット--させる「的」としてとして、UNIX とNT の評価とこの戦略に二つの環境を活用していく方法を検討することがありました。

- エンジニアリング部門では

テクニカルセンターでは現在エンジニアリング部門がエンジニアに対して、その使用ニーズにあわせてハードウェアのシステムに対するアクセスを提供しています。したがってコンポーネントの設計を行っているエンジニアは、組み立て設計を行うエンジニアとは異なったシステムを使用することもありえるでしょう。一方各エンジニアに十分なコンピュータ能力を提供する必要性を実感するベネトンでは、既に部門全体をハイエンドのHP C-Class ワークステーションで標準化することを決定しています。したがって今後の設計部門の評価は、より大型で完全な3Dモデルやアッセンブリを製作するというベネトンの将来に向けての継続的ニーズに対して、HP-UXワークステーションのコンフィギュレーションを最適化することが中心となるでしょう。

コンピュータ能力に加えて、デザインエンジニアはデータの共有や情報交換をやりやすくする為に、Microsoft® Windows ベースのアプリケーションにアクセスしたいと考えています。NTサーバを追加してそこでInsigniaのNtriqueを走らせることによって、エンジニアはこのアプリケーション・サーバソリューションのクライアントとなり、自分のC-Classワークステーションから直接ネーティブのMicrosoft® Windows アプリケーションにアクセス出来るようになります。

- テストトラックでは

テストトラックでは、ベネトンは既にMicrosoft® Windows ベースのHPシステムを最適化しています。今後様々な選択肢を追求すると同時に、トラック解析の結果をバンドルして直接エンジニアリングのHP-UXワークステーションに送り込んで検討してもらうという、現在のセットアップは効率よく働くでしょう。

- エアロダイナミックス部門では

エアロダイナミックス部門(この部門は遠隔地にあるウィンドトンネル施設と密に作業をしています)のような解析グループにとっては、最大限のコンピュータ能力を獲得することが成功の鍵となります。Fluent TechnologyのFluentを使用して行われるCFD解析は、車両のデザインの効率を正確に解析する為に多くのコンピュータ能力が必要とされることを示す良い例と言えましょう。コンピュータスループットを最大にする為に、現在は高性能のワークステーションをクラスター化して使用していますが、それでも解析できるモデルの複雑度や微細度はコンピュータ能力によって制限を受けています。

他の解析グループも同じような事情を抱えています。例えばPatran/Nastranを使用して有限要素解析を行い、またADAMsで運動モデリングを行っているエンジニアも、常に使用できるテクノロジーのコンピュータ能力の限界にわずらわされています。スケーラビリティと性能のワークアラウンド(改善)の方法を検討する話し合いが頻繁に行われ、かなりの時間がこの問題の論議に割かれています。HPと協力することによってベネトンは継続的に様々な策を導入し、ワークステーションのスループットを最大化しています。最近では高性能コンピューティング(HPC)評価が行われましたが、これによってどこで性能が制約を受けているのかがはっきりと判明し、エンハンスメントのさらなる可能性も明らかになると思われます。

前述の解析に関する現状、さらにベネトンがこれから行おうとしているデジタルシミュレーションなどの分野を考えても判るように、ベネトンではスループットを改善し複雑なモデルを扱うことの出来る、ハイレベルのマルチプロセッシングコンピュータパワーが求められています。コンピュータパワーはいくらあっても決して充分ということはありませんが、その性能、スループット、クラスタリング及びマルチプロセッシング能力を進化させ続ける限り、UNIXは今後もこの種の作業に最も適したオペレーティングシステムとして選ばれることになるでしょう。

今後のテクニカルコンピューティング計画

クイックヒットプログラムと同時にベネトンとHPから成るチームは、積極的に現在のシステムやプロセス、装置の見直しと分析を行っています。その中では業務とITの提携を図るBITAやハードウェア展開計画など、10以上にも及ぶ問題に対する評価が行われています(BITAはカスタマの戦略、情報プロセス、テクノロジーが一体となって動いているかどうかを検討するHPのプロセスです)。さらに高い生産性を追求し続けることは、コンカレントでしかも同時に様々なオペレーションが展開されるエンジニアリング環境に向けてのたゆまない進化を意味します。

生産性のさらなる向上の為に、HPとベネトンのチームは既存プロセスの改善方法を検討しています。そして組織が大きくなるに従って効率を維持向上させ、リスクを低減出来るように、作業の為の組織的で反復可能な方法を提供することが現在の課題となっています。同時にいかなるプロセスがあっても現在のベネトンの持つ、ダイナミックで柔軟性がありしかもエンジニアが自由に創造性を生かし、緊迫した状況に速やかに対応することの出来る環境は維持されなければなりません。

これはさらに広範な評価を必要としますが、その一部としてチームメンバーや異なった部門間でタイムリーにデータを共有し、より賢く作業出来るようにするという戦略を検討することがあります。現在通信と情報転送などのプロセスエリアを検討中です。ここではベネトンの電子メッセージングとネットワーキングのインフラストラクチャをの両方を評価して、ネットワークアーキテクチャ、IPアドレシングスキーム、ネットワークセグメンテーション、ドメインネームサーバアーキテクチャ、リモートメールアクセスとセキュリティ、ネットワーク管理、バックアップ、IPマイグレーションなどの分野における必要要件を確認しています。

さらにこの評価の第2フェーズでは、ベネトンの情報アクセスアーキテクチャとインターネット/イントラネット機能が検討されることになっています。レースとテストが二週間ごとに異なった場所で行われますから、地理的な分散が極めて動的に起こり、データが継続的に増加することが考えられます。これはデザイン、生産、テスト、マーケティング、財務、管理、レーストラック(どこにいようとも)などからなるチームメンバーに情報を効果的で効率よく提供しようとする時に問題となります。さらに内部の通信リンクに加えて、ベネトンのサプライヤやビジネスパートナーとの通信手段も検討されます。また内部での、そして外部からの情報アクセス上の要求案件、セキュリティ・ポリシー、イントラネットインフラストラクチャ(ウェブサーバとブラウザ)、インターネットサービスプロバイダーへのアクセス、ファイヤーウォール、コーポレートインターネットの必要性、ウェブベースのアプリケーション、グループウェアとワークフローのアプリケーション、文書管理と文書に対するアクセスなどの問題が徹底的に解析されることになるでしょう。

評価のフェーズのあとで具体的な提案が検討された各分野に対してそれぞれ出され、ベネトンの既存のインフラストラクチャへの影響を最小限に抑えつつ、新しいソリューションへの迅速な移行を計る為に、ソリューションがスケージュールに則って導入されます。メッセージングとネットワークインフラストラクチャ上の問題に対応する為にはHPのOpenMailとOpenView、Z-mailとMS Exchangeが、また情報管理とアクセスに対するソリューションとして製品データ管理(PDM )が提案されるでしょう。さらにHPのインターネットとフレームワーク戦略のコンポーネントである、PraesidiumやHP Domainスイートなどの製品も提案に含まれるかもしれません。

コンカレントエンジニアリングを強化する為の継続的プロセス

デビー・エドワードはこの作業について「ベネトンとHPの共同作業の結果は組織のニーズをしっかりと反映したものであって、決してある特定のテクノロジーに対する好みなどの偏見から無理矢理組み込まれるものであってはならない」と語っています。そのためにはビジネスのすべての分野を完全に評価して、何が成功の為に欠かせない要素なのかを十分に理解する必要があります。ベネトンが将来に向けて準備し、さらに現在のビジネス上のニーズに対応する上でどの程度の力を持っているかという点を基準に、テクノロジーを評価しなければなりません。

例えばベネトンの環境におけるダイナミズムは高性能のHP-UXシステムで標準化し、エンジニアが複雑な3Dモデリングを行えるようにすることを必要としますが、一方では彼らがNtriqueを走らせるNTサーバを介して、Wintelのアプリケーションにアクセスできるようにしなければなりません。そこで全社的なソリューションを提供出来て、しかも効率よく異なったプラットフォームを混在させることの出来るソリューションを見極めることが、この問題の鍵となります。

「このような状況の中でHPを'信頼できるパートナー'として選んだ理由としては、彼らがUNIXとNT両方の環境について広範な専門知識を有していること、さらに将来この二つのテクノロジーを単一のプラットフォームに統合していく為の明確なロードマップを持っていることが挙げられます」とデビー・エドワードは語ります。「またHPのコンサルタントは自社のプラットフォームや特定のデザインツールについて熟知しているのみならず、パートナーの開発したネットワーキング、通信、UNIX-NTの相互運用性、製品データ管理関連の製品についても良く理解しています。こうした知識と情報技術をビジネス戦略に合致させることの出来る能力によってこそ、Formula 1という極めて競争の激しい私たちのビジネスに競争力を授ける情報システムの開発が可能になると信じています。」

ベネトンとHPの協力作業の結果、ベネトンに「センター・オブ・エクセレンス」が設立されました。これは日々の業務工程に標準的に組み込む前に、新しいプロセスやシステム、アプリケーションや最新の技術を評価しテストする場所です。この専用の環境でベネトンとHPによるチームは、Formula 1にありがちな予断を許さないスケージュールに影響を与えることなく、実際のデータにアクセスして新しいシステムやテクノロジーの評価を行っています。

ベネトン社について

Benetton Formula Ltd.はUnited Colors of Benetton,、Sisley、012などを傘下におさめる世界的に有名なブランドBenetton Groupのグループ会社です。

Benetton Formulaはオックスフォードシアのエンストーンにある17エーカーの敷地に85,000平方フィートに及ぶ施設を構え、そこでFormula 1用のレースカーのデザイン、製造、マーケティングを行っています。各車両には約12,000のコンポーネントが使用され、4,500枚に及ぶ図面が必要とされます。ベネトンでは先進的なNC機械加工装置を使用し、車両コンポーネントの90%を内製しています。

1983年に創設されて以来、Benetton Formula 1チームは素晴らしい記録を打ち立ててきました。1995年には、World Driver's Championship,、Constructor's Championshipの両方を受賞、4つのレースでポールポジションを獲得、ブラジル、スペイン、モナコ、フランス、イギリス、ドイツ、ベルギー、イタリアンヨーロピアン、バシフィック、日本のグランプリレースで勝利を収めています。
本ページに記載されている情報は取材時におけるものであり閲覧される時点で、変更されている可能性があります。予めご了承下さい。  

Windows 8 と Windows 8.1 の機能を最大限に利用するために、システムには、アップグレードされたハードウェアか個別に購入したハードウェア、ドライバ、および/またはソフトウェアのいずれか、またはその両方が必要になる場合があります。また、Windows 8 と Windows 8.1 の全バージョンで全ての機能を利用できるわけではありません。http://windows.microsoft.com/ja-JP/を参照してください。
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