がん対策基本法に基づく予算の増額や、2008年4月の診療報酬改定からIMRTが新たに保険給付の対象とされるなど、放射線治療分野の需要が益々高まりを見せている。放射線治療計画システムの販売で60%のシェアを有し、業界トップのシー・エム・エス・ジャパン株式会社(以下、CMS)。そして同社が採用するのは、最新技術を搭載したHPワークステーション(以下、WS)であった。がん患者の命を救い、放射線治療医の作業を軽減するソフトウェアの陰で活躍する、HP WSの性能とは。CMSプロダクトマーケティングマネージャー香坂浩之氏にお話を伺った。
放射線治療計画の作成・検証において、計算のスピードと精確性は患者の命に関わる重大な要素だ。そこにはソフトウェアの性能のみならず、使用するWSにも高度な処理能力が求められる。CMSのソリューションになぜHP WSを採用したのか。その理由を香坂氏に尋ねた。 「HP WSはマルチコアプロセッサへの対応や、64bit OSをプラットフォームとして採用するなど、最先端の技術に迅速に対応しており、ソフトウェアの性能を十分発揮できることが採用理由の1つです」。 また同氏は、HPがワールドワイドで製品・サポートを提供するグローバルベンダーであることも採用理由に挙げた。「弊社の製品は米国で開発されており、米国でも日本でも同じコンフィギュレーションで供給を受けられることは非常に重要です。また、米国での製品開発の段階でHPと連携し、最新のハードウェアテクノロジーをいち早くソフトウェア開発に反映できるというメリットもあります」。 HPが20年以上WSを専門に開発製造してきた信頼性も大きな要素だという。「他社では民生パーツを使用していることもあり、パーツのサイクルが非常に早く、予期しないパーツ変更があります。その点HP WSは専用パーツを使用しているため、突然のパーツ変更などもなく、プロ用のマシンであるという安心感があります。また、動作が安定していて、耐久性にも優れているため、ユーザからのクレームなどもなく、安心してご使用いただいております」。
放射線治療計画システムで世界をリードするCMSの今後を、香坂氏は次のように語る。 「様々な治療機器メーカーとの接続やデータの提供ができる『ベンダーニュートラル』な製品をこれからも提供していきます。またワールドワイドレベルでの製品展開を目指しております。日本では、製品のリリース時期やデリバリーが遅れるといった状況がよく起こりますが、諸外国のリリースに遅れることなく、日本でも最先端の製品を提供していく考えです」。 同社のコンセプトは、「スループットやワークフローのスピードアップ」と「臨床での有効性の向上」であると語る同氏。 「今後も、放射線治療医の仕事を軽減し、一人でも多くの需要に応えることができる製品の提供を目指します。そのためには、ソフトウェア技術の向上だけでは限界があり、ハードウェアにもよりハイスペックな性能が求められます。HP WSを採用していることで、『スピードアップ』の部分に対応することができます。 また、臨床においてより厳密なデータを提供するために、カスタマーサポートにも注力しております。今年度から、物理学を専門に取り扱う物理部のスタッフを増員いたしました。線量計算や物理式など専門的な部分で、現場の放射線治療医をサポートしていきます。 今後、益々高まるIMRTの需要に対しては、『XiO』の大幅なスピードアップと、IMRTに特化した製品である『Monaco』によって、患者様、ユーザの皆様の期待に応えていきたいと考えております」。
CMSは、顧客のシステム環境向上のために、今後も様々な機会にソフトおよびハードの更新を提案してまいります。CMSの高機能ソフトウェアと、その機能を活かしきる日本HPのxw8600への移行を、どうぞご検討ください。