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ダイムラーベンツ航空宇宙
エアバス社(DASAエアバス社)
背景

4社からなるエアバス・インダストリ・コンソーシアムの1パートナーであるダイムラーベンツ航空宇宙エアバス(DASAエアバス)社では、新しいCAD環境を導入することで、製品開発プロセスを迅速化する必要がありました。

ソリューション

DASAエアバス社のエアバス・コンカレント・エンジニアリング(ACE)プロジェクトのフレームワーク内に、既存のメインフレーム・ベースの2次元CADシステムに替わるものとして、HP 9000 C-Classワークステーションとこのワークステーション上で稼動する3次元CADDS5ソリューションを導入しました。このワークステーションは、もうひとつのACEコンポーネントであるOptegra製品データ管理(PDM)システムのクライアントとしても使用されるものです。

効果

新しいCADシステムによって、設計時間とコストがおよそ30%も削減され、DASAエアバス社の競争力を高めることができました。このシステムなくしては、同社は限られた時間内で新型のA340-600型機の設計作業を完了することはできなかったでしょう。DASAエアバス社では、ACEプロジェクトのインストール作業が完了すれば、製品開発サイクルを全体で50%短縮できると期待しています。

A340 photo

DASAエアバス社は、航空・宇宙・防衛・推進力システムを扱うドイツのダイムラーベンツ航空宇宙社(DASA)の子会社です。DASA社はエアバス・インダストリ・コンソーシアムの2大パートナーの1つでもあり、DASAエアバス社に37.9%を出資しています。 エアバス・インダストリ・コンソーシアムは1970年に設立され、現在、ヨーロッパ最大の製造企業の1つであり、ボーイング社に次ぐ世界第2位の航空機メーカーに成長を遂げました。今日では1,700機を超えるエアバス機が、世界130以上の航空会社で就航しています。

DASAエアバス社は14,000人を超える従業員を擁し、1997年度には27億ドルの売上を計上しました。企業活動の中心は、あらゆるエアバス計画の部品の開発と製造です。同社は、全エアバス機の胴体の最も大きな部分と尾翼の設計、および製造を行っています。また、同社ではハンブルグにある専用格納庫で、エアバスA319型機とA321型機の最終組立ても行っています。この格納庫はエアバス・インダストリ・コンソーシアムが持つ2つの最終組み立て工場のうちの1つであり、もう1つはフランス・ツールーズにあります。DASAエアバス社はまた、エアバス・インダストリ・コンソーシアムに代わって、全エアバス機の部品を世界中に供給することを主目的とした顧客サービスも提供しています。

近年国際市場の競争激化に伴い、航空機メーカーは事業費の大幅な削減を余儀なくされています。例えば、1974年の最初のエアバス機の就航以来、1機あたりの製造コストは平均50%も低くなっています。しかし、民間航空機に対する要求の高度化や、メーカーに対するさらなるコスト効果の向上へのプレッシャーが強まっているいるにもかかわらず、価格競争は依然として厳しいままです。また、新製品の市場への早期投入を計ることも重要なファクタになっています。

これらのファクタによって、近年DASAエアバス社および他のエアバス・インダストリ・コンソーシアムのパートナーは、コスト削減と市場導入時間の短縮を目指して、製品開発プロセスの見直しを迫られています。一方、エアバス・インダストリ・コンソーシアムを1999年に法人化するための準備段階として、共通の開発環境を確認し実現することが重要課題となりました。現在エアバス・インダストリ・コンソーシアムがマーケティング、販売、製品サポートを担当しているのに対して、新会社はエアバス事業に関連する開発、製造、販売活動のすべてを統括することになります。

こうした目的達成のために、1995年9月にACEプロジェクトが発足しました。DASAエアバス社のプロジェクト責任者、ウィルフレッド・リークマン氏によれば、このプロジェクトの具体的な目的はコンカレント・エンジニアリングを実現することであり、また製品開発プロセスの期間を30%以上短縮することでした。新しいCADソフトウェアおよびハードウェアを決定することは、プロジェクトにとって非常に重要な部分でした。当時DASAエアバス社では、IBM S/390メインフレーム上で動作する2次元CADAMシステムを使用していました。

DASAエアバス社のプロジェクト責任者、ウィルフレッド・リークマン氏は、次のように説明します。「私たちが当時使っていたメインフレーム・ベースのCAD環境は、グラフィック・パフォーマンスに関して極めて限られた能力しか持っていなかったのです。3次元による設計も可能だったのですが、応答時間があまりに遅いためにCADAMを主力として頼らざるを得なかったのです。私たちの設計プロセスは基本的にシーケンシャルなものでした。つまり、画面上で共同作業が行える設計チームを持たずに、まず図面上に通常の2次元図を作図した後で、それを次の人に渡すということを行っていたのです。」

エアバス・インダストリ・コンソーシアムは、新システムではワークステーション・ベースの環境へ移行することを決定しました。パートナーはCATIA、CADDS5、Pro/ENGINEERの3つのCADパッケージの評価を行った後で、共通CADソリューションとしてCADDS5を採用することに決定したのです。このシステム用のハードウェア・プラットフォーム用としては、HP、IBM、SGI、Sunの4社を検討しました。

リークマン氏は次のように説明します。「ハードウェアでは技術的品質がもちろん重要ですが、私たちとしてはそれ以上の要素に注目しました。当社にとっては全世界をカバーできるサプライアであることと、エアバス社の全パートナーのニーズに合う優れた総合的なソリューションを持つことが必要だったのです。すべてを満足するものとして、ベストな提案があったのはHPからでした。」

HPがツールーズにあるエアバス・インダストリ・コンソーシアム本部にテストと性能評価のためのラボを設置し、稼動させた事実は、この契約でHPを入札成功に導いた重要な要因でした。このラボはACEソフトウェアの現行リリースと将来のリリースのテストに使用できる他、これらのソフトウェアをHPのUXオペレーティング・システムに対して最適化させることが可能です。

契約が締結された時点で、HPのワークステーションはすでにエアバス・インダストリ・コンソーシアムのパートナーである(2大パートナーであるエアロスペシエイト社やDASAエアバス社ではなく)ブリティッシュ・エアロスペース社でCADアプリケーションの実行に使用されていました。DASAエアバス社は、航空物理および航空力学に関連したアプリケーション用のプラットフォームとして、すでにHP 9000アーキテクチャを経験ずみでした。リークマン氏によるとHP 9000ワークステーションは、コンピュータ支援エンジニアリング(CAE)環境における性能が優れたレベルにあることから選択されたということです。

CADDS5の稼動のために、42台のモデルC180ワークステーションと18台のモデルC200ワークステーションが、ハンブルクとブレーメンにあるDASAエアバス社の2箇所の設計および製造部門に導入されました。1998年の現時点でさらにHP fx2グラフィック機能を搭載した30台のc-classモデルC200とモデルC240ワークステーションが発注され、年内にはさらに80台が納入される予定です。新システムとHP-UXオペレーティング・システムに関するトレーニングが、HPのプロフェッショナル・サービス部(PSO)によって実施されています。今後のプラットフォーム・サポートは、ドイツのHPリセラーであるCOMLINE AGによって提供されます。

これらのHP 9000ワークステーションはCADDS5の実行に使用される一方、エアバス・インダストリ・コンソーシアムがACEプロジェクトの第2の主要コンポーネントとして選定したOptegra PDMシステムのクライアントとしても使用されます。OptegraはCADDS5同様に、HPの世界的なパートナーであるPTCによって販売されています。DASAエアバス社では、既存のメインフレーム・ベースのTASKY PDMシステムからの移行の間、新しいOptegraシステムとこの既存のシステムを並行して稼動させることにしています。現在はOptegraシステムの使用率は約20%です。移行が完了するまでは、CADAMも依然として使用されます。これらのシステムはお互いのデータを交換し合うことが可能であり、CADDS5のデータも同社の製造部門における数値制御(NC)用として使用することができます。

全サーバーとワークステーションは、事務などのアプリケーションに使用するPCとともに、ハンブルクとブレーメンのイーサネット・ベースのLANにリンクされています。DASAエアバス社の広域ネットワーク(WAN)は、2MBの専用回線を使用してこれらのサイトの相互接続を行うとともに、それぞれノルデンハム、シュターデ、バレルにある3つの小規模サイトとも接続しています。この新環境は現時点で、約200ユーザが利用していますが、そのほとんどがハンブルクおよびブレーメンです。1998年の終わりには、400ユーザほどに増える見込みです。

新しいCAD環境は、大幅に機能強化されたグラフィック処理性能と、チームを基盤とした3次元設計能力をDASAエアバス社に提供しています。長距離輸送ルート用として設計された4基エンジン航空機A340シリーズの中で最新かつ最大の新型A340-600型機の胴体設計には、このシステムが使用されています。A340-600型機は、基本的にはA340の設計を踏襲しているものの、大型化に伴なって多数の変更がなされています。リックマン氏はDASAエアバス社は新システムなしでは定められた期限内に、この航空機の設計を成功させることはできなかったと言明しています。

リックマン氏はさらに、次のように述べています。「これまでに私たちは、設計コストと設計期間をそれぞれ30%縮小することができました。新環境のインストールが完了した暁には、製品開発サイクルを全体で50%短縮できると期待しています。私たちの最終的な目標は、設計そのものを最初から完璧なものとして完成させ、以後の改良や変更を不要とすることです。 航空機設計は非常に複雑なものであるため、今までこれは不可能なことでした。しかし、現在はこれが手に届く位置にあります。」

「私たちのCADシステムのプラットフォームとして、HP 9000アーキテクチャには非常に満足しています。また、必要なときにすぐに行動を起こしてくれるHPの人たちには大いに感心しています。たとえ問題が起こったとしても、HPは十分なサポートで問題解決を行ってくれています。」

DASAエアバス社では現在、3次元モデルデータを他のエアバス・インダストリ・コンソーシアムのパートナーと電子的に交換する作業を行っています。今までは異なる設計チーム間でのコミュニケーションは、通常、電話と紙の図面で行われていました。しかし、ACEプロジェクトが、より緊密な共同作業のドアを開いたと言えます。これは、1999年に新しく法人化されるエアバス社が、画期的なワイド・ボディのA3XX型機のプロジェクトを開始するために欠かせないことです。A3XXは、現在のエアバス機よりはるかに容積が大きく、全くの新設計となる予定です。同機は最大800人の乗客が運べます。

「ACEプロジェクトの現在の目標は、エアバス・インダストリ・コンソーシアム全体で、より迅速で低コストの開発プロセスを実現することです。DASAエアバス社ではすでにこれによる利点を見出しています。より長期的視点での目標は、A3XXの機体設計によって世界をリードすることであり、これを新環境によって実現させることです」と、リックマン氏はこう結びました。

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