今回のシステムの導入は「不毛地帯」の制作のために特別に行なわれた。 このようなケースは稀であり、それだけこのドラマ制作におけるCGに対する要求・負荷が大きいことを物語っている。フジテレビ 技術開発局 設備対策室設備運用部 副部長 新井 清志氏(以下 新井氏)は、今回の導入プロジェクトについてこう語った。

「今回のように番組制作のために、特別なプロジェクトとしてこの規模のシステム導入をするのは、2006年1月から放映された「西遊記」以来です。CGの制作ボリュームも膨大になることが予想されたため、最も高性能で安定したデザイナー用ワークステーションとレンダーファームの増強が必要でした。「不毛地帯」の放映期間は6ヶ月、CG制作のスタート時期を合わせて約1年間のフル稼働に耐え得るシステムの構築が求められました。」

レンダーファームとしてHP ProLiant xw460c Blade Workstation(以下 Blade WS)を導入したが、その経緯としてはマシンを設置するためのスペースや電源容量の制限が考慮されたためだった。この件について同 美術制作局 CG・タイトル部 システムエンジニア 遠山 健太郎氏(以下 遠山氏)はこのように指摘した。

「今回の導入において、サーバールームに十分なスペースがない状況で台数を増やさなくてはならない。そして、さらに電源の容量にも限界があるので、少しでもコンパクトで省電力性のあるマシンとしてBlade WSをレンダーノードとして構築しました。
OSはWindows XP 64bit、レンダー管理ツールとしてAutodesk© 3ds Max©にはAutodeskBackburner™、Autodesk MayaにはRENDER SPICEを使用しています。 |
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 フジテレビ内のサーバールームに設置された16ノードのHP ProLiant xw460c Blade Workstation。ドラマ特有のレンダリングジョブが突然ピークにまで引き上げられるような、突発的なリクエストにも対応し、制作を停めないシステムとしてノンストップで稼動している。 |