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HP Workstation 導入事例紹介
株式会社フジテレビジョン


 

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株式会社フジテレビジョン
開局50周年記念ドラマ 「不毛地帯」
HP Blade WorkstationとZ800 Workstationのパワーが
可能とした演技を支えるCG背景の制作
株式会社フジテレビジョン(以下 フジテレビ)では、開局50周年記念連続ドラマ企画の最後を飾る作品として、山崎豊子原作『不毛地帯』が、2009年10月15日から2クール、半年間に渡り放映される。このドラマの舞台となるのは、1960年から約30年の間に日本が奇跡の経済復興を遂げた中で、唐沢寿明さん演ずる主人公「壹岐正」(いき ただし)が戦争体験と戦いながら、商社ビジネスに身を投じ世界を相手にビジネスを成功させていく姿が描かれていく。

主人公である壹岐正は11年間のシベリア抑留生活の後、日本に戻ってきてからも、商社マンとしてアメリカや中東など世界を股に掛けて活躍するため、舞台となる国もストーリー展開も時代の変化が早い。
そのため、時代考証に沿ったオープンセットを作るのは現実的ではなかったため、この時代を鑑みた背景を作り上げるにはCGを多用するしかなかった。 フジテレビでは、この時代の街並みにあった背景を再現するために社内外のCGスタッフ50名が集められ開始された。

このCG制作では、連続ドラマという時間の制約を乗り切るため、レンダリング用として16台のHP ProLiant xw460c Blade Workstationとデザイナー用としてHP Z800 Workstation 5台を「不毛地帯」の制作のために、特別に導入することになった。
フジテレビ開局50周年記念ドラマ
「不毛地帯」 毎週 木曜 よる 10:00放送

●スタッフ
原             作 … 山崎豊子 『不毛地帯』 (新潮文庫刊)
脚             本 … 橋部敦子
メインテーマ曲 … 坂本龍一
音             楽 … 菅野祐悟
演             出 … 澤田鎌作 / 平野 眞 / 水田成英
プロデュース   … 長部聡介 / 清水一幸
制             作 … フジテレビドラマ制作センター
制 作 著 作  … フジテレビ
●キャスト
壹岐正  … 唐沢寿明

【壹岐家】
壹岐佳子 … 和久井映見
壹岐直子 … 多部未華子
壹岐誠  … 高橋平

【防衛庁】
川又伊佐雄… 柳葉敏郎
貝塚道生 … 段田安則
芦田国雄 … 古田新太

【政財界】
久松清蔵 … 伊東四朗

【毎朝新聞】
田原秀雄 … 阿部サダヲ

【クラブ『ル・ボア』】
浜中紅子 … 天海祐希

【東京商事】
鮫島辰三 … 遠藤憲一

【大本営参謀・シベリア時代】
谷川正治 … 橋爪功
竹村勝  … 中丸新将

【秋津家】
秋津紀武 … 中村敦夫
秋津清輝 … 佐々木蔵之介
秋津千里 … 小雪

【近畿商事】
大門一三 … 原田芳雄
里井達也 … 岸部一徳
兵頭信一良… 竹野内豊
松本晴彦 … 斉木しげる
小出宏 …  松重豊
海部要 …  梶原善
塙四郎 …  袴田吉彦

 ドラマ制作としてリミットを越えるCG制作を実現する方策

「不毛地帯」VFXスーパーバイザー
冨士川 祐輔氏

「不毛地帯」VFXスーパーバイザー
冨士川 祐輔氏
多くの場合、現実では撮影できないもしくは撮影が困難であるシーンを制作するためCGが使用される。ドラマ「不毛地帯」でも、舞台となる昭和の時代を象徴する建物や乗り物は現存するものは少なく、また30年間という年月の移り変わりに合わせて、建物も低層から高層ビルへと変化していく様を再現するためCGが多用されている。 しかし、小説がもつスピード感と世界を舞台にビジネス開拓を進める主人公「壹岐正」の活躍を描くには、ドラマ企画当初から、今まで経験した事がない程のCGが必要であると判断され、毎週のオンエアに間に合わせるための方策が検討されていた。

「不毛地帯」でVFXスーパーバイザーを務める冨士川 祐輔氏(以下 冨士川氏)は企画当時を振り返りこう語った。
「かなり以前からCGを多用するドラマを制作するという話は聞いていましたが、「不毛地帯」の企画としてCGのスケジュールを切り始めたのは、2009年4月からでした。連続ドラマは時間との勝負になります。
撮影素材があがってきてからオンエアに至るまでの時間が非常に短いためVFX全体のワークフローをどうすれば間に合わせられるかを検討しました。それは「出来るか出来ないか」の判断ではなく、スケジュールにはめ込む為にはどうすれば可能になるのか、の答えを探す検討をしていきました。そのためには、まずCG制作にあたるデザイナーがストレスを感じることなく作業に専念できる高性能で安定したワークステーションが必要であること、そしてレンダリングにかかる時間を最大限削減できるレンダーファームを構築する事が必須である、という答えがでました。そこで4年前に放映されたドラマ「西遊記」のCG制作用ワークステーションそしてレンダーファームとして導入実績のあるHPに、一番効率化できるシステム構成について相談をしました。映像業界では特有なリクエストが発生しますが、HPはその特有性を理解してくれるメーカとして頼りになる存在だと思います。」

 レンダーノードとしてHP ProLiant xw460c Blade Workstationを導入し、
 デザイナー用ワークステーションにはHP Z800 Workstationが採用された

フジテレビ 技術開発局
設備対策室設備運用部 副部長
新井 清志氏

フジテレビ 技術開発局
設備対策室設備運用部 副部長
新井 清志氏
フジテレビ 美術制作局
映像・タイトル部 システムエンジニア
中山 陽介氏

フジテレビ 美術制作局
映像・タイトル部 システムエンジニア
中山 陽介氏
フジテレビ 美術制作局
映像・タイトル部 システムエンジニア
遠山 健太郎氏

フジテレビ 美術制作局
映像・タイトル部 システムエンジニア
遠山 健太郎氏
サーバールーム設置のレンダーファーム

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●サーバールーム設置のレンダーファーム
<レンダーノード用Blade Workstation>
HP ProLiant xw460c Blade Workstation 16台
CPU:インテル® Xeon®プロセッサー E5430 デュアルCPU構成
メモリ:8GB
Disk:Serial Attached SCSI 73GB
Graphics:NVIDIA Quadro FX770M
OS:Microsoft® Windows XP x64Edition

<SIMサーバ (管理用サーバ)>
HP ProLiant DL360 G6
CPU:インテル® Xeon®プロセッサー L5520
メモリ:4GB
Disk:Serial Attached SCSI 146GB x2
OS:Microsoft® Windows Server2008
●デザイナー用
HP Z800 Workstation 5台
CPU:インテル® Xeon®プロセッサー W5580
メモリ:8GB
Disk:Serial Attached SCSI 146GB + 450GB
Graphics:NVIDIA Quadro FX 4800
OS:Microsoft® Windows XP x64Edition

ディスプレイ HP DreamColor LP2480zx プロフェッショナル液晶モニタ 4台
フジテレビCGルームに設置されたZ800

フジテレビCGルームに設置されたZ800。
タイトなスケジュールの中、毎週発生する多量のCGカットに対応する。
「不毛地帯」のストーリを下支えするため、そして連続ドラマのスケジュールに対応できる環境を検討した結果、レンダリング環境の強化として、HP ProLiant xw460c Blade Workstationが16台レンダーノードとして導入され、デザイナー用ワークステーションにはHP Z800 Workstationが 5台、そして色の再現性に優れたHP DreamColorLP2480zx 液晶モニターが4台採用された。
今回のシステムの導入は「不毛地帯」の制作のために特別に行なわれた。 このようなケースは稀であり、それだけこのドラマ制作におけるCGに対する要求・負荷が大きいことを物語っている。フジテレビ 技術開発局 設備対策室設備運用部 副部長 新井 清志氏(以下 新井氏)は、今回の導入プロジェクトについてこう語った。

「今回のように番組制作のために、特別なプロジェクトとしてこの規模のシステム導入をするのは、2006年1月から放映された「西遊記」以来です。CGの制作ボリュームも膨大になることが予想されたため、最も高性能で安定したデザイナー用ワークステーションとレンダーファームの増強が必要でした。「不毛地帯」の放映期間は6ヶ月、CG制作のスタート時期を合わせて約1年間のフル稼働に耐え得るシステムの構築が求められました。」

レンダーファームとしてHP ProLiant xw460c Blade Workstation(以下 Blade WS)を導入したが、その経緯としてはマシンを設置するためのスペースや電源容量の制限が考慮されたためだった。この件について同 美術制作局 CG・タイトル部 システムエンジニア 遠山 健太郎氏(以下 遠山氏)はこのように指摘した。

「今回の導入において、サーバールームに十分なスペースがない状況で台数を増やさなくてはならない。そして、さらに電源の容量にも限界があるので、少しでもコンパクトで省電力性のあるマシンとしてBlade WSをレンダーノードとして構築しました。
OSはWindows XP 64bit、レンダー管理ツールとしてAutodesk© 3ds Max©にはAutodeskBackburner™、Autodesk MayaにはRENDER SPICEを使用しています。
フジテレビ内のサーバールームに設置された16ノードのHP ProLiant xw460c Blade Workstation

フジテレビ内のサーバールームに設置された16ノードのHP ProLiant xw460c Blade Workstation。ドラマ特有のレンダリングジョブが突然ピークにまで引き上げられるような、突発的なリクエストにも対応し、制作を停めないシステムとしてノンストップで稼動している。
HPのBlade サーバはかなり前から製品として注目していましたし、テストなどもやらせてもらっていたので、導入スケジュールが短かったのですが、特に心配はありませんでした。」

レンダーファームとデザイナー用ワークステーションは2009年8月末導入され、9月初旬から稼動させるという強行スケジュールであったが、大きなトラブルもなく稼動し制作が始まった。この時の状況を同 美術制作局 映像・タイトル部 システムエンジニア 中山 陽介氏(以下 中山氏)は語った。
「Blade WSの設置が終わると、すぐに稼動開始となってしまい、テストランも行なう余裕はなかったのですが、無事稼動してくれました。ドラマ制作では突然大きなレンダリングジョブがどっと入ってくることがありますが、それにも耐えていますので非常にタフなシステムだと感じています。」

フジテレビのレンダーファーム用のBlade WSの構築は菱洋エレクトロ株式会社(以下 菱洋エレクトロ)が担当し、ラッキング作業と管理サーバ等のソフトウェアのセットアップまで全て行ってから納品・設置するサービスが利用されていた。菱洋エレクトロが提供する、ユーザ先での設置作業時間を最小限にするソリューションを採用することで、システムエンジニア2名が設置後レンダーファームを構築する作業がスムーズに行えた。

 Blade WSとZ800のパワーがもたらすクオリティの高いCG

CGディレクター
山田 健介氏

CGディレクター
山田 健介氏
CGデザイナー
川上 将史氏

CGデザイナー
川上 将史氏
Blade WSとZ800のコンビネーションにより、求められた制作環境は実現した。そして、3DCGを担当するCGディレクター 山田 健介氏(以下 山田氏)とCGデザイナーの川上 将史氏(以下 川上氏)はこのパワーを作品のクオリティへと反映していった。
山田氏は今回の制作に対しこう語った。

「昭和の時代を再現するために、建物・商店などが30アイテムほど、車が10台に都電3台、オート3輪のミゼットなど合わせて18台ほど制作しました。
これらは、昭和の時代を象徴していますので、見た人のツボをつく様にリアルな作りを行ないました。ただ、近くて遠い昭和時代といえばいいのか、あまり資料が残っていないため、国立国会図書館や自動車博物館などへ行ってとにかく参考になるものを探して3Dに起こしていきました。ドラマの中で予め必要となる、このようなアイテムは2009年4月からクランクインの7月までの期間でリサーチして少しずつ制作し、それからはカットに沿った背景として組上げていきました。今回の制作ではレンダリング時間を短くするために、スキャンラインレンダリングを行なっています。
影の部分の表現を演出するために、テキスチャに直接影を書き込んでいます。そのためCPUに加えテキスチャメモリにも負担をかけているのですが、Z800が来てからは64bitの環境とCPU、グラフィックのパワーを信頼して押し切っている感じです。」

「不毛地帯」では街並みを再現するだけではなく、商社ビジネスの中でストーリーが繰り広げられるため、実写のカメラが捉える社長室からの大きな窓外の風景もCGで再現することが求められた。
3Dで作り上げたこの窓外の風景は3ds Maxで作成された。
500万ポリゴンを超える膨大なデータ量となったが、今回導入されたシステムのパワーにより、デザイナーが求める高いクオリティの風景を見事に表現することができた。
撮影シーンに合わせて、大きな窓から見える外観にも、昭和を再現することで、違和感のない実写合成が完成する

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撮影シーンに合わせて、大きな窓から見える外観にも、昭和を再現することで、違和感のない実写合成が完成する。
昭和を象徴する都電とオート三輪 ミゼット
昭和を象徴する都電とオート三輪 ミゼット
昭和を象徴する都電とオート三輪 ミゼット

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昭和を象徴する都電とオート三輪 ミゼット
昭和を象徴する都電とオート三輪 ミゼット
昭和を象徴する都電とオート三輪 ミゼット

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昭和を象徴する都電とオート三輪 ミゼット。スキャンラインでレンダリングされているが、テキスチャに影を描くため、
馴染んだ仕上がりとなっている。
制作の中で細かな部分に対してもこだわりを持って作り上げていく中で、現段階(2009年10月の取材時点)において、1400万ポリゴンというデータ量の制作も行なわれた。この制作はMayaで行なわれたが担当した川上氏はこう語る。

「圧倒的な速さを感じたのはMayaで飛行機の工場のシーンを制作していた時です。データ量は1400万ポリゴンになりました。Z800でこのデータを開いてレンダリングの設定を行い、レンダーファームに投げたのですが、以前試したレンダリング速度と比較して10倍は早いと感じました。また、テストレンダリングであればレンダーファームを使わず、Z800で行なっても十分な高速処理が可能なので、データやシーンによって自分のマシンでレンダリングするか、レーダーファームに投げるのか、使い分けられるのも効率化されている一因ですね。」
「不毛地帯」に登場する物語のキーとなるF104 戦闘機

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「不毛地帯」に登場する物語のキーとなるF104 戦闘機。精密なモデリングが行なわれ、かなりのデータ量となったが、工場のシーンではこの戦闘機が複数台あり、工場の内部も細かく描かれた。

 自然な背景制作を目指して

山崎豊子原作「不毛地帯」のドラマ化に際し、豪華キャストが勢ぞろいしフジテレビ開局50周年にふさわしい骨太な人間ドラマが描かれる。そのため、CGで作られた背景が自然であればキャストの演技に目がいき視聴者を魅了するストーリーが展開するが、その自然な背景の制作は口で言うほど易しい事ではないと冨士川氏は語った。

「不毛地帯」のストーリーとその登場人物に合わせたキャスティングは、連続ドラマが数本作れてしまうほどです。この豪華な役者陣の演技はもちろんのことストーリーの流れを邪魔しないよう、背景を自然に、しかし昭和のイメージはちゃんと表れるように描くことが重要です。しかし、この自然で目立たない背景を作るのは難しい。特に視聴者の記憶の中に残っている昭和の町並みや車、都電などをリアルに違和感無くCGで再現するのは並大抵のことではありません。特に1カットづつが完成していてもシーン全体を組み上げたところでカット間での違和感がでることはよくあることで、シーン全体のクオリティを統一するために完成カットを再度調整する時間が必要になります。 限られた時間でこの試行錯誤を如何に多く繰り返すことが出来るかが、より自然な背景を創り込む重要なポイントといえます。」
「不毛地帯」 URL ≫ http://wwwz.fujitv.co.jp/fumouchitai/ 日本HP外のウェブサイトへ
菱洋エレクトロ株式会社 URL ≫ http://www.ryoyo.co.jp/ 日本HP外のウェブサイトへ
本ページに記載されている情報は取材時におけるものであり閲覧される時点で、変更されている可能性があります。予めご了承下さい。


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