現代版「『日本沈没』」の監督は、日本の特撮映画の第一人者、樋口真嗣氏です。樋口氏が手がけた2005年公開の『ローレライ』は、VFXを駆使した潜水艦大作として脚光を浴びました。その『ローレライ』でCGディレクターを勤めたのが佐藤氏。「『ローレライ』の大成功を経て、『日本沈没』のCG/VFX制作を同じチームで行いたいと監督からの依頼を受けたのは、昨年の4月。VFX制作と特撮とのタッグ組みは、早い段階で決まっていました」。
『日本沈没』のCG制作は、モーターライズと他チームによる分業で行われました。前回の映画で、主に海中シーン制作にあたったモーターライズは、今回も、水中シーンを中心に全編各所で制作に携わっています。「全編通して実写だけの部分もあり、全体の合成カットは450程、そのうちの120カット程度をモーターライズが担当しています。アナログかデジタルのどちらかという分け方ではなく、両方の手法をどう融合させていくかがVFX制作では重要な部分です。モーターライズでは、深海探査艇や装置を含む海底シーンの他、函館の津波、大雪山の噴火、九州の阿蘇山の噴火のシーン、観測衛星から見た沈み行く日本列島のビジュアルなども手がけています。また、実写用のセットとして置かれる災害対策本部のモニタなど細かい演出にもCGが使われています」(佐藤氏)。
|