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HP Workstation 導入事例紹介
徳川美術館様

 

HP Workstation 導入事例
貴重な歴史資料を見守るセキュリティシステムをサポートするワークステーション

徳川美術館ロゴ和文


徳川美術館外観

徳川美術館外観

  歴史と共に歩んできた徳川家が所有してきた貴重な史料を展示する「徳川美術館」

公益財団法人徳川黎明会 会長 徳川美術館 館長

公益財団法人徳川黎明会 会長
徳川美術館 館長
徳川義崇氏

昭和10年に開設された「徳川美術館」。展示されているのは、徳川家康が所有していた遺品を中心に、尾張徳川家が実際に使用していた貴重な史料なども含まれる。「当館の特長を一言でいうと大名道具を一括して所蔵しているところにあります。美術工芸品として残された物も当然ありますが、日常の暮らしの中で使われていた物も含まれるのが特長です」と語るのは、尾張徳川家22代当主、公益財団法人 徳川黎明会 会長、徳川美術館 館長 徳川義崇氏(以降、徳川氏)だ。

大名道具には、絵画や工芸品などの芸術作品などとともに、例えば豪華な着物の下に着る肌襦袢や足袋、あるいは高価な茶碗と共に使用される茶筅なども含まれている。通常なら消耗品に該当するが、徳川家に伝わるそれらは大名道具として大切に保管されていたのだ。芸術作品のような煌びやかさはないが、当時の暮らしを知ることができる貴重な史料であることに変わりはない。

しかし、日本の美術工芸品には脆弱な物が多いのが実情だ。海外であれば鉄や石で造られていたりするが、日本の場合は木や紙、あるいは陶磁器といったように、破損しやすい物も多い。「当美術館に保管される以前から、そういった大名道具は二重三重の木の箱に入れられていました。当時の人は大切な物を保管するために非常に丁寧な扱いをしていたのです。それが日本の環境には良かったのだと思います」と徳川氏は語る。日本人の物を大切にする心が、大名道具のような貴重な史料を守り続けてきたのだ。

  美術館を見守る防犯カメラ

徳川美術館第1展示室

徳川美術館第1展示室

貴重な史料の数々が展示されている徳川美術館のセキュリティ対策が具体的に始まったのは、昭和62年のこと。新館が建設されたのを契機に、防犯カメラなどのセキュリティ対策を施したのだという。

「館内警備のためにカメラを要所に設置しました。防犯カメラですから、死角ができないよう固定式ではなく首振り式の物を導入したのです」と語る徳川氏。固定式の定点カメラの場合、ひとつの対象物の死角を埋めるように配置すると、台数がどうしても増えてしまう。しかし、首振り式であれば、死角を埋める方向へ稼働させれば、設置台数を大幅に減らすことが可能だ。

「しかし、可動部が多いということはそれだけ壊れやすいのです。10数年も経つと首を振らなくなるカメラも出始めました。その状態では当然死角ができるわけです。そこで防犯設備の入れ替えを検討し始めました」と徳川氏は語る。

工業製品の宿命でもあるが、可動部が多い製品ほど、トラブルを抱える可能性は高くなる。特に24時間365日の安定稼働が求められる防犯カメラの場合、トラブルが頻発することは避けなくてはならないのだ。

徳川美術館第3展示室

徳川美術館第3展示室

「信頼性の高そうな製品を探していたところ、MOBOTIX社の監視カメラが目にとまりました」と語る徳川氏。「いろいろな製品を検討させていただいて、ご要望を叶えるために一番良いシステムとして、全天候型IPドームカメラ MOBOTIX Q24 Hemispheric をオススメしました」と語るのは、今回徳川美術館への館内監視システムの導入を担当した、株式会社カナデン 中部支店 電子部 セキュリティ課 課長代理 星野孝次氏(以降、星野氏)だ。

「このカメラは全方位を撮影できるので死角ができづらく、導入台数も削減できます。全方位の画像をそのまま記録しているので、後の検証にも有利です」と星野氏は語る。

徳川美術館第4展示室

徳川美術館第4展示室


「以前、私はIT業界に居たことがありまして、Webカメラやリモートカメラなどに触れる機会もありました。ですから、この製品が持っている360度ビューをどうやって補正するのか、デジタルズームの品質はどうなのかといった部分で興味もありました。ソフトウェアで補正した画像や、任意の部分を切り取ってズームした画像もデモで拝見しましたが、実用上の問題はないと判断しました」と徳川氏もこのシステムの特長に可能性を見出していたのだ。

MOBOTIX 全天候型IPドームカメラは、360度の全方向監視映像をソフトウェア処理することにより視野を補正、ズームなども行える

MOBOTIX 全天候型IPドームカメラは、360度の全方向監視映像を
ソフトウェア処理することにより視野を補正、ズームなども行える

  堅牢性の高いセキュリティシステム

管理用ワークステーションを操作する徳川氏

管理用ワークステーションを操作する徳川氏

カメラの選定や設置場所、ITシステムとの連動などに約1年を掛け、実際に導入されることになった今回の館内監視システム。メインの管理用端末としての活用されているのは、HP Z200 SFF Workstationだ。「スペック的にそれほどハイエンドの物は必要ありません。しかし、セキュリティに活用するということで、止まってしまうと困る。そこで安定したWindowsべースのワークステーションが必要だったのです」と語る星野氏。「ハードウェア的な安定性とグラフィックスの性能がハイスペックであることが理想でした。複数台のカメラ画像を同時表示しても問題無く描画してくれれば良いのです」と徳川氏。

「もちろん、カメラの画素数を上げたり、台数を今以上に増やすとプロセッサーにも負荷が掛かりますから、ハイエンドのワークステーションが必要になりますが、今回のシステム全体を捉えて、最適なモデルをチョイスしました」と星野氏は語る。安定性、堅牢性が求められるシステムならではの、適切なハードウェアチョイスといえるだろう。また、防犯カメラの映像を保存する画像サーバにはHP X1400 Network Storage System 4Tが導入されている。「数週間分の映像を保存しています。こちらも止まることが許されないのでファイルサーバを用意しました」と星野氏は語る。「画像サーバに関しては、365日24時間対応で稼働してくれないと困ります。今のところその期待には十分応えられているので良かったと思っています」と導入後の感触を語る徳川氏。

館内監視システム概要


館内監視システム概要

徳川美術館に導入されたQ24は、IPネットワークに対応している。そのため、設置時に専用線を敷く必要もなく、導入が容易なのもメリットだ。

「そのために特化したインフラを作る必要がないですからね。必要な配線はやりましたが、基本的にはその前から設置してあった基幹網に接続して運用できます。IPネットワークですから、自分のデスクのパソコン画面で映像が見られるのもうれしいですね」と徳川氏は語る。

  館内監視システムの運用性が向上

館内監視システムの運用について語る徳川氏

館内監視システムの運用
について語る徳川氏

現在、徳川美術館に導入された館内監視システムは実運用に入っている。そこでは様々な導入メリットも見え始めているのだという。「例えば、美術館の敷地は公園にもなっているので、夏になると若い人たちが夜間に出入りしてきます。朝、美術館の入り口の階段にタバコの吸い殻などが放置されていたので、おかしいと思い監視カメラの映像記録を見てみたら、若い人たちが座り込んでいたのです」と語る徳川氏。そのときの映像は、館内の入り口にあるQ24に記録されていた。美術館の入り口から内部へ向けた固定カメラでは捉えられない映像も、全方位録画が可能なQ24なら記録することができる。死角を無くすというテーマは見事に実現できているのだ。

もちろん、そうした録画データの活用だけではなく、当然リアルタイム監視にも役立つ機能があるのだという。「先ほどの件であれば、Q24に搭載されているスピーカーを通して、音声で注意を促すこともできるのです。特定のスピーカーから音声を発報できるので、相手からすればまさに自分たちが注意されていることも分かるはずです。今のところそういったことはしていませんが、機能的にはできるという安心感はありますね」と徳川氏。その機能を使うことにより、犯罪の抑止効果への期待は大きくなる。直接現場へ向かって注意をしにいくよりも、管理室からまず第一声を発することができれば安全性も確保できるのだ。

また、徳川氏は普段は東京にある財団本部に居るため、そうした遠隔地からも防犯カメラの映像を確認できるのは大きなメリットだという。「社内ネットワークに入ることができれば、どこからでも映像を確認できます。リアルタイム監視のようなことはしていませんが、美術館で何かのイベントがあるとき、その様子を見たいと思うことがあります。そんな場合でも、簡単にブラウザ上で確認できるというのは大きな安心感に繋がりますね」と語る徳川氏。以前の監視カメラシステムの場合、管理しているモニターからしか映像を見ることができなかった。しかし、今回の館内監視システムなら、遠隔地からも自在に映像を確認することができる。徳川氏のように、遠方のオフィスから館内の様子が見られるメリットは大きいのだ。

「もちろん、それだけでなく館内の職員も各自のPCから映像を見ることができるようにしています。それぞれが役割を与えられている任意の位置の画像を自分の机から監視できるのは、かなり使い勝手が良いはずです」と徳川氏。遠隔地から、館内の端末から、あらゆる場所から監視が行き届くことは防犯という観点だけでなく、サービスレベルの向上にも役立っているのだ。

  日本の大切な文化資産を守るために

次世代の館内監視ソリューションについて展望を語る両氏

次世代の館内監視ソリューションについて展望を語る両氏

「コンパクトデジタルカメラなどには顔認識でピントを合わせる機能が普及しています。カメラ側に求めるのか、サーバ側に求めるかは別ですが、そういった画像解析に関係する機能を監視カメラに盛り込めたら素晴らしいと思います」と将来への要望を語る徳川氏。例えば、本来閉じているべきドアが開いていたらアラートを出す、人が居ないはずの場所に物陰があればそれにピントを合わせる。そういった画像解析技術が監視カメラソリューションに含まれることで、運用性はさらに向上する。

「カメラ業界は画像認識の技術において進歩を続けています。顔認証システムもそうですが、人数カウントなどの機能があればマーケティングにも活用できるのです。そういった技術のご提案ができるよう、私共も考えております」と星野氏は語る。技術の進歩によって、あらゆる認証技術が監視カメラソリューションに含まれる日もそう遠くはないはずだ。

HPへの要望を徳川氏に伺うと「先ほども申しましたが、私はIT業界に居たことがあるので、HPのハイエンドラックサーバなどに触れる機会も多くありました。お客様がHPを選ぶとき、ハイスペックだからというよりも、信頼性や安定性を重視する人が選ぶメーカーだと思っています。そのメーカーに対する信頼を維持しつつ、さらに良い製品を出し続けていただきたいですね」と語ってくれた。

日本人が大切にしてきた、物を大切にする気持ちを体感させてくれる徳川美術館。目を奪う美術品から、当時の暮らしが感じられる貴重な史料まで、1万点以上に及ぶ展示品でこの国の歴史の重さを感じさせてくれる。館内監視システムを十分に活用し、いつまでも日本の文化を守り続けてくれるはずだ。


徳川美術館
住所: 名古屋市東区徳川町1017
電話: 052-935-6262
URL: ≫ http://www.tokugawa-art-museum.jp/ 日本HP外のウェブサイトへ

株式会社カナデン 中部支店 電子セキュリティ課
住所: 名古屋市中村区名駅南1-19-1
電話: 052-588-2001
URL: ≫ http://www.kanaden.co.jp/ 日本HP外のウェブサイトへ

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