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インハウスCADソフトを使った“ヤマハ流“設計プロセスへのこだわりとそのグローバルシステムの共通化に一役を担うHP Workstation。
Majestyスポーツバイク、スクーターの製造メーカとして、その名を世界に誇る「YAMAHA」。創業50年を越す歴史を経て、現在、ヤマハ発動機はモーターサイクルをはじめ、マリンエンジン、産業用ロボットなど実に様々な開発・製造事業をワールドワイドで展開しています。オートバイで培われた小型エンジンの技術は、マリンジェットや四輪バギー、スノーモビル等の設計にも応用されています。世界35カ国の60工場では、各国のニーズに合わせたヤマハブランド製品が日々生産されています。インハウスCADソフトを使った“ヤマハ流“設計プロセスへのこだわりとそのグローバルシステムの共通化に一役を担うHP Workstationの事例をご紹介いたします。
 ヤマハブランドの展開とインハウスCADソフトの使用

PASCity各国の事情やニーズに合わせた製品開発を目的に世界各地で数多くの設計者たちが設計プロセスに携わっています。彼らが設計ソフトとして使用するのは、インハウスCADソフト「ESPRi(エスプリ)」です。同社が世界共通でインハウスソフトを使用する理由とその優位性はどこにあるのでしょうか。同社、プロセス・IT部 ITアプリケーション戦略グループ主事の伊藤栄紀氏に話を聞きました。「インハウスのソフトを使用するのは、設計プロセスで必要とされている機能をできる限り迅速にユーザにフィードバックするためという理由があります。利用視点、ユーザ視点でのシステム化手法としてヤマハ流の取り組みとも言えます。設計から生産準備までのプロセスで使用される同CADシステムには、ヤマハならではの設計ノウハウがたくさん盛り込まれています。現場に近いところで、現場を理解した開発者が、継続的に現場との接点を持ちながらシステム全体を見渡しシステムを構築する。これによって日々のシステム開発力、人材の育成に繋がっていきますし、このような技術力の蓄積が、ひいては将来にわたる製品開発競争力にも貢献すると考えています。」

伊藤栄紀氏 プロセス・IT部 ITアプリケーション戦略グループ主事また、伊藤氏は「同じCADを使うことで、海外に居る設計者でも日本に居るのと同じ環境で設計行為に専念できる環境が構築でき、それによって様々なメリットが生み出されます」と話します。

設計のシステム環境の違いは、設計者たちとそのプロセスにおいてどう影響するのでしょうか。「例えば、インターネットなどのインフラが発達してきたものの、国や拠点を跨っていざデータ交換を行うとなると相変わらずリードタイムが存在します。異なるCADフォーマット間でデータを授受する場合のデータ修正の手間も、それぞれのCAD機能が向上する過程でむしろ不具合が増えているのではないかというのが正直な感想です。

CADこれらは、本来ユーザには直接関係ない課題のはずで出来る限り設計に専念してもらいたいと考えていますが、各CADがそれぞれのメリットを優先するあまり、このような品質面を犠牲にしているのが現状だとすると、いかに不要な影響を無くすかを考えなければなりません。開発に携わる人の流動性も高まっており、場所を移動しても同じようなOutputが求められます。そういった中で、ツールや環境の違いによる開発の遅延をいかに少なくするか、究極はユーザが距離や場所の違いを意識せずに同じように仕事ができる環境を提供することが必要だと考えています。」

現場の設計者たちのストレスを少なくし、無駄なタイムラグや作業をなくす意味でも市販ではなく独自のノウハウを駆使したインハウスソフトが同社設計プロセスには必要不可欠なものとなっているようです。

 WS製品導入の経緯 - 世界各国共通のHPの高いサポート力を評価
HP Workstation xw4400ヤマハ発動機の世界共通化を目的としたCADシステム。そのクライアント機としてメインで使用されているのは、HP xw4400 Workstationです。PCワークステーション製品の高性能化やコストパフォーマンスの向上を背景に、現場クライアント機の入れ替えや新規設備投資などの理由で急速に導入が進んできたと言います。ここ2、3年で導入されたHP Workstationは約400台以上にも上ります。製品選択におけるスタンスについて伊藤氏にお聞きしました。

「新しい機器を導入する時に価格だけを優先するということはしていません。 “ESPRi”を使用することが前提となりますので、動作検証を含むサポートも大いに重視しています。近年HP製品の導入数が増えてきた理由のひとつとして、担当者の方からの小まめなフォローを含めたやりとりを重ねる中で、こちらの期待に応えてくれるといった安心感が大きくなってきたことが挙げられます。」

実は、伊藤氏がHPを大きく評価する点は他にもあると言います。それは、グローバル企業として提供されるHP製品の標準化仕様と世界各国共通の質の高いサポート力です。

●ヤマハ発動機 海外事業拠点(北米:8、中南米:7、ヨーロッパ:21、アジア:31、オセアニア:2)
地図

「HP製品検討の大きな理由となったのが、国内外を問わずに同じようなサポートが受けられるという点にありました。通常、国内ではそれなりのレベルの製品でサポートもしてもらえても、海外は範囲外といったメーカがほとんどです。こちらで評価できない海外のソフトを使用されて不具合が起きた場合の対応に費用や時間が掛かりすぎるといった問題を回避する意味でも“ESPRi”を使用しています。ハードの部分でも同様に標準化ができるのであれば、不具合がおきた時に切り分けを行い、素早い対応ができるといったメリットが大きいわけです。さらに言えば、ハード面で万が一のトラブルがあった場合に、グローバルなサポートが受けられることは大変心強いと感じています。(伊藤氏)」

PASCityグローバル企業として世界各地における質の高いサポートを提供できるHPならでは強みが、ヤマハの設計システムの共通化を支えています。

また、HP製品を導入するにいたった経緯でのエピソードを含め、「単なる製品売りの立場を取らず、前提となるソフトとの検証も含め、こちらのシステム構築の意図を汲み取って提案をいただきました。グローバル企業ならではの視点が的を得ていたこと、熱心な検証作業のおかげで検証後の導入もスムーズでした。メンテナンス性や内蔵HDDの仕様、静音性などの細かいこだわりの部分が実際の現場でどう役に立つのかなど説明を聞いてなるほどと納得したことが多かったですね。HP担当者の方々は製品の特徴を熟知し、それを現場でどう活かすべきかを考えてくれている。そんな彼らの姿勢が製品選択の際にも安心材料となったと言えます」とHPのエンジニア集団の姿勢にも評価いただいています。
 WS製品導入後の運用状況
杉保 薫氏
ヤマハモーターソリューション
エンジニアリングソリューション事業部
エンジニアリング部
エスプリ・サポートグループこれまで導入いただいているxw4400の運用状況について、ヤマハモーターソリューション エンジニアリングソリューション事業部、エンジニアリング部 エスプリ・サポートグループ 杉保 薫氏にお聞きしました。杉保氏はソフト、ハード面におけるシステム環境の運用およびサポートを行っています。「設計用途の端末として本格導入を始めてまだ1、2年という短い期間ではありますが、順調に稼動しています。何か質問があった場合はHP社の担当者が素早く対応してくれます。やはり、マシンが安定して稼動しているというのは、設計のプロセスを妨げずにスムーズに作業が進むという意味で、サポート側としてもホッとしますね。」

50 convertible伊藤氏はHP製品の導入が、社内におけるシステム支援の効率化にも役立っている様子を次のように語っています。「設計用端末の台数が増えてきたこの数年、いろいろなメーカからの提案を受けていた時期もありました。年中システムの評価ばかりしていることになり、これでは本末転倒と感じるようになっていました。今は、HP製品を導入することで、単にスペックの共通化だけではなく、サポートも含めてグローバル標準の環境を取り入れることは、ヤマハの強みをさらに突き詰めていくことができるのではないかと感じています。標準化されていない環境では、サポートする側もされる側も費やす無駄な時間が大きい。“後で失った時間を考えるとお釣りがくるどころではない“とさえ思いますね。」
 設計・開発現場でのマシン環境の今後
伊藤氏に64bit対応など今後の対応についてのお考えを尋ねました。

「今後のことを考えると 64bit対応には興味を持っています。しかし、現状を踏まえながらコストを含めて均整のとれた環境づくりをしていかなければならない。システム環境については、上を見たらきりがないですからね。現場では“とにかく一番速いマシンを”といった話に膨らみがちですが、何倍もする高価なマシンを購入しても、性能向上は数%だったということもあります。私たちの役割は、半歩世の中のテクノロジーが日々進化する中で、標準化と性能のバランス、コストとサポートといった基準を踏まえより良い構成を選定していくことです。現在も半年に一回は構成を見直し、機種、OSなどを検討しています。その時だけではなく、何年か先の利用を見越し、どんな使われ方をしていくかも常に考えていかなければならない。あるタイミングではドラスティックに変わることもあるだろうと思います。そういった意味でも、最新技術にいち早く対応したモデルから標準化に適したモデルまで揃え、グローバルなサポートが得られるHP社には今後も期待しています。(伊藤氏)」

ヤマハ流の設計プロセスには、その国の利用者のニーズに応じたよりよい製品をいち早く市場に届けたいという姿勢がこめられています。その姿勢は、HPとHP Workstation製品にも共通する“ものづくり”への思いです。HPは、確かな品質を備えた製品提供とグローバルならではのサポート力と共に、ヤマハ発動機のユニバーサル製品の開発を支援してまいります。
Company Profile ヤマハ発動機株式会社
法人名: ヤマハ発動機株式会社
URL: http://www.yamaha-motor.co.jp/index.html
設 立 : 1955年
本社所在地:

静岡県磐田市新貝2500

海外事業展開:

海外35カ国・60工場でヤマハブランドの製品開発、生産、供給が行われている。

2007年、ヤマハはMotoGP(ロードレース世界選手権)にYZR-M1を駆り参戦。
2005年度ワールドチャンピオンのバレンティーノ・ロッシ、日本人ライダー 玉田 誠など4人のライダーがチャンピオンを目指しチャレンジしています。
ロードレース世界選手権 MotoGP

ラグビー・ワールドカップ 日本代表に選出された木曽 一選手を擁するヤマハ発動機のラグビー部、ヤマハ発動機ジュビロは、ジャパントップリーグでチャンピオンを目指します。
ヤマハ発動機ジュビロ

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