「ITインフラビジョンを策定し、テクノロジーアーキテクチャを定める。そしてパイロットや移行計画を策定した後、共同センターなどの本格展開につなげるのです。ITインフラとひと言にいっても、人によって受け取り方は様々。テクノロジーアーキテクチャを策定する際には、図に示したような細かい定義が必要です」
図2では、アプリケーション実行環境やデータベースなどはアプリケーションインフラストラクチャに、被害対策やオフィスアプリケーションはコアインフラストラクチャに分類されている。アプリケーションインフラストラクチャとコアインフラストラクチャの2階層が、HPではITインフラと定義されているという。
実は、HP自身がこのアプローチによって、EA(Enterprise
Architecture)に基づくITインフラの全体最適化に取り組んできたと大沢氏は語る。
「1993年ごろまでは、HPの情報システムもビジネスユニットごとの縦割り型でした。全体最適を目指して、それを水平統合型に移行させてきたのです。共通化による効率向上によって削減したコストは、戦略投資に振り向けるようにしています」
例えば、HPでは90年代前半から社内電話の管理をIT部門が行っているという。細かいことのように見えるが、こうした組織の役割の再定義、あるいは組織構造の改革がなければ、IP電話の導入といったIT
インフラ改革も進めにくい。水平統合型のITインフラに移行するには、組織の形を見直す作業も不可欠である。
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