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Q:塩田さんが普及活動に携わっているITILについて教えてください。 |
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ITILの成り立ちは、サッチャー政権の頃に英国政府が行ったIT投資に関する調査がきっかけになっています。IT運用の成功事例から、「ベストプラクティス」をまとめたのがITIL(Information
Technology Infrastructure Library)と呼ばれるもので、1989年に英国政府機関の一つであるCCTA(※)より発表されました。ITILの誕生には政府機関だけではなく、多くの民間企業やコンサルタント、公共組織が協力しています。当初は40冊程度ありました。書籍群にまとまっているので「Library」なわけですね。この最初に出版されたITIL書籍群をITIL
v1と呼んでいます。おそらく日本でこのv1本を購入して持っている方は非常に少ないと思います。
その後は、重複部分の整理や改訂が行われて、2000年頃からITIL v2と言われる7冊の書籍にまとめられました。現在、日本でITILと言えば、このv2の書籍の事を指します。2007年5月末には、ITIL
v3という次の版が出版されました。
ITIL v3では5冊の書籍にまとめられました。
注:CCTA(Central Computer and Telecommunications Agency)は英国政府機関のひとつであったが、現在はOGC(Office of Government Commerce)に統合されている。 |
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Q:itSMF Japan設立の経緯を教えてください。 |
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ITILを普及促進させる目的で1991年にitSMF(IT Service Management
Forum)という非営利な組織がイギリスで設立されました。その後、各国に支部が立ち上がり、10年くらいの間に10数ヶ国の支部が出来ました。
2002年9月にitSMF USA支部のカンファレンスがアメリカのボストンで開催されるということを知り、当時の日本ではITILの知名度はまったく無かったのですが、今後のビジネスにITILの情報は不可欠と考えていたので、参加しました。この時は、前にイギリスに行ったときとは違い、何が何でも参加させてくださいと頼み込みましたね(笑)。
カンファレンスの終了後に、ITILファウンデーションというITILの認定では一番の基礎となる認定のコースを受講しました。通常3日間かかるところを2日間で実施して、認定試験まで受験できるというものでした。当時、英語の壁、特にITILがイギリス生まれということでイギリス英語で出題される試験に日本人は合格できないだろうと言われていたのですが、なんとか合格できたのが嬉しかったですね。
このカンファレンスの最終日に、itSMF UKのチェアマンがイギリスから来ていたのですが、彼が来年日本でもitSMFを立ち上げると発表したわけです。会場には日本からマイクロソフトのエンジニアが来ていて、どうも準備を進めているようでした。そこで日本に帰国してすぐに、日本HPとしてitSMFの活動に参加したいと要望をあげて会社からの承認をいただきました。
最初の設立に携わった企業が8社ありまして、2002年12月に設立準備のために集まりました。意図したわけではなく、8社が偶然集まったという感じでしたね。2003年初頭からは設立準備を急ピッチで行って、2003年9月から特定非営利活動法人(NPO)itSMF Japanとして正式に認可を受け、活動を開始しました。設立当初は会員数800名ぐらいが目標だったのですが、現在では会員数2000名を数えており、大きくなったなと感じます。 |
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先ほどお話ししたとおり、ITIL自体はベストプラクティスをまとめた本のことですが、ITILの内容をベースに個人に対して認定を行う試験があります。試験は今のところ、イギリスとオランダの認定機関が実施しています。
認定の種別は3種類あって、それぞれ「ファウンデーション」「プラクティショナー」「マネージャ」となっています。マネージャの認定を取得すると、別名「ITILマスター」と呼ばれるようになり、ITサービスマネジメントに関するすべてのことをコンサルティングできる能力を備えているという証しになると言われています。現在、日本には130名程度ほどのマネージャ認定者がいるのですが、日本HP全体で20名程度、私の所属部門には現在5名が在籍しています。ファウンデーションの資格者は日本全体で25000人程度います。(2007年6月のデータ)
プラクティショナーは日本では、まだ本格的に展開されていない状況です。 |
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