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第8回 Linuxコンピテンシセンター

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Linux を創成期から支えるHP Linuxコンピテンシセンター、世界に向けて情報発信

日本HPでは、サーバなどのハードウェア製品におけるLinuxの動作対応状況を、Webなどを通じて積極的に公開しています。これらの情報は、日本HPにおける動作検証作業の結果に基づき、最新の情報をご提供するように日々更新を行っています。このような活動は、ハードウェアベンダとしては日本では最も古く設立された、Linux に特化したコンピテンシセンターによるもので、Linux ビジネスの初期から、企業システムの基幹で活用されるようになった現在に至るまで、HPのLinuxビジネスを支えてきました。今回は、Linuxに関する動作検証と情報発信を行っている「Linuxコンピテンシセンター」の4名のエンジニアの方にお話を伺いました。

 
 

Linuxがビジネスで利用されるようになった大きな理由の一つに、様々なハードウェアでのLinuxの動作が保証されるようになったことが挙げられます。それまで自己責任の範囲内でしか利用できなかったLinuxが、ハードウェアベンダーによって動作検証が行われてサポートされるようになったことで、Linuxを利用するケースが爆発的に増大したことは間違いないでしょう。

Linuxの動作検証は、様々なLinuxディストリビューションとハードウェアの組み合わせ、そして様々な機能を一つずつ確認していく地道で根気の必要な作業です。しかし、そのような作業の結果によって、我々は安心してLinuxを利用できるわけです。

日本HPでは、お客様がLinuxを使ってシステムを構築する際のハードウェア選定にお役立ていただけるよう、動作検証の結果を積極的に公開しています。今回は、日本HPでLinuxの動作検証作業とLinux・オープンソースに関する技術情報のWebページ作成を行っている日本ヒューレット・パッカード株式会社 テクニカルセールスサポート統括本部 シェアードサービス本部 Linuxコンピテンシセンター シニアコンサルタント 松浦 俊明氏、テクニカルコンサルタント 松島 浩二氏、古賀 政純氏、實田 健(じった たけし)氏にお話を伺いました。

  (聞き手と構成:びぎねっと宮原徹)

Q:Linuxコンピテンシセンターの活動について教えてください

A:

Linuxコンピテンシセンターは、Linuxが本格的に業務で使用され始める以前の1998年から活動を開始しました。当時はまだLinuxビジネスというほどの状況ではなくて、松浦が一人で他の仕事の合間に動作検証などを行ったり、稀にくるお客様からのご要望に応じてサポートなどを行っていました。当時は学校等に導入されるケースが多かったように思います。多くあったのがハードウェアRAID製品である「SmartArray」に関するお問い合わせで、独自にドライバのビルドを行ってご提供したりというような活動を行っていました。
本格的にビジネスとしての活動が活発化したのは2000年ぐらいからになります。
Linuxコンピテンシセンターの通常の活動としては、新しいディストリビューションのアップデートや新しいハードウェア製品での動作検証を行って、逐次Webなどで情報提供を行っていくことがメインとなります。それ以外に、お客様のシステムを担当させていただいているエンジニアからの個別の問い合わせに対して、情報収集や動作検証などを行うサポートも行っています。


Q: 皆さんそれぞれご担当や得意な分野があれば教えてください
A:

松浦 「私はx86サーバ製品である「ProLiant」のハードウェアに特化したところを担当しています。ドライバですとか、管理ツールなどです。他にWebサイトの情報管理も行っています。」

松島 「CPUにItaniumを搭載した「HP Integirtyサーバ」を主に担当しています。あと、それらに必ず付随するFibreChannelなどで接続されるストレージ関係の動作検証も行います。」

古賀 「私は主にブレードサーバやHAクラスタを担当しています。システム監視を行う「Systems Insight Manager」や、複数のサーバにソフトウェアを配備する「Rapid Deployment Pack」なども検証しています。」

實田 「私もブレードサーバやHAクラスタを担当しています。最近では、Linux上で仮想マシンを実現する「Xen」について情報を集めたり、動作検証を行ったりしています。」


Q: 今までのLinuxコンピテンシセンターの活動で思い出深いことはありますか?
A:

確か2001年か2002年頃だったと思うのですが、Linux関係のイベントで、16CPUを搭載したマシンでLinuxカーネル2.4のSMP機能を動かすというデモ環境を構築したことがありました。このマシンが大きすぎて、天王洲にあるLinuxコンピテンシセンターには設置できず、多摩の事業所に置いてあったのですが、そのマシン自身ではカーネルをコンパイルできなかったんですね。仕方がないので、天王洲にあるマシンでカーネルをコンパイルして、多摩の事業所まで持って行って動かしてみるのですが、1回ではうまく動かない。結局3回ぐらい往復して、動くまで1週間もかかってしまったことがありました。
これはあくまでチャレンジなのですが、このマシンで絶対Linuxを動かしてやるぞ、という心意気ですね。


Q: 最近の活動に何か傾向はありますか?
A:

やはりブレードサーバやクラスタリング、あるいは複数CPUを搭載した大きめのマシンでLinuxを動かしたい、というお客様が増えているように思います。
たとえば、ブレードサーバを使った並列計算システムの構築や大規模なメールサーバの構築など、大規模システムでのLinuxニーズの高まりを感じますね。

日本ヒューレット・パッカード(株)テクノロジーサービス統括本部 第一アカウントサポート本部 担当部長 千葉雅之
日本ヒューレット・パッカード(株)
テクニカルセールスサポート
統括本部
シェアードサービス本部
シニアコンサルタント
松浦 俊明
日本ヒューレット・パッカード(株)テクノロジーサービス統括本部 第一アカウントサポート本部 担当部長 千葉雅之
日本ヒューレット・パッカード(株)
テクニカルセールスサポート
統括本部
シェアードサービス本部
テクニカルコンサルタント
松島 浩二
日本ヒューレット・パッカード(株)テクノロジーサービス統括本部 第一アカウントサポート本部 担当部長 千葉雅之
日本ヒューレット・パッカード(株)
テクニカルセールスサポート
統括本部
シェアードサービス本部
テクニカルコンサルタント
古賀 政純
日本ヒューレット・パッカード(株)テクノロジーサービス統括本部 第一アカウントサポート本部 担当部長 千葉雅之
日本ヒューレット・パッカード(株)
テクニカルセールスサポート
統括本部
シェアードサービス本部
テクニカルコンサルタント
實田 健

他に現在進行中のものとして、「HP Integrity Superdome」にストレージとして「HP StorageWorks XPファミリ」を接続するという、かなり大型のシステムの動作検証を行う予定です。まずは動かすということになりますが、その後はお客様の要求するパフォーマンスを実現するためのチューニングを行います。Linuxも商用UNIXと同程度の機能や性能、サポートを要求されるようになってきていると感じます。
後はできるだけ、このような大きなシステム案件に絡んでいきたいですね。今のところはバックエンドのサポートという位置づけですが、技術的に問題が起きてから話が来るという感じですので、どんどんと営業の現場に出て行って、我々の持っている技術的なノウハウをお客様のシステム構築にお役立ていただきたいと思っています。


Q:公開されている動作検証情報もLinuxコンピテンシセンターで作成されているんですね

A:

HP本社でも動作検証の情報を提供しているのですが、残念ながら情報が少ないので日本独自に検証を行ってお客様へ情報提供をさせていただいています。
情報をご提供するにあたっての基本的なスタンスは、動くのか動かないのかはっきりと書く、ということです。このバージョンでは動かないが、このアップデートであれば動くといった具合に、そのハードウェアに適合するディストリビューションを提示しています。

お客様に日本HPとしての正式なサポートをご提供するために、独自のドライバなどは作成していませんが、必要に応じてディストリビューションベンダーに対して修正要求を出すこともあります。

Linuxではこのように動作検証の情報を積極的に提供させていただいているので、Webサイトも参照数が非常に多いですし、我々のパートナー各社からも多く利用していただいているようですので、今後も情報のアップデートを継続していければと思っています。

もし、まだ見たことがない方がいらっしゃれば、是非一度ご覧いただければと思います。

     
日本HP Open Source & Linux from HP
日本HP Linux 技術サイトガイドページ

Q:最後に今後の抱負をお聞かせください

A:

松浦 「情報提供の面でも、我々の持っている情報の質と量を向上させながら発信し続け、ビジネスに繋げていければと思っています。日本のお客様のニーズに対応するために、我々はかなり細かいレベルまでの動作検証やサポートを行っていますが、このやり方を 世界中のHPに適用できるよう、HP本社メンバーとしばらく共同作業を行う予定です。」

松島 「お客様にご提供するサービスの品質を高めていきたいですね。特に管理ツールの充実が課題と考えています。今後、Itaniumを使用したサーバシステムのビジネスに貢献していければと思っています。」

古賀 「ブレードサーバでLinuxを利用するケースが増えてきているので、この分野で頑張りたいと思います。」

實田 「今勉強している仮想化技術の「Xen」について、より理解を深めたいと思っています。できれば、何かの折に名前を挙げてもらえるぐらいになりたいですね。20代のうちは体力勝負で頑張ります。

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