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SOA導入の現実解

教科書通りではうまくいかない!SOA導入を成功させる7つのツボ

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■開発ハードルの低い参照系サービスから実装

聞き手 DOAとセットで考えるというのは、どういうことなのですか?
西村 SOAの導入は、システム全体の見直しを含む、大きな視点が必要になります。これを“Think Big”といいますが、システム全体の見直しをする場合には、当然ながらデータの見直しも欠かせません。昔から“プログラム=アルゴリズム+データ”と言われていますが、業務アプリケーションにとってはアルゴリズムよりも、データの存在の方が重要です。DOAは昔から使われている構築手法ですが、SOAでも非常に重要なアプローチになります。
聞き手 データを見直すというのは、データベースの中身を変えていくということなのですか?
西村 もっと上位レベルで考えるべきです。まず概念的なデータモデルを見直します。この段階ではデータモデル詳細への深入りはさけた方がいいでしょう。概念的なデータモデルさえ明確化されていれば、実際の実装方法を切り離して考えることができます。この概念的なデータモデルに基づき、統合データベースによってデータ連携のあり方を見直していきます。
聞き手 これも一種の“見える化”ですね。
西村 そうです。概念的なデータモデルを“見える化”したら、今度はBI(Business Intelligence)の機能を追加します。BIはビジネス全体の“見える化”に貢献し、業務改善効果を生み出す基盤になります。またそれだけではなく、従来であれば個別開発されていた帳票をBIに移行できるため、業務システムの開発負担を軽減するという効果も期待できます。

「DOAとセットで考える 」

SOAの導入はシステム全体の”あるべき姿”を要求。
システム全体の見直しにデータの見直しは不可欠

 
概念データモデルからデータ連携を見直す
- 概念的なデータモデルは不可欠
- しかし、データモデル詳細化への深入りは避ける
 
BIの価値を付加
- BIは業務改善効果に加えて、業務システムの
  開発負担を軽減する効果も大きい

聞き手 第6の「参照系のサービス化から入る」というのは、なぜですか?
西村 データ更新系のサービスに比べて、参照系サービスの方が開発が容易だからです。SOA導入の初期段階は、多岐にわたる検討項目があり、乗り越えなければならないハードルやリスクも数多く存在します。このような状況の中で失敗した場合のリスクが大きい更新系に手を付けてしまうと、サービス開発が足枷になってプロジェクト全体が暗礁に乗り上げる危険性があります。まずはリスクが低く“Small Start”ができる部分から手を付ける。これは大きなビジョンを実現するための王道ともいえます。

「参照系のサービス化から入る 」

統合DBによりデータ連携を見直す
- 低リスク
- Small Startが容易
 
データのサービス化によるSOAのSmall Startへ
- 統合DBや既存システムが持つデータを後付けでWebサービス化する
- データを利用する側がWebサービス化されたデータを活用し、
  システム全体のサービス化への第一歩とする。
 
データ更新系のサービス化は次の段階で実施

聞き手 そして最後が「カプセル化を前提とした調達」ということですが・・・
西村 実はこれが一番難しいかもしれませんね。SOAではサービスのカプセル化、内部隠蔽化が重要なポイントになるわけですが、システム開発を外部に委託する場合も、この発想を貫く必要があります。そのためには発注側は“何を”実現するのかを明確にし、それをどのように実現するかという方法論はベンダーに任せなければなりません。この部分が曖昧になってしまうと、SOAにそぐわないサービスができあがる危険性があります。
またこのやり方を徹底するには、最初にアーキテクトによる“ビジョン策定作業”を調達して、全体最適の絵をきちんを描き、調達単位を調整する、といった作業も必要です。そのためにはPMO(Program/Project Management Office)だけではなく、AMO(Architecture Management Office)の機能も用意しなければなりません。AMOとは、PMOが進捗や品質など数字の管理に特化するのに対し、アーキテクチャの策定や維持に特化します。

「カプセル化を前提とした調達を考える」

SOAベースのシステム調達とは
- 最初にアーキテクトによるガバナンスとアーキテクチャ検討により、
  全体最適の絵をきちんと描き、調達単位を整理する
  PMO機能に加えて、AMO(Architecture Management Office)機能が
  非常に重要なポイントとなる

- ガバナンスとアーキテクチャ
  ・ガバナンスとアーキテクチャを考えてから共通基盤を計画
  ・PMO/AMOによる全体計画の確実な遂行とコンセプトの維持

- SaaSにも対応可能なSOAベースのRFPとは
  ・“何を”(What)の定義にお客様は集中
  ・“いかに”(How)の方式論はベンダーに依存(企画コンペ)
  ・“品質・性能”はSLAによって確保
 
アーキテクチャにこだわる
- 最初のボタンを掛け違えると、後からの修正は非常に困難
- 多くの失敗はガバナンスとアーキテクチャの失敗に起因
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■実証済みの方法論でSOA導入を成功に導く

聞き手 いま説明していただいた7つのツボを押さえていくには、どのような手順でSOA導入を進めるべきなのでしょうか。
西村 下の図のような手順で進めるべきだと考えています。またこれらの手順は1度回せばいいというものではなく、何度もスパイラルとして回していく必要があります。

多角的なアプローチにより様々なSOAの導入形態に対応する

図:「多角的なアプローチにより様々なSOAの導入形態に対応する」
HPではこれらすべての要素を支援するため、7種類のサービスをご用意しています。これらのサービスはすべて、HP自身の10年以上に実績に裏付けられた、実証済みの方法論に基づいています。

SOAを実現するためHPは7サービスを提供しています。

ビジョン策定(Envisioning)
- ビジネス目標と課題の共有を行います。
 
基本計画策定(Assessment)
- SOA推進のロードマップを策定します。
 
SOA基本設計(Governance and Architecture)
- SOAを実現するために必要な方法、標準化、インフラの定義を行います。
 
サービス定義(Service Development)
- お客様のビジネスプロセスをモデル化し、サービスの定義を行います。
 
共通基盤設計・実装(Enablement)
- SOA実現に適したインフラの設計・実装を行います。
 
ソフトウェア開発(Software Development)
- サービス定義に基いて合うアリケーションの開発を行います。
 
運用設計管理(Management)
- SOAの適用状態、サービスのライフサイクル、モニタリング、サービス・レベル
  を設計・実装します。
HPではSOAを、B.T.を実現するための最も重要な要素だと考えています。SOAはB.T.全体をカバーする“アンブレラ(傘)”のような存在であり、これ抜きにB.T.を実現することはできないのです。これからSOAを導入する企業は、ぜひ適切なアプローチによって、これを成功させていただきたいと思います。

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