| ―変化対応力やアジリティの秘密が疎結合にあることはわかりましたが、疎結合とはどんなものなのでしょうか?
森 疎結合とは、ビジネスプロセスと業務サービスコンポーネントは分離していて、相互依存していない関係のことです。反対に密結合とは、ビジネスプロセスと業務サービスコンポーネントが相互依存(一体化)している関係です。
疎結合を図示すると図3のようになります。サービス利用者とサービス供給者は分離されており、サービスの実装方法は容易に変更可能です。これによって、ビジネスプロセスの変更でサービス内容が変わっても、必要なサービスコンポーネントを組み合わせることで、サービス利用者に必要な業務サービスを提供できるわけです。
一方、ERPやSCMなどの密結合システムは、サービス利用者とサービス供給者が一体化しており、ビジネスプロセスが変更してサービスが変わるたびに、システムを再構築しなければなりません。つまり、疎結合のSOAはビジネスプロセスの変更に応じてサービスコンポーネントの組み合わせを変えたり、既存のサービスコンポーネントを再利用することにより、新たなサービスニーズに応えることができるわけです。サービス利用者は、必要なサービスを求めるだけでよく、サービス供給者を意識する必要はありません。
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