HP (NYSE:HPQ) は本日、CERN欧州原子核共同研究所におけるLarge Hadron
Collider (LHC) の運用版グリッドをサポートすると発表しました。
LHCは世界最大の科学機器であり、物質の根本的な構成要素についての研究を可能とします。現在、ジュネーブ郊外のCERN施設で建設の最終段階に入っています。
HPは、Palo AltoとBristo (英国) にあるHPラボおよびHPブラジルとHPプエルトリコのコンピューティング・リソースをCERNのLHC
Computing Grid (LCG) と接続し、施設で発生すると期待される大量のデータを管理し分析する支援を行います。
HPはプロジェクトの第2段階に参加します。CERNはLCG-2というLHC専用の大規模コンピューティング・グリッド・ソフトウェアの最新版を使用し始めます。LCGプロジェクトの第1段階であるLCG-1には、世界で限られたサイトしか参加しませんでした。LCG-2では、参加サイトが急激に増加し、LHCで発生する大量のデータを処理できるワールドワイドなコンピューティング・グリッドに拡大すると期待されています。
HPラボのリサーチ担当上級副社長兼取締役であるディック・ランプマン (Dick Lampman) は、「HPはCERNのLCGで最初の企業メンバーとなり、このグローバルでスケールの大きいグリッド・コラボレーションに我々の技術を活かせることに興奮を覚える」と述べています。「HPのグリッド・コンピューティングへの関わりは、科学アプリケーションから事業展開にまで広がっており、LCGに参加することにより大規模グリッド環境の機能や複雑さに対する貴重な知識を得ることができます。結果的に、世界中のHPのグリッド・カスタマもこのコラボレーションから恩恵を得ることができると思います。」
2007年の本格運用段階に入ると、LHCは物質の小粒子 (陽子と原子核) を正面から衝突させ、自然の法則の難解な部分についての研究を進めます。この実験では年に12-14ペタバイト
(PB) という前例のない量のデータが発生し、それを分析し科学者に有益なデータを提供するには巨大なパワーを有するワールドワイドなコンピューティング・グリッドが必要であると予想されています。
2004年からLCGのリソースとHPが提供するリソースは、LHCが生ずると同様の数ペタバイトのデータをシュミレーションするのに使用されます。このシュミレーション・データは、検出器の動作を理解したりデータ収集手順を最適化するために重要な情報を提供します。これにより次の3年間に実際にLHCから発生するデータに対する準備が行われます。
「CERNのLHCのような施設は近代科学の世界においてまだ数えるほどしかなく、このようなスケールの大きな技術を使用できるものはさらに少ないのです。」とCERNのIT部門長であるヴォルフガング・フォン・ルーデン
(Wolfgang von Ruden) 氏は述べました。「データを処理し分析するという我々の能力はLHCの成功にとって重要なものであり、我々のリソースを拡張し、世界有数の大グリッド・コンピューティング環境を作り出すために、HPが参加してくれることに感謝しています。」
「様々な段階で、LCGに参加することでHPの技術コラボレーションのビジョンを具体化できるといえます」と、HP大学協力担当のプログラム・マネージャであるミッチェル・ベナード
(Michel Benard) は述べています。「HPは世界の科学分野において重要な運用版LCGを支援することに興奮を覚えています。LCGはグリッド・コンピューティングの限界を再定義する可能性を秘めています。CERNのプロジェクトに参加することで、このコラボレーションがどのようにHPのカスタマに利益をもたらすかを示すことができると信じています。」
CERNのLCGはヨーロッパ、アメリカ、アジアの26ヶ所で運用されています。プロジェクトの詳細と参加サイトについては、以下のURLでご覧になれます。
http://www.cern.ch/lcg |