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『金融機関様向け“One to Oneドキュメント・コミュニケーション セミナー”(2009年4月23日)』報告

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One to One ドキュメント・コミュニケーション セミナー

セミナー概要

2009年4月23日に、「金融機関様向け“One to Oneドキュメント・コミュニケーション セミナー”」というテーマで、HP Exstreamが企業のドキュメント作成のビジネスプロセスをどのように最適化させるのかという課題について、兼松エレクトロニクス社と共催でセミナーを実施しました。

HP Exstreamは、兼松エレクトロニクス社がプリンタービジネスのドキュメント作成ソリューションの一環として、2004年から取り扱いを開始しました。さらに、2006年に日本語版GUIの開発の協力、製品化を行っており、現在までに、国内・海外の金融機関を中心に500社の実績があります。

国内では、各企業にてドキュメントの見直しが実施されており、One to oneでのアプローチで顧客を絞り込みながら、ビジネスプロセスを効率向上させたいという志向が強くなっており、「単に大量印刷(Production Printing)のコストダウンを図るのではなく、情報の効率化(パーソナライズ)を実現させながら、発送までの期間(Time to market)を短くし、顧客満足を向上させることが重要」(公共系金融機関CIOのコメント)であるといえます。

今回のセミナーでは、顧客リレーションシップ維持のための仕組みを実現するHP Exstreamが、One to Oneのドキュメントの要素を備え、さまざまな販売チャネル、電子メール、各種媒体、コールセンターの仕組みを一つにつなげることができるソリューションであるということをお伝えします。


HP Exstreamを活用した欧米金融業界でのケーススタディと最新状況

HP Enterprise Software バイスプレジデント Richard Troksa氏より、ビジネスの観点でどのようにドキュメントを作成していくか、どのようなプロセスを踏む事により効率よくドキュメントが作れるか、そしてドキュメントを通じていかにコミュニケーションの質を高めていくべきかという方法をご紹介します。

「私たちはドキュメントを毎日、さまざまな状況で利用している」

企業のドキュメントは、コストとしてみるものではなく、さまざまな情報、データ、コンテンツなど企業が持つものをフル活用しながら、お客様にふさわしいものは何かを「コミュニケーション」する事ができるビジネスにとって重要なサービスです。

1. HP Exstreamの価値

「企業のドキュメント」には3つの要件があり、それらは、@大量印刷(Production Printing)であること、Aオンデマンド(必要な時期、対象、内容の印刷ができる)であること、Bインタラクティブ(顧客の状況・情報が刻一刻変化していくのに対応できる)であることである、とHPは考えています。

以下に、「大量印刷」、「オンデマンド」、「インタラクティブ」のプロセス改善を実現し、コストを削減する方法を紹介していきます。

1)ドキュメントの価値を見出す

”ドキュメントの価値を再定義すること”
過去のドキュメントはデバイス、デザイン、色などのハード面が重要視されていました。それに対し、現在のドキュメントは、お客様とのコミュニケーションの質をいかに高度化させるか、そして、大量印刷にいたるまでプロセス(作業工程)をいかに効率化させていくかというソフト面が重要視されます。

“トランスプロモ(多種多様なデータを顧客一人一人の属性に沿った形で提供していくこと)を実現できること”
HP Exstreamは、1998年の設立以来、企業の多種多様なデータを連携させ、管理しながらドキュメントを生成し、さまざまなチャネル(フォーマット)に効率的に出力させることを中核にして取り組んできており、トランスプロモはその延長線上にあります。


2)大量印刷(Production Printing)のプロセスを見直す

大量印刷(Production Printing)のプロセスの見直しのために、まず最初に以下の側面でプロセスをチェックしてみる必要があります。
・データ
企業の扱うデータは、基幹系、トランザクション系、マーケティング系などさまざまであるが、これらがフル活用されているか?
・Time to market
データを分析、加工し、出力するドキュメントを定義し、大量印刷(Production Printing)を実現させるために、印刷プログラム、データ加工の仕組みの一元化、印刷物出力から印刷までのやり取りの時間の短縮などが洗い出されているか?
・余白管理
通常折り込みのチラシとして封入しているものを、報告書、明細書の余白に「印刷」できないか?
・セールスチャネル管理
複数部署で扱っているキャンペーンを一元管理し、効率よく、重複なく、ひとつのメッセージとして配布できないか?
・大量印刷(Production Printing)
郵送物の重量、さまざまな配布チャネルなど、複数のシステムと連携して発送業務を実施する既存のプロセスを見直して、Exstreamに一元化、プロセスを自動化させることでコスト削減を実現できないか?

以下にプロセス見直しによるコスト削減の実際例を紹介します。

<<大量印刷(Production Printing)のプロセスの見直しによるコスト削減例>>
企業名 プロセスの変化 コスト削減効果
金融サービス会社 折込広告のメッセージを各明細書に埋め込む 年間$135,000(約1,350万円)のコスト削減
保険会社 用紙サイズの可変化と仕分けにバーコードを利用 郵送や用紙に関連するコスト(切手の費用)を年間$51,000 (約510万円)削減
電力会社・ガス会社 明細書業務にHP Exstreamを導入することにより、不必要なコンテンツを取り除き、年間7億ページの用紙を削減。 印刷郵送業務に年間 $297,000(約3千万円)のコスト削減を実現
ヘルスケア関連会社 新規契約案内書(説明書きなど)を、顧客のニーズに合わせたコンテンツのみを使用するようにした。 ドキュメントを70ページから20ページに削減。
郵送物の重量を71%削減

2. HP Exstreamの特徴

HP Exstreamの製品概要と金融機関のニーズ

HP Exstreamのメリットは数多くありますが、ここで重視したいのはさまざまなデータとの連携、活用が簡単に行なえることです。 企業内の勘定系データ、オープン系のデータ(DB、CSVなど)、企業内のコンテンツ、分析システム(DWH)など企業に眠っている情報を、プログラムすることなく1つのシステムに取り込みます。そこから、コミュニケーションをしたいかたちにあわせてドキュメントを提供できるところに金融機関に対する大きいメリットがあると思われます。

デザイン環境が全てWindowsにあるため、サンプルも簡単に作成する事ができ、ビジネス部門とシステム部門のコミュニケーションの向上、役割分担の最適化にも役立ち、結果的に最終物の完成までの時間を短縮させます。

金融業界でのニーズとしては、以下のようなものが挙げられます。

<<金融業界でのドキュメントニーズ>>
クレジットカード会社
限られた量の明細書に個人別のコンテンツを埋め込み印刷・発送する。
定期的に送るキャンペーンを同封することで、カードの解約率を下げ、メインカード化してもらうように仕向ける。
証券会社
資産残高報告書などに、投資額に応じたサービスを充実していきたい。
商品にあったポートフォリオ、報告書、案内が対応するシステムに順応していくようにしたい。
コールセンターなど、表現の不一致で発生するトラブルを未然に防ぐため、社内部署との連携を取って対応していきたい。
保険会社
他の保険会社に鞍替えされてしまわないように、顧客にメリットを打ち出すキャンペーンを打ちたい。
代理店への教育、関係維持、サービス向上のためのコミュニケーションツール
銀行
法令変更に対する迅速な対応。
自分たちの持っているデータを、金融商品のクロスセルのために、トータルなファイナンスセールスにしていきたい。
社内の営業支援システムと連携しながら、来ていただいたお客様にタイムリーな情報をアウトプットして、顧客ロイヤリティを向上できる仕組みを構築したい。

ビジネスインパクトの側面では、HP Exstreamは、オープン系のサーバーでも高速の処理ができ、大量印刷の処理量が増大しても、少ない処理時間で印刷が終了するため、複数業務を抱えているシステム部門の担当者には他のプロジェクトにエネルギーを費やすことができやすくなります。

また、帳票専門プログラムなど特殊なプログラムやシステムを活用するより、HP Exstreamを導入すれば、数々の分野のドキュメント、複数業務を1システムにて処理することができます。その結果、時間とコストも削減することができ、またITリソースの統合につなげる事ができます。

つまり、HP Exstreamにより、増え続けるドキュメントの種類、処理量に反比例する形で、さまざまなコストの圧縮を実現できます。


HP Exstream製品の機能

1)HP Exstream基本機能
HP Exstreamは、大きく2つの機能にわかれています。
開発環境
データベースとの連携をインプットさせ、企業戦略、ノウハウ(ビジネスロジック)の設定を行います。また、オーバレイやページレイアウトを作成します。
本番環境
ドキュメント生成エンジンを実行させ、 デザイン環境で設定されたデータベース情報から実際に情報を読み込み、印刷ファイルを作成します。
HP Exstreamには、12種類以上の印刷言語が登録されているので、プリンターが必要とする言語をコンバータなど使用せず作成する事ができます。
2)シングルデザインマルチチャネル
単一のデータ資源から、印刷ファイル(AFP、PS、VIPP、PPMLといったグローバルな標準フォーマット)、電子帳票ファイル(PDFやHTMLなど)が出力されるので、大型プリンターや封入封緘機などの設備投資を必要とせず、コンテンツを内制化させ、印刷業務は外部委託する事も考えられます。 その場合、整合性もとれ、業務の分割などが効率よく行えます。社内のシステムで、印刷ファイルを生成することができるので、外部受託の印刷業務のやり取りなどが発生しないなどの、プロセスの見直しをすることが可能になります。
3)複数データファイルからの直接入力
それぞれの顧客情報を一つの印刷ファイルにするために、COBOLなどのプログラムで共通ファイルを作り、印刷資源を埋め込む必要があります。それに対し、HP Exstreamの場合、直接印刷ファイルを作成するので、開発工数の削減、維持管理、版数の管理などの手間が省けて効率的です。


まとめ

HP Exstreamの特徴をまとめると以下の通りです。
アプリケーション開発のビジネスロジックはプログラムなしの設定
印刷ファイル、電子帳票を多彩なフォーマットで出力が可能
複数の顧客データ、BIシステムなどと連携でき、直接データを取り込める
超高速印刷

3. HP Exstreamの適用事例

@コールセンターでの効用

全世界におよそ30,000のコールセンターがあるといわれており、それだけ各企業が非常に大きな投資を行っているということになります。コールセンターにおいても、さまざまなドキュメント(紙、メール、電子媒体)が配布、利用されております。ドキュメントを高度なコミュニケーションの手段として変化させることができれば、効率的にコストを削減できます。

<<HP Exstream導入によるコールセンターでのコスト削減の実例>>
プロセスの変化 効果
サポートプロセスの見直し 顧客に提出するドキュメントがわかりやすければわかりやすいほど、かかってくる電話の回数が少なくなる。
わかりやすいドキュメントとクレーム処理の関係 クレーム1件につき、約120円のコストがかかるといわれている。ドキュメントの表現品質向上により、時間、オペレーターのコストの削減が可能。
明確な情報を提供する ある銀行では、コールセンターへの質問件数が40%減少。
ある通信キャリアでは、クレーム処理数が30%減少(年間約4000万円削減)に成功

A金融機関での取り組みについて

プロセスの見直しによりドキュメントを使って効率よくお客様とコミュニケーションできるかが企業の優劣を分けることを説明してきました。金融機関では、競合他社と競争優位に立ち、生き残れることができるために、以下の3つの観点でビジネスプロセスを点検する必要があります。
1. Customer retain −顧客の維持
2. Customer up-sell − アップセルの機会拡大
3. New customer − 新規顧客開拓
今あるお客様をなくしてしまわないために、いかに顧客を囲い込むか。このプロセスに企業は一番コストをかけています。ここでは、HP Exstreamによって、顧客の維持をいかに効率よく実現できるかについて実例を踏まえて紹介していきます。

顧客ロイヤリティの向上
「どんな情報を持っているか」、「お客様に対してどういうコミュニケーションができるのか?」というデータを取得し、それらの情報をどうやって活用できるかということを分析します。お客様へのロイヤリティを高めるためには、誠実に、分かりやすく、タイムリーに情報発信をしていく必要があります。
例えば、7年来の付き合いになる大手生命保険会社では、過去、契約フォームでも10,000種類以上管理しておりました。常にコンプライアンスの見直しが必要となる保険業界の中、契約フォームの文言等の小さな変更1つにおいても、編集に大きな手間とコストがかかってしまう。そして、それらのコンテンツの重複を誰がどのように管理するのか、タイムリーに実施できるかなどの課題が山積していました。
その解決法方として、”データが変われば、すべてのドキュメントがすぐに変わる”仕組みとして、Exstreamが活用できないか?と考え、HP Exstreamを提案するにいたりました。同社では、すでに100業務をExstreamに移行させ、今あるプロセスの77%の削減を実現させております。現在、200億の帳票がHP Exstreamで出力されています。

<<顧客ロイヤリティ向上の実際例>>
顧客名 実施事項 効果
メリルリンチ High Net Worth Customer(富裕層)に対し、もっと個別化したコミュニケーションをすることにフォーカス。コミュニケーションのためのアプリケーションを一つにして個別化のコミュニケーションを実現。 1つの業務で1億円の取引増加を実現した。
保険会社 アンケートの結果、顧客からドキュメントがわかりにくいとの評価をいただいたためドキュメントをわかりやすくした。 96%の顧客が改善されたと評価し、顧客ロイヤリティが高まった。
Principle Financial
Group
営業担当者が自前で、お客様向け資産報告書をパワーポイントで作成していた。相当なマニュアル作成、パワーポイント作成のコストがかかっていた。 HP Exstreamを導入することで、20分でドキュメントを作成すること可能になった。
対外ドキュメントの言葉づかい、作法が違っていたのを、統一化させることで、同社のブランド力向上に寄与した。

まとめ

企業のドキュメント(契約、明細、マーケティング、請求書・・・)は一つ一つさまざまなプロセスを経て作成されます。これらを共通化させて、さまざまなデータと連携できる大量印刷(Production Printing)の共通基盤を構築させることが、お客様へのサービス向上及びビジネスプロセスの効率向上につながっていきます。

2008年の合併を機に、HPのソリューションの1つとなり、ハードウェア、ソフトウェアと連携させることにより、お客様の持っている情報をフル活用させ、コミュニケーションの向上にお手伝いでき、ドキュメントを、今までよりも高度なコミュニケーションの手段として活用いただくためにHP Exstreamをビジネスインテリジェンスなどの仕組みと合わせた提案に取り組んでいきます。

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