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バックアップにおける課題とその解決

近年、企業で扱うデータの量は激増を続けています。データ量は18ヶ月で倍増し、ファイルサーバには1000万以上のファイルが保管されているといいます。また、バックアップデータは元の20倍のサイズにもなるため、バックアップ時間やネットワーク負荷の増加につながっています。しかも、複雑化したシステムにおいては、個別にバックアップ機器が接続・運用されているため、さらにコスト増になるという問題もあります。これらの問題を解決するためのソリューションがバックアップ統合です。

バックアップを統合することで、一元的な処理が可能となり、作業負荷を軽減することができます。このため、時間の短縮はもちろん、作業効率や信頼性の向上に実現できます。さらに、バックアップ期間の短縮により、万一の際にも最新のデータを用い、短時間で復旧することができるようになります。
 

高速化のための新たな手法「D2D2T(Disk to Disk to Tape)」

バックアップ/リストア時間を短縮するためには、その方法論から革新する必要があります。それは、従来バックアップ/リストアに用いられてきたテープドライブの速度が遅いため、どうしても時間を短縮することができないためです。この問題を解決するHPの提案が「D2D2T」という方式。これは、読み書きの速度が速く、柔軟に構成変更が可能なディスク装置でバックアップ/リストアを行なうというアプローチです。しかし、全てのバックアップデータをディスクに保管していたのでは、コスト増が避けられません。そこで、日次や週次のバックアップをディスクに保管し、法令順守のための長期保存用や災害対策のための外部保存用バックアップを低コストのテープに移し変えることで速度と容量のバランスを取ります。

「バックアップ統合」のステップ

バックアップを統合するためのステップ1は、それまで個別のマシンに接続されていたテープドライブなどの機器を、ネットワークで共有するというものです。システムの規模が小さい場合には十分に機能する方式ですが、部門別にシステムが乱立するような環境では、管理負荷が増加してしまうという問題も発生します。これを解決するのがステップ2のSANバックアップです。D2D2Tの考え方を導入することで、効率化と低コスト化を実現します。そして、バックアップ統合のステップ3が全社統合バックアップです。これは、企業の合併などで異なるSANシステムが混在するような場合に効果的です。仮想テープライブラリや統合テープライブラリを共有してバックアップを一元化するものです。

どのステップにおいても、ストレージ・コンソリデーションとの連携を欠かすことができません。どちらか一方ではなく、両方のソリューションを推進することが、ストレージ環境の最適化を実現するための近道なのです。

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