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事業継続・災害対策

シナリオ4:「事業継続・災害対策」が、ビジネスの“強み”に

事業継続・災害対策

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〜競合優位のためのリスクマネジメントを考える〜

いざという時の「リスクマネジメント力」は、企業の命綱ともいえるもの。その重要性が叫ばれる中、事業継続や災害対策を「コスト」ではなく「投資」と捉え、積極的な対策を新たなビジネスチャンスにつなげようとする考え方が、中小・中堅企業にも広まってきています。「選ばれる企業」となるために、企業はリスク対策をどう進めていけばいいのか? … 中小・中堅企業の方々必見のレポー トです。
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新たなビジネス・スタンダードの波を意識せよ!

 

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企業のリスクは、自然災害や事故災害を始め多岐に渡り、最近は深刻な感染症によるパンデミック(pandemic)、テロによる物理的破壊など、激動の社会情勢を受け、その内容はますます多様化しています。「いつ、何が起こるかわからない」状況は、業種や事業規模を問わず、あらゆる企業に言えることで、「リスクへの対処が万全か」「いざという時に必要な十分な対策や準備がなされているか」は、企業の存続に関わる、重要なビジネス課題の一つだと言えます。

そんな中、昨今、事業継続のための対策に積極的に取り組む企業が増え、その傾向は業種や業態、事業の規模によらず、中小・中堅企業にも広がってきています。背景には、不測の事態に十分な対策や準備で備え、企業として社会的な責任を果たしていこうという意識の高まりがあるようですが、もう一つ大きく後押ししているのは、2009年以降で制定される可能性のある事業継続(BCP:Business Continuity Plan)の国際標準(ISO)化の動き。

 

新たな法施行によって、今後“事業継続の力”が、企業の一つの評価基準となり、法遵守の観点からも、いよいよ待ったなしの様相となっているのです。そこでは、例えば情報システム分野の場合、事故・災害などが生じた時に「いかに代替システムを構築するか」という局所的なことではなく、「いかに企業の業務を継続できるか」「人やプロセス、インフラを含めた全体のマネジメントができるか」が問われるようになり、それが企業の当然、行うべきこととして定められています。

 
こうした法規制は、もはや世界的な流れでもあり、「事業継続・災害対策は必須」という考え方は、今やビジネス・スタンダードとして確立しつつあると言えます。つまり、今後、十分な対策は企業がビジネスを行う上での「絶対条件」となり、対策が施されていなければその企業は「リスクの高い」企業とみなされ、ビジネス的にも不利を被る可能性があるということ。グローバルなビジネス展開が当たり前の今、当然日本もそれを無視することはできないのですから、むしろ「積極的な対策で価値を獲得する方が賢明」であり、実際多くの企業がそのことに気づき始めているのが今の状況だと言えるでしょう。
 

“コスト”でなく“投資”という発想で、競合優位を実現する

 

事業継続・災害対策が、企業にとってコストを要することであり、難題であることは確かです。しかし、今のビジネスのあり方を考えてみても、それを積極的に実行することが、その企業の大きな「強み」になることは間違いありません。

その大きな理由の一つが、ビジネスの「サプライチェーン化」の進行。今や企業は、大企業も中小・中堅企業も個別で成り立つことは少なく、業務を相互依存し、多くの企業がつながりを持つことでビジネスが成り立つシーンが圧倒的に増えてきています。そうした状況では、一つの企業の業務停止はすぐに他の企業にも波及し、他社の業務の停滞、ひいてはビジネスの全体がストップするような事態も珍しくありません。

 

そうなると、一つの企業が態勢を備えるだけでは、リスクを回避することは難しく、サプライチェーン上の企業が、同じ意識を持って臨み、足並みをそろえ、万全な体制を構築する必要があります。つまり、そこできちんと対策を行うことは、サプライチェーンの一つとして「やらねばならぬ」ことであるのと同時に、その企業は取引先から「安心できる企業」という評価を獲得できる大きなメリットもあるわけで、このことは企業の競合優位の要素として、大きなプラスになるのではないでしょうか。

 
そう考えると、今はむしろ「積極的な取り組みでビジネスの拡大につなげる」…つまり、事業継続・災害対策は「コストではなく投資である」と捉えるような発想の転換が必要な時であり、法規制による必須の課題である以上に、「中小・中堅企業が生き残るための“武器”として活かさない手はない」と考えるのが賢明だと言えるのです。

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