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情報の価値 |
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しばしばITの目的として「膨大な情報の中から、価値ある情報を抽出する」と言いますが、情報の価値とは何でしょうか。そもそも情報の価値を、どうのように定義できるのでしょうか。 |
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たとえばシャノンの「情報理論」においては、情報の価値を確率的に数量として捉え、その情報量に注目します。そこでは「意外性のある事実」、あるいは「生起する確率の少ない知らせ」ほど価値が高いとされています。
「意外性のある事実」、「生起する確率の少ない知らせ」を言い換えれば希少価値の高い情報といえます。希少性の高い情報としては、いわゆるマスコミ報道における「スクープ」があります。スクープは受け手に大きなインパクトを与えます。このスクープは、ビジネスにおいては「発見」と換言できるでしょう。
たとえば企業のマーケティングにおいて、意外なニーズの「発見」から新しい製品やサービスが開発され、莫大な売上げをもたらすことがあります。情報理論では、意外性や再起確率の低い情報ほど価値が高く、情報の量が大きいと評価します。情報の量とは、情報の受け手に「伝わった量」と考えることができます。
また、情報の価値は、受け手よって変化することにも注目する必要があります。全く同じ情報であっても、受け手の環境や関心によって希少性は変わってきます。もちろん希少性だけで情報の価値が決まるわけではありません。ニュース速報のように鮮度が問われる情報もあれば、逆に歴史的資料のように正確性や現状保存性が重要となる情報も存在するからです。「e-文書法」のような電子文書の長期保存を義務付ける法律にも対応しなければなりません。このように情報個々の価値について考えるとき、情報のライフサイクルという考え方がたいへん重要になってきます。 |
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情報のライフサイクルとは、情報収集から活用、管理・保管、破棄に至る一連のプロセスのことを意味しています。こうしたプロセスにおいて、「どの情報が」「いつ」「だれに」「何のために」「どのような用途で」用いられているかが、情報の価値に影響してくるのです。
当然のことながら、情報収集から情報活用に向うフェースで、情報の受け手にとって希少性の高い情報と巡り合う確率は高く、ここが情報の価値が最大化されやすいプロセスになります。活用のプロセスを経て、情報の管理・保管のプロセスに移行すると、情報の利活用という側面よりも、データの保全に焦点は移り、情報の受け手は希少性を求めることも少なくなります。
このように情報は、時間の経過とともに活用頻度は減少し、受け手にとってもその情報によって不確かさを減らすことは少なくなります。古いニュースの価値が薄れてゆくのと同様に、情報にも寿命があり、ライフサイクルにあった利用形態、保存方法を考えていく必要があるでしょう。
一方で、時間の推移に関わらずに、一定の価値を持ち続ける情報も存在します。例えば法的な提出書類や設計図など、責任保管が法的に義務付けられている情報です。受け手によって情報の価値が最大化された後も、リファレンスとしてその価値を持ち続ける情報は存在するのです。
多くの企業では、このようなリファレンス情報の定義や分類が十分にできていないと言えるでしょう。 このように情報は個々の情報や受け手により価値が変動します。だからこそ、それぞれの情報ライフサイクルに応じた管理方法が必要です。
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