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アシアナ航空は、航空業界における競争上の優位性を強化するという目標を掲げてERP展開に踏み切った結果、ビジネスの柔軟性と俊敏性の向上、さらにはITリソースの効果的な管理と運用を実現しました。メインフレーム上のシステムをHP Integrity サーバに移行し、航空機整備、財務、チケット販売管理の各分野のERPを構築しました。これにより、社内外のビジネスプロセスの信頼性が向上して、顧客満足サービスシステムが進化し、コスト削減と生産性の向上が実現しました。特に、RTE環境の導入による意志決定の迅速化により、目まぐるしく変化するビジネス環境に素早く対応できるようになっています。 |
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ビジネスプロセスの向上による、航空業界での競争上の優位性の強化 |
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ビジネスの柔軟性と俊敏性の向上 |
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ITリソースの効率的な管理/運用の実現 |
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ハードウェア:HP Integrity rx7620/rx4640/rx2620 |
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プロセッサ:インテル® Itanium® |
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ERPパッケージ:SAP R/3 |
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航空機整備ERP(AMIGOS II) |
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財務ERP(MIDAS) |
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チケット販売管理ERP(ARTRAS II) |
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日程:2003年11月〜2006年3月 |
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RTE環境の導入により、意志決定が迅速化 |
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社内外のビジネスの信頼性が向上し、顧客満足サービスシステムが進化 |
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コスト削減、生産性の最大化 |
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アシアナ航空がビジネスにおける競争上の優位性を維持している主な理由として、継続的な革新、顧客満足サービスの強化、目まぐるしく変化する航空環境への対応力などがあります。さらに、情報技術を活用したビジネス機能の合理化は、競争上の優位性を得る上で非常に重要な要因となりました。同社の主要なITシステムは、CRS(Computer Reservation System:コンピュータ予約システム)、フライトスケジューリングシステム、管理システムなどです。CRSは、インターネットをはじめとする各種チャネルを通じて、航空券の予約サービスを提供するシステムです。スケジューリングシステムは、航空機、乗務員、機体整備などのスケジュールを体系化して、より組織的/科学的なスケジューリングプロセスを実現します。管理システムは、財務、チケット販売、航空機整備、一般管理などの業務を処理します。基幹システムの開発/運用を担っているのは錦湖(クモホ)アシアナグループのIT部門である、アシアナIDTです。アシアナIDTは、航空、金融、製造、建設など、クモホアシアナグループの主要事業の基幹システムを展開および運用し、これまで培ってきた技術とノウハウをもとに、顧客に合わせたITサービスの拡充を続けています。
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アシアナIDT
管理システムチーム
マネージャ
Kim Hyun-bin 氏 |
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アシアナIDTの管理システムチームのマネージャであるKim Hyun-bin氏は次のように語っています。
「アシアナIDTの最も重要な役割は、クモホアシアナグループの関連企業の競争上の優位性を高めることです。航空会社が提携し路線競争が激しさを増すという、目まぐるしく変化する環境において、これまでよりも高い柔軟性と信頼性を備えたシステムの構築に全力を注いでいます」
アシアナ航空は1988年の設立時、各機能単位にメインフレームを活用しました。最適化したシステムの導入により当初は大きな成果を得ましたが、航空業界の変化や情報技術の急速な進歩にともない、中長期的なシステムの導入/運用が必要になりました。そのため、アシアナ航空はオープンシステムに移行し、事業部門ごとに分散しているシステムを統合した、全社規模での効率的なリソース管理に焦点を当てました。特に2000年初めには、クモホアシアナグループ全体で社内業務の合理化、管理における透明性の向上、顧客満足の最大化を目標とし、ERP導入に本格的に着手しました。 |
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アシアナ航空へのERP導入にあたり、アシアナIDTは最新のITインフラストラクチャを詳しく調査しました。その際、世界の主要航空会社が導入しているシステムを評価し、より高度に体系化されたシステムの導入をまとめ上げました。特に、システム同士の組織的なつながりや互換性は、航空会社間の提携拡大における重要な検討要素でした。
導入プロセスにおいてアシアナIDTが注目したのは、パッケージソリューションとハードウェアの選定でした。従来、ERPを適用する管理システムはIBMメインフレーム上で運用してきましたが、現在では目まぐるしく変化するビジネス/IT環境に迅速に対応することが困難になっています。このことが、拡張性と柔軟性に優れたオープンシステムの導入へとつながりました。このプロセスで最も大きな問題となったのはOSでした。オープンシステムへの移行は決まっていましたが、アシアナIDTはOSにUNIXとWindowsのどちらを使用するかを決断する必要がありました。これは非常に重要な問題でした。グループウェア、DBMS(Database Management Systems:データベース管理システム)などはOSに依存することが多く、今後のバージョンアップも考慮する必要があったためです。UNIXは世界各社で導入実績のあるOSですが、バージョンアップの間隔は比較的長くなります。Windowsは機能単位システムとの相互運用性(インターオペラビリティ)に優れ、バージョンアップの間隔が短いという特徴はありましたが、ERPパッケージの導入後も高速な処理を維持できるという確信を持てませんでした。
最終的にアシアナIDTが選んだのは、Itaniumプロセッサを搭載したHP Integrity サーバです。同サーバは、インテル® Itanium® アーキテクチャをベースとする複数のOSに対応しており、1つの筐体で主要OSを同時に実行できます。また、Itanium用に開発されたsx1000チップセットを搭載した新設計のセルボードで既存のPA-RISCシステムの筐体内アップグレードを行って、性能を最大限に引き上げ、さらなる高可用性(HA)を実現することが可能です。アシアナIDTの管理システムチームのマネージャであるKim Hyun-bin氏は次のように語っています。
「航空業界の特性を念頭に置き、システムの柔軟性と拡張性を詳細に調査しました。複数OSへの対応により既存のシステムで生じるリスクが減少することや、数多くの業界で大手企業の導入実績があることがHP Integrity サーバを選んだ理由です」
同氏はさらに「Itaniumプロセッサ搭載のサーバをDB統合用サーバとして導入、信頼性を評価してからERPプロジェクトを展開しました。DB統合用サーバの実績も、今回の導入につながっています」と付け加えています。 |
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サーバの導入完了後、アシアナIDTはERPの展開に着手しました。航空機整備ERPから始めて、財務ERP、チケット販売管理ERPを段階的に展開しました。航空機整備ERPの展開にあたり、アシアナIDTは、航空業界に特化したITサービスを世界中に展開するLufthansa Systemsと合弁企業を設立し、SAP R/3パッケージをベースとする航空機整備ビジネスプロセスの強化に着手しました。ERPを全社展開する前に、まずは整備分野から導入を行いました。これは、航空機整備分野のシステムが他の分野のシステムより古く、既存のシステムをオープン環境のシステムに移行する必要があったためです。AMIGOS II と呼ばれる航空機整備ERPの導入は、安全なフライトを担う機体整備プロセスを効率的に再設計することで、アシアナ航空を「安全なフライトを実現する信頼性の高い航空会社」に位置づける戦略的資産として活用されています。
航空機整備ERPの展開完了後、財務会計、資金調達、購買、原価、予算を体系的に統合する財務ERPを展開しました。グループウェアと相互運用するよう設計されたこのシステムにより、電子的な高度な証憑突合やリアルタイム表示、さらにはバーチャルアカウントの設定による支店でのトランザクション分析が可能になりました。チケット販売管理ERPシステムはチケットベースの勘定処理を行なうように設計され、より高度な収益管理を実現しました。アシアナ航空は2000年のERP導入、2003年11月の運用開始、2006年3月の行程完了を計画していました。 |
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ERPの導入により、アシアナ航空は数多くの成果を達成しました。全体としては、顧客の信頼性が飛躍的に高まり、社内管理の面では、コスト削減や生産性の向上が実現しました。特に、リアルタイムの意志決定システムにより、目まぐるしく変化するビジネス環境に迅速に対応できるようになりました。
2007年、アシアナ航空はERPシステムの信頼性と稼働率を強化すると同時に、人事分野にも統合システムを導入し、人事管理を充実させる予定です。長期的には、同社の基幹システムの1つであるフライトスケジューリングシステムを大幅に改善する予定です。アシアナIDTは、ERPを導入して世界で通用する競争力を得るとともに、より組織的/科学的なITサービスを提供し、アシアナ航空と顧客の双方にメリットをもたらすサービスの実現に向けた取り組みを行おうとしています。 |
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図1:アシアナ航空 統合ERPシステム構成 |
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図2:アシアナ航空 チケット販売管理ERPシステム構成図 |
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ビジネスの信頼性向上と顧客サービスシステム構築の成果 |
アシアナIDT
管理システムチームマネージャ
Kim Hyun-bin 氏 |
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アシアナIDTは、クモホアシアナグループのIT部門で、航空、金融、建設、タイヤ、化学をはじめとする同グループの基幹事業において情報システムの導入と運用を担当しています。アシアナIDTでは、グループ内の関連会社にSI(システムインテグレーション)およびSM(システム管理)を提供することで、クモホアシアナグループが競争上の優位性を得られるよう取り組んでいます。また、当社はシステム導入/運用のノウハウをもとに、対外的なSI事業にも進出しています。最近では、LM(レガシーマイグレーション)、RFID(無線ICタグ)、ホームネットワーキングなどの事業を強化し、将来的な成長を見据えた土台作りに力を注いでいます。 |
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アシアナ航空のERPの特徴と、パフォーマンス上の成果は?
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アシアナ航空のERPは、計画段階の初めから、中長期的な戦略をベースに、より体系的/科学的な方法でアプローチしました。航空業界のシステムは、他の業界と比べて規模が大きいため、管理システム領域において、航空機整備、財務、チケット販売管理の各分野にERPを段階的に取り入れ、さまざまな最新技術と組み合わせました。このプロセスではHP Integrity サーバとSAP R/3製品を導入しましたが、導入までに3年を要しました。ERPの導入後、アシアナ航空はビジネスの信頼性向上、コスト削減、生産性向上などの成果を得ました。計画段階の初めから、システムの導入だけでなく、ビジネスプロセスの改善に焦点を当てていたことで、管理の面でもパフォーマンス上の成果を上げることができました。最終的には、アシアナ航空の競争上の優位性の基盤ができ、顧客満足度が最大限に高まりました。 |
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アシアナ航空は、目まぐるしく変化するビジネス環境に対して、これまで以上に柔軟かつ俊敏に対応することを目指しています。また、ERPの信頼性と稼働率を向上する計画を立てており、具体的には人事分野などでのERP導入を予定しています。同社の基幹システムの1つであるフライトスケジューリングシステムについては、2005年からERP導入を計画しており、長期的な観点で効率的なシステム設計を行う予定です。 |
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