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KRXは柔軟なITインフラストラクチャで債券取引システムを再構築し、目まぐるしく変化する金融環境に対応できるようにしました。債券市場向けの約定処理システムを独自に開発し、メインフレーム上のレガシーシステムをオープンシステムに移行しました。これにより、システム保守費用が減少し、生産性が向上しました。またユーザインタフェースを改善したことで、顧客満足が向上しました。特に、今回の債券取引システムは新しいビジネスモデルとして、マレーシア証券取引所とシステム提供の契約を交わしました。 |
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債券市場の約定までを処理する独自のモデルが必要 |
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老朽化したレガシーシステムのパフォーマンス改善 |
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柔軟性の高いITインフラストラクチャによる、目まぐるしく変化する金融環境への対応 |
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効率性の高いワークフローと高い顧客満足による、競争上の優位性の向上 |
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ハードウェア:HP Integrity Superdome |
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プロセッサ:インテル® Itanium® |
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DBMS(データベース管理システム):Oracle 9i |
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ミドルウェア:TMAX |
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Unisys メインフレームモデルからHP Integrity Superdomeに移行 |
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約定システム/インターネットサービスシステムを再構築し、ユーザの新たな要求に対応 |
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導入期間:2005年4月〜2006年3月(11ヶ月) |
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柔軟なITインフラストラクチャにより、目まぐるしく変化する金融環境に積極的に対応 |
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ハードウェアの保守費用を削減し、生産性を最大化 |
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使いやすさに焦点を当てることで、顧客満足を最適化 |
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新たな収益につながるビジネスモデルを確立 |
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KRX債券取引システムは、これまでメインフレーム上で稼働していました。このメインフレーム上のシステムは1990年代後半に導入されたものですが、老朽化によってパフォーマンスに問題が生じていました。また、目まぐるしく変化する金融市場環境をリードするために、既存のシステムに最新技術を導入しようとしても、さまざまな問題がありました。特に、既存のプラットフォームは技術革新に乗り遅れており、世界の株式市場に対応できるだけの競争力を身に付ける方法はありませんでした。
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KRX 債券取引システム
運用チームリーダー
Kim Kyoung-soo 氏 |
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これについて、KRX債券取引システムの運用責任者であるKim Kyoung-soo氏は、「KRXは、既存のレガシーシステムを用いている限り、最先端を行くことはできないと判断しました」と述べています。同氏はさらに次のように付け加えています。「債券取引システムの取引量は、株式取引システムと比べるとはるかに少ないとはいえ、銀行や証券会社などの大規模な金融機関がこのシステム上で債券を取引していること、さらに債券に関心を寄せる個人投資家が増えていることから、顧客を重視したシステムが求められているのです。KRXでは、債券取引のプロセスと暫定プログラムに必要以上の時間を費やさないようにして保守費用を削減し、債券取引のパフォーマンスを向上させる必要がありました」
KRXはメインフレームベースの既存の債券取引システムをUNIXシステムに移行する決断を下すと、すぐに新しいシステムについて、さまざまな側面から詳細な分析を行いました。HP、IBM、SUNの各サーバでベンチマークテストを実施し、各システムの信頼性と柔軟性を評価しました。このとき最も重要な要素となったのは、拡張性、システムの性能/価格、運用コストでした。
KRXは最終的に、一般入札と社内外の専門家の評価をもとに、HPのIntegrity Superdomeを採用しました。Integrity Superdomeは、統合/仮想化を実現すると同時に、優れた拡張性、柔軟性、セキュリティ、処理能力を備えています。マルチOS環境に対応するだけでなく、革新的な内部アークテクチャ設計により、トランザクションベースのタスク、クエリ実行タスクなど、あらゆるワークロードで非常に高い性能を発揮します。 |
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サーバが決まってから、KRXは債券取引システムの再構築に着手しました。既存の約定システムの性能の向上を最優先に、老朽化したレガシープラットフォームを信頼性と柔軟性の高いプラットフォームに置き換えました。
開発は、各債券市場の取引処理、関連システムと連携した処理を行う約定システムから、公債市場やレポ市場のプライスの提供、約定の通知、現在価格の提示、およびその他のタスクを処理するインターネットサービスシステムに至るまで、多岐にわたりました。
また、このシステムは、債券インデックスの表示など、ユーザの新たな要求に応えられるよう開発されました。KRXはサーバをActive-Activeモードに構成してワークロードを分散することで、性能の向上とシステム障害時にも停止しないサービスの提供を確保しました。ディーラサーバのクライアントと取引システム間は、ドメイン名の認証、暗号化/複雑化、圧縮、スレッド、セッション管理などのユーザ管理機能を、ミドルウェアを使用することにより強化しました。また、データ処理を高速化するパッケージを採用して、ユーザがテーブルアクセスでインターネットに簡単に接続できるようにしました。さらに、KRXでは証券取引向けのインタフェース開発ツールを使用してユーザインタフェースを大幅に改良しました。
KRXは2005年4月に債券取引システムの開発に着手し、11ヶ月の開発期間を経て、2006年3月に運用を開始しました。 |
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KRXはこの新しい債券取引システムでいくつかの素晴らしい成果を上げました。約定までの時間は、2.84秒から0.4秒にまで短縮されました。さらに、注文の入力から約定の確認までの時間が大幅に短縮され、ユーザは市場の変化に素早く対応できるようになりました。KRXは柔軟なITインフラストラクチャで債券取引システムを再構築し、目まぐるしく変化する金融環境に対応できるようにしました。債券市場向けの約定処理システムを独自に開発し、メインフレーム上のレガシーシステムをオープンシステムに移行しました。これにより、システム保守費用が減少し、生産性が向上しました。
また、ユーザ インタフェースを改善したことで、顧客満足が向上しました。特に、今回の債券取引システムは新しいビジネスモデルとして、マレーシア証券取引所とシステム提供の契約を交わしました。KRXがオープンシステムへの移行で得た最大のメリットは、保守費用の削減と生産性の向上です。保守費用は飛躍的に減少し、システムの運用効率が向上しました。さらに、KRXが市場参加者の意見をシステムの再構築に反映したため、顧客満足も向上しました。
この新しい債券取引システムの高い信頼性、柔軟性、拡張性は、デュアル構成によって実現しており、金融市場の変化にプロアクティブに対応できるようになりました。
もう1つの成果は、KRXがこの債券取引システムを利益につながるビジネスモデルとして提案できるようになったことです。2006年12月には、現在の債券取引システムをマレーシア証券取引所(旧クアラルンプール証券取引所)に提供する契約を結びました。実際、過去数年間にわたり、国内外の大手企業はITのROI(投資回収率)に関して深刻な問題を抱えていました。ITがビジネスに多大な効果をもたらすものだとしても、高コストという一般的な印象はぬぐい去られていませんでした。そのため、IT部門はROIをきちんと提示するために、パフォーマンスを定量化すべくさまざまな取り組みを行いました。ここで注目すべき重要な点は、この新システムで、KRXはマレーシアにシステムを提供する契約を結んでおり、新たなビジネスモデルを提供しているということです。マレーシアでのデモンストレーションでは、インターネットを利用した照会システムを用いて韓国の債券取引システムに接続する方法が示されました。KRXの債券取引システムは、接続速度や取引の完了の面で高い評価を受け、障害のない優れたシステムとして認識されました。
KRX債券取引システムの運用責任者であるKim Kyoung-soo氏は、「マレーシアとの契約は、KRXのITシステムの競争力の高さを示すものです」と述べており、また「インドネシア、タイ、カンボジアをはじめとする東南アジア諸国、さらにはカザフスタンなどと、資本市場の開拓について、韓国のITシステムの導入を含めた話し合いを進めています」と語っています。同氏はさらに「大きな利益を生むとは言い難いですが、我々にとっては東南アジア市場への参入の足がかりとなる重要な一歩です」と付け加えています。KRXは現在、マレーシア証券取引所の債券取引システム向けの、KRX開発サーバ(HPサーバを使用)をテストしています。 |
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KRXは現在、債券取引システムの開発と運用の成功をもとに、最新技術を組み合わせた、さまざまなITプロジェクトの実施を計画しています。とりわけ、韓国証券取引所、韓国先物取引所、KOSDAQの統合によって誕生したKRXの次世代システムの開発を加速しようとしています。まずは安定した運用の基盤として、基幹システムをフレームワークベースを用いたオープンシステムに移行する予定です。
次世代のシステムに関しては、現在のアプリケーション構造を改善し、KRX全体で統合アーキテクチャをもとにしたシステムを再構築する計画を進めています。KRXは今後も、ITとビジネスを組み合わせることで、ワークフローの効率化と顧客満足の向上に力を注いでいきます。それにより、世界で最も競争力のある取引所として、立場を強めていく構想を立てています。 |
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技術革新で競争力の向上に挑む
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KRX 債券取引システム
運用チームリーダー
Kim Kyoung-soo 氏 |
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債券取引システムをUNIXオープンシステムに移行させる決め手となったのは?
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まず、老朽化したレガシーシステムのパフォーマンスが低下していました。とりわけ、高速な処理ができる取引システムの必要性が高まっていました。メインフレームベースのシステムでは、目まぐるしく変化する金融市場をリードすることは困難だと考えました。新しい技術や製品が続々と市場に出ていますが、我々にとって重要なのはシステムの柔軟性と拡張性です。ワークフロー、さらには巨額な保守費用の効率化が必要不可欠でした。その他に、技術革新の必要に迫られていたことも理由の1つです。最新技術をシステムに取り入れることで、技術者のスキル向上と、一層の成長を遂げるIT環境への迅速な対応を試みました。 |
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債券取引システムの再構築時、KRXでは約定システムとインターネットサービスシステムに対するユーザの新たな要求を反映させようと試みました。債券は種類が多く複雑なため、システムの信頼性が最も重要でした。サーバをデュアル構成にしたことで、このシステムはあらゆる障害や災害に対しても万全なものになりました。さらに、ユーザの操作性を向上するため、証券取引向けのインタフェース開発ツールを利用して、ユーザインタフェースをユーザフレンドリなものに変更しました。 |
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債券取引システムの再構築によって得られた成果と今後の課題は?
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新しい債券取引システムにより、約定までの時間が2.84秒から0.4秒に短縮されました。注文の入力から約定の確認までの時間が大幅に短縮され、市場参加者は市場の動きにより迅速に対応できるようになりました。さらに、システムの運用/保守費用を削減できました。最新技術により、ワークフローの効率化がこれまでになく進んでいます。マレーシア証券取引所との契約により、この新しい債券取引システムはKRXの新たなビジネスモデルとなりました。今後は、次世代のシステムの再構築を行い、次世代システムを導入することで、ITシステムの競争力を引き続き強化していきます。 |
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