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HP Superdomeでメインコンピュータシステムを置き換え

ビジネス効率が大幅に向上

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データ処理速度が10倍となり、50億ウォンのコスト削減に

KT&Gは、メインコンピュータシステムをHP Superdomeに移行するプロジェクトを完了し、本格的に稼動を開始しています。SI 業者に委託する方針を取りやめ、KT&Gが主体となってプロジェクトをリードしたことで、技術に対する理解度と適用能力が向上しました。システムの移行完了後、1件の障害も発生しなかったのはもちろん、システムの柔軟性と安全性を確保し、業務効率が大幅に向上しました。
IT革新で競争力を強化
SI 委託を排除し、
独自の技術力を確保
HP Superdomeに置き換え
業務効率が大幅に向上
システム構成図
インタビュー
PDF(551KB)
KT&G

背景および目的

ソリューション

情報システムの利用拡大に対応できる、柔軟性を備えたシステムの確保
さらなるIT開発に備えたシステムの構成
業務の効率化と顧客満足度の向上
ハードウェア:HP Superdome 2台(CPU:PA8800)
ミドルウェア:BEA Tuxedo(6.Xから8.0にアップグレード)
データベース:Oracle(7.Xから9.2.0.5にアップグレード)

メインコンピュータシステム移行の日程

メインコンピュータシステムの移行による成果

提案依頼と評価:2004.6.1〜6.18
移行計画の作成:2004.6.7〜6.11
移行/テストの実施:2004.6.21〜9.10
H/Wの導入/設置:2004.8.16〜9.15
テスト運用:2004.9.20〜9.25
本格運用:2004.9.30
最新技術の導入により、ビジネスの柔軟性/即応性を確保
社内エンジニアの能力向上により、成長可能な技術を確保
業務効率と顧客満足が向上
システムの安定性と安全性を高めたことで、企業イメージが向上

IT革新で競争力を強化

KT&G 管理情報部情報企画課 統括マネージャ Kim Jeong-gil 氏
KT&G
管理情報部情報企画課
統括マネージャ
Kim Jeong-gil 氏
メインコンピュータシステムを置き換えるというKT&Gの計画には、情報技術の迅速な開発が欠かせません。1990年代の後半から始まったE-ビジネスブームは、システムの開放性、安定性、拡張性に関連付けられ、IT革新と呼ばれるほど大きな話題となりました。Webサービスの出現により、時間や場所を問わず必要な情報を手に入れたいというユーザの要求が高まりました。その膨大なデータ量により、対応するシステムは拡張を余儀なくされました。特に、大企業の多くは、情報量の増加に合わせて生産性を向上する上で、ITが非常に重要な課題であると捉えていました。

このような背景とは裏腹に、KT&GのITインフラストラクチャは他社に遅れを取っていました。原材料や製造分野などの基幹システムでは本質的に大きな変化はなかったものの、販売システムは大きく変化していました。販売分野の市場環境が劇的に変化したことでデータ量が飛躍的に増加し、システムの拡張性と柔軟性に対する要求が高まっていました。

当時、KT&GはメインコンピュータシステムとしてNCR製品を使用していましたが、1998年から6年間使用してきたこのシステムは老朽化が進んでおり、なんとか持ち堪えているような状況でした。このような老朽化したシステムに最新のIT技術を取り入れるのは困難で、業務量の増加に伴うキャパシティの増大やスピードを考えても無理がありました。 特に、NCRがメインコンピュータシステム事業から撤退したため、KT&Gは主要装置の部品や担当エンジニアを安定して確保することが困難だと感じていました。また、KT&Gは保守をはじめとする運用コストの増大にも悩まされていました。

そこで、KT&Gは目まぐるしく変化するIT技術をリードし、柔軟かつ俊敏なビジネスを実現するために、メインコンピュータシステムの置き換えに向けたプロジェクトを立ち上げました。この点について、KT&Gの管理情報部情報企画課の統括マネージャであるKim Jeong-gil氏は「既存のコンピュータシステムを部分的にWebに置き換えたものの失敗に終わりました。そのため、メインコンピュータシステムを抜本的に変更しなければ他のシステムも改善されないだろうと判断しました」と述べています。同氏はさらに「最先端のIT技術を導入することでこの先5年間を見据えたシステムを構築しようと、最大限に努力しました」と付け加えています。

SI 委託を排除し、独自の技術力を確保

KT&Gがメインコンピュータシステムを置き換える上で最重要課題に掲げたのが、ビジネスパートナーの選定でした。国内企業の大半は、大規模プロジェクトを実行する際にSI 企業をパートナーに選び、すべてを委託していました。このような慣行では、さまざまな問題が生じていました。たとえば、実際にシステムを構築するエンドユーザに最新のIT技術を譲渡するのは難しく、運用や保守の際に追加費用を支払う必要があります。SI 企業にシステム移行を委託する前に、KT&Gはハードウェアシステムベンダと協力して、メインコンピュータシステムの構築方法を検討しました。徹底した市場調査や社外の専門家との話し合いの結果、KT&GはSI パートナーの手を借りずにシステムを独自に構築することを決めました。情報技術の独立性の確保、コスト削減、構築期間の短縮という点でメリットがあったのです。

移行プロジェクトを社内で実施すると決めたKT&Gには、これまで社外パートナーにまかせていた、システムの構成やプロジェクトの実行、管理といった数多くの計画を立てる必要がありました。必要なデータを確保して意志決定を行うため、KT&GはHP、SunMicrosystems、EMCなどの協力会社を訪問し、適切なシステムの構成方法と費用について話し合いを重ねました。特に、KT&Gの達成すべき目標に類似したシステムの導入を成功させている会社をベンチマークとし、その事例を収集しました。KT&GはNCRのシステムとOracle 7.0を採用していましたが、同様のシステム環境を備えていたのがChonbuk Bankでした。Chonbuk Bankも同様のWeb移行を実施していたことから、詳細な分析を行いました。

KT&GのマネージャであるKim Sam-su氏は「Chonbuk Bankのメインコンピュータシステム移行プロジェクトは、環境的にもKT&Gと似ていたため、Chonbuk Bankを訪問して詳細なベンチマークを実施しました」と述べています。Chonbuk BankのプロジェクトはHPが手がけており、システムの優位性と安定性において高い実績を上げていました。最近のITプロジェクトを見る限り、IT部門だけではChonbuk Bankのような成功は収められません。KT&Gはベンチマークと合わせて市場調査を実施し、収集したデータをもとにターゲットシステムの構成計画を立てました。このような取り組みを進める中、社内外のスタッフが参加したワークショップを通じてターゲットシステムを検証し、共通認識を得ました。その後、コスト削減、保守の安定、リスク軽減、技術スタッフの確保といった主要目標を立て、システム導入に向けたベンダの選定に着手しました。

メインコンピュータシステムをHP Superdomeに置き換え

システムの提供と導入を行うベンダの選定にあたり、KT&Gは、将来も確実に技術サポートを受けられるようにするため、世界的なマーケットシェアを持つ上位ベンダに対象を絞り込みました。実績や関連技術とのつながりを踏まえ、メインコンピュータシステムのサーバ、ディスク、バックアップ、移行などはサーバベンダに、ネットワーク領域はバックボーン機器ベンダに提案することを決定しました。最終的に、国内および海外のサーバ市場で競争力のある、HPとSun Microsystemsの2社に絞りました。KT&Gは社内外の専門家に提案書の評価を依頼しましたが、その中で最も重視したのはシステムの性能と機能です。この結果、HPがメインコンピュータシステムの置き換えを実施するベンダに選ばれました。この点について、KT&GのアシスタントマネージャであるYun Gwang-seok氏は「HPは、技術分野で高い評価を獲得しました」と述べています。同氏はさらに「HPを選んだ大きな理由は、KT&Gのターゲットシステムを深く理解しており、関連プロジェクトで実績があったからです」と付け加えています。

ベンダの選定後、KT&GとHPは業務システムの改良に本格的に取り組み始めました。両社は、このプロジェクトがNCRベースの業務システムをすべて新システムに変換する大がかりなものであったため、チーム編成の段階から大きなエネルギーを注ぎ込みました。このような状況の中、DBとアプリケーションが1台のサーバで同時に稼働し、3台のサーバがクラスタ構成となっている既存の業務システムについて、大規模サーバを導入してパーティションで分けるか、中規模サーバを複数導入するかを慎重に検討しました。中規模サーバを複数運用した場合、新たなビジネスが発生するたびに新しいサーバを追加する必要が生じる可能性があり、投資コストや管理コストが増大するとの結論に至りました。その結果、ハイエンドサーバを導入し、パーティショニング機能を活用することにしました。

最終的に、KT&GはHPのハイエンドサーバシステムである、PA8800を搭載したHP Superdomeを2台導入しました。各サーバで異なるドメインを使用し、システムを分割して運用できるようパーティショニング機能を取り入れました。パーティショニング機能では、システム負荷を考慮した動的リソースの移動と調整ができます。今後、子会社の管理用にシステムを拡張することになっている場合、パーティショニング機能を使用しておけば、それを大規模なDBサーバに変換できるくらい効果的にTCOを削減できます。

DB移行プロセスでは、動的なデータベース構成に焦点が置かれました。BEA Tuxedo ミドルウェアを使用し、障害に対応するサーバのクラスタアプリケーションによって、オートセンシングと予備ドメインを実現しました。ここでは、DBBL/BBL間の通信エラーによって生じるノードパーティション障害の防止を目指しました。

BEAの「Tuxedo」は、クライアント/サーバ環境に対してミドルウェアインフラストラクチャを提供し、クリティカルアプリケーションの運用と配布を実現しています。ネットワーク、プロトコル、DB、OS等を問わず、さまざまな種類のエンタープライズアプリケーションをビジネスプロセスレベルで統合する機能を備えています。BEA Tuxedoは企業環境を統合すると同時に運用や配布のリスクを削減することで、業務効率を最大限に高めるのです。

最終的に、KT&Gは「EI(エンタープライズインテグレーション)」のコンセプトを導入してIT環境を統合しました。EI により、KT&Gはプロセス/アプリケーション/データレベルを同時に統合し、業務の効率化と生産性の向上を達成しました。ビジネス環境は目まぐるしく変化しており、競争は激しさを増しています。EI は、ビジネスプロセスを緩やかに改善するための戦略案として、注目を集めています。

業務効率が大幅に向上

メインコンピュータシステム移行プロジェクトは2004年6月に開始し、3ヶ月で無事終了しました。新しいシステムと既存のシステムを9月20日から並行運用した後、10月15日から新システムの単独運用を実施しましたが、新システムは障害を起こすことなく非常に安定していました。長期保管データの照会/呼び出しも可能となり、関連業務の効率が飛躍的に高まりました。たとえば、以前は何日もかかっていた決済業務が、わずか2〜3時間で完了するようになりました。さらに、パートナーや顧客とのWeb環境での連携がスムーズに行えるようになり、顧客満足が飛躍的に高まりました。

これについて、KT&GのマネージャであるKim Sam-su氏は「メインコンピュータシステムの完全移行は、社員の満足度や業務効率を向上し、また関係者に管理情報を素早く提供できるようになったことで、企業イメージの向上に大きく貢献しました」と述べています。同氏はさらに「もう1つの成果は、プロジェクトで得たノウハウをベースに社内エンジニアを育成し、機器の運用をアウトソーシングせずに独自で行えるようになったことです」と付け加えています。

KT&Gは、メインコンピュータシステムの移行での成功をもとに、最先端のIT技術を新たに取り入れようと試みています。国外の事業を強化するため、輸出システムの開発を進めています。さらに、関連部門の要望を積極的に反映するという戦略のもと、SCM(Supply Chain Management:サプライチェーンマネジメント)、MES(ファクトリオートメーション)、およびMDSS(Marketing Decision Support System:マーケティング意志決定支援システム)の構築を進めることにしました。

システム構成図

KT&G メインコンピュータシステム

インタビュー

未来を見据えたITアプリケーションの重視

KT&G 管理情報部情報企画課
統括マネージャ
Kim Jeong-gil 氏

SI パートナーに委託せずにプロジェクトを進めた理由は?

KT&Gが最先端の技術力を社内で確保したいという思いを持っていたのが主な理由です。IT業界では、人材は非常に大切な資産です。ITの競争力は、技術に関する深い知識とそれを運用する能力を備えた人材の開発が基盤となるからです。また、プロジェクト期間の短縮や初期投資コスト、運用/保守費用の削減においても、技術力のある人材は非常に大きな役割を果たします。

HPをシステムパートナーに選んだ理由は?

HPが優れているのは、豊富な技術力とノウハウです。同社はメインフレームのダウンサイジング、システム移行について数多くの事例を手がけています。ベンダの選定プロセスにおいて、HPは技術力の面での評価が非常に高く、弊社のプロジェクトについても十分に理解していました。もう1つの理由は、HPには、技術や保守のサポートを将来も安定して提供してくれるだけの資金力があるということでした。

メインコンピュータシステム移行の成功要因と成果は?

プロジェクト開始前の準備段階で行った、十分な事前調査とベンチマークが役立ちました。特に、CEOがメインコンピュータシステムの移行決定に賛同して積極的な投資を行ってくれ、さらに全社的な取り組みとして、関連部門が積極的に参加してくれました。最も大きな成果といえるのは、業務効率と顧客満足の向上です。データ処理速度は10倍となり、コストの削減額は50億ウォンに達する見込みです。さらに、最新のIT技術を導入したことで、安定性と拡張性が飛躍的に高まりました。

今後のIT開発における主要課題は?

KT&Gの基本的なITポリシーは、投資のタイミングを逃さないよう、ユーザの要求に積極的に応えていくことです。KT&Gがさらなる進化を遂げるには、2007年までISP開発に取り組み、段階的にIT技術を構築していくことになるでしょう。システムについては、SCM、MES、MDSSをはじめとする輸出支援システムの構築に焦点を当てていきます。

会社概要

KT&G
URL: http://www.ktng.co.kr/eng/(英語) このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。

事例キーワード

業種: 製造
ソリューション: データベース
製品: HP Integrity サーバ

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